この街のどこかで

鳥は飛べるカタチ、僕は歩くカタチ。

季節外れの夏休み、そのさん。

2007-10-24 00:07:09 | 旅行
夜は星のよく見える田舎のレストランで、
宮崎が発祥の地だというチキン南蛮を食べる。

朝は6時に起きて、出発。
だいたいこの旅では一滴もお酒を飲んでないって言うんだから。
健康的ではあるが、これまでの俺にしてみりゃちょっと異常。

はてさて朝から鹿児島の桜島目指して車を飛ばす。
大隈半島にぴょこっと繋がっている桜島だが、
陸続きになったのは大正時代の噴火でだと言う。
変化してきた大地の上に立っていると知ってはいても、
ついつい今の形が完成形のような、今後も変化する可能性が大いにあることを
すっかり忘れてしまっているような、そんな日常の認識にとっては刺激のある事実だった。
色んな物事は固まらず動き続けている。それは不安でもあり希望でもある。


なんだかかたーい話になってしまったが、
とりあえず大正時代の噴火で埋まった鳥居をどーん。

うーむ、すごい。実に埋まりすぎだ。


あと桜島の資料館近くの遊歩道の景色。


桜島を一周した後、車ごとフェリーで鹿児島市内へ移動。
1200円とちょっとでいけるので実にリーズナブル。
市内に到着して、一路指宿温泉を目指す。

指宿で砂蒸、初体験。
おばちゃんに目安は10分ちょっとよぉ~。
と言われたが、結局45分も砂に埋まってしまった。
残念ながらそこまで汗は出ず。周りも同様のようだった。
さらに残念なことに一つの砂山に一緒に埋められた双子がきゃいきゃい騒いでたら、
おっさんにバリ叱られて、なお懲りずものそ険悪な空気が流れてしまった。
やれやれである。

その後双子のおじいちゃんもしきりに注意していたが、
声が小さいからかほぼ無視され、終いには敬語で静かにしてと懇願する始末。
そして親はと言えば反省の色無し。
ニュースでアホみたいな親の話を聞くことはあったが、ああいう類なわけか。
反面教師過ぎて腰骨がはずれそうである。


とにもかくにも指宿温泉自体はさびれちゃいるが、
そう悪いもんじゃなかったなーなんて思いながら鹿児島市内へ車を走らせる。
鹿児島市の北埠頭で友人と別れ、単身フェリー乗船。
寝台B9800円、奄美大島行き。

いそいそと乗り込んで、ベッドのある部屋を見つけ、
入ろうと思ったところで、目に飛び込んできた張り紙↓

・・・初めから用意しなさいっての笑。


一抹の不安を抱え、甲板に出てみる。
と、やや夕焼けに赤く染まった美しい桜島が見える。


国内とは言え、実は一人旅は初めて。
そう悪くない。そしてそう悪いことは起きないだろうと言う気持ちが、
この景色を見てむくむくと沸いてきた。
実に非論理的で無根拠であってもいいのである。
たとえきれいじゃないシーツと枕カバーが船内で僕を待っていても笑。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿