いっくん反省す

子供たちにもみくちゃにされないようにするために、押入れの上の段にパソコンを置いて作業する私。
時折、オンラインゲームをしたがるこいちゃんに開放するのだが、今日はいっくんも以前行われた生活発表会の動画を見たくてパソコンにかじりついていた。
教えてはいなかったのがだ、適当に触っているうちに再生されたのが嬉しかったようで、何度も何度も動画を見ている。
押入れの上段にあるパソコンを操作しようとすると、２人の身長では少し低いため、子供用の椅子を持って来ては遊んでいる。

晩御飯の支度が重なる忙しい夕方、いっくんが子供用椅子の背もたれに立ちパソコンを覗き込むので「危ないよ！」と何度も注意したのだが、まったく返事もしない。
腹が立ったのでほうっておいた。
それから数分も経たないうちに凄い音と、いっくんの泣き声と、こいちゃんの慌てる「おちた、おちた」の叫び声が。
手にしていたしゃもじを放り出し駆けつけてみるととうとう、と言うか、やっぱり、と言うか、いっくんが転がって顔をゆがめて泣いていた。
想像どおり、椅子の背もたれに立っていたいっくんはバランスを崩し背中から落ちたのだ。
見るといっくんの背中はテーブルにこすりつけながら落下したらしく、大きく皮がむけ、真っ赤になっていた。
ちょっとやけどの様にすってしまったのかもしれない。

擦り切れた部分にバンドエイドを貼ると、すっかり元気になったいっくんはすぐに遊び始めた。
立ち直りが早いのがいっくんの良いところである。
と、同時に、こんなことがあってもまったく学習しないのが、いっくんの最大の弱点である。