持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

恋におちたら #9

2005-06-11 01:44:13 | テレビドラマ
フジテレビ 『恋におちたら~僕の成功の秘密~』 愛を止めないで
演出:大木綾子


続けて録画再生。追いついたぜっ。あれ、タイトルからヒルズが消えたんだ。
栄華を極める鈴木島男。思い上がりはとどまらず。かつ甘く。他者を多数引き込んで、敵ではないと言い切る。高柳元社長より上の階の部屋を用意されて、気分よくお引越し(実の六本木ヒルズでも、上下階は重要な事柄らしいね)。

人が変わった島男に、正面きって。よくやったとねぎらい、原点をみつめて「本末顛倒」だと指摘できる龍太は素敵。店を買ってやるという言葉に、一切の誘惑を感じない。地に足がついている、それも仁王立ち。その龍太が口にする「餓鬼といっしょだな」は。ちゃんと漢字で聞こえた餓鬼という言葉は、深い。「ビジネスに向いていない」と一蹴されて、浮かべる微笑がいい。虚勢でも卑屈でもなく、諦めでも苛立ちでもなく。真正面から受け止めて承認できる。こういうのを度量の広さというのだろう。
それにしても。こんなに価値観の違ってしまった島男と龍太が。ちゃんと幼馴染みに見えるのは不思議。草なぎ氏と山本氏、役者さんとして相性が良いのかな。

憔悴して肩をおとした高柳を演じる堤真一氏は、これまた役者なわけだけど。七海(聡明な女性ってこういう人だよね)に握りこまれていた手をそっと抜き、その手を慈しむところがいい。そして。負けた姿を晒して、かつての職場を訪ねることができる高柳は賞賛に値する。子どものころから闘ってきたしぶとさと、共にやってきた元部下達との関係は。やはり島男とは数段の開きがあったわけで。
あっという間の解任劇。個人が評価されていると信じていた。それがすべての支えだった島男に。この現実は辛いね。
    <特記事項>
  • シャンパンはソーダ割り? でも、これを嘲笑する輩は。龍太に負けてる
  • 裸足にタキシード。似合いすぎてて、いっそ笑える
  • 裸足にタキシード。しまお、こいつ絶対下駄でパーティに行くぞ?
  • 龍太とまり子。近さといい会話といい、夫婦度がより増してるよね?
  • 帰るところがあって、泣かせてくれる友達がいるって。極上に幸せなこと

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