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覚書・機動戦士ガンダム00 ワールドレポート(感想)

2008-04-10 | Weblog
機動戦士ガンダム00 ワールドレポート覚書(感想)

本日発売の角川書店からの「ガンダム00」第一期総括ムック。
B5サイズ。表紙は海老川さん描きおろしのガンダムエクシア。
描きおろしはこれ以外なし。
声優インタビューはないが制作スタッフや水島監督のインタビュー、
新規設定公開や第二期の一部ネタバレなどあり。
「00」の設定や世界観が好きなら買って損はない1冊。

新規設定公開されたものとして

○ティエリア・アーデのパーソナルデータ
○アレルヤ・ハプティズムの二期続投確定+二期でのエピソード
○紫HAROとロックオンのハロはたった2つのオリジナルで
イオリアが生きていた時代からのもの

など。

しかしP57で「ヴェーダ」としてわざわざティエリアの写真を使うのは
どういうことだ?

リボンズとティエリアも大きいネタバレがあったので関連する?

1~25話は監督のコメントを各話に掲載。
長いわ細かいわ。読めばなんでこれを本編でやらんのかと。

なのでそれぞれ気になったところを。

○ティエリア・アーデのパーソナルデータ
P86にマイスター4人のデータ。
ティエリアのみ性別と年齢は非公開。
※補足ながらリボンズも「性別と年齢非公開」で確定。

ティエリアの血液型はA型・誕生日は12/9。
メガネの秘密?らしきものはP95のカラーページ。
ティエリアにとって目はヴェーダとリンクする時に
輝くなど重要。メガネをかけるのも目を保護するためかとのこと。

残りのマイスター3人のパーソナルで追加されているのは

刹那 
出身国(クルジス)と本名(ソラン・イブラヒム)と
生まれた年(2291年)

ロックオン
出身国(アイルランド)と本名(ニール・ディランディ)と
生まれた年(2283年)

アレルヤ
生まれた年(2288年)
アレルヤははっきりと本名不明で被験体E-57とのみ。

あとはティエリアの体重がなぜか59→61kgに設定変更。
他のマイスターの身長体重は変化無し。

P60-64が千葉智宏さんと寺岡さんの対談。

・CBは200年前の創設時、さまざまな分野で多くの人々が
活動を始めていた。
・イオリアはモビルスーツが人型兵器になるとは予想していなかった。
・Oガンダムは太陽光発電戦争直前に開発が始まったので15~20年前。

・6年前のクルジス紛争介入はOガンダムのテストだった。
・第二世代ガンダムで汎用テストをして想定されるミッションから
格闘・射撃・変形・対要塞用として4機に決めたのが第三世代。

・ティエリアはどう見ても普通の人間じゃない。
・リボンズとティエリアのような特別な存在もイオリアの計画の一部。
・リボンズはヴェーダを利用しているつもりが利用されているのかも。

・ヴェーダは日々進化を重ね、世界情勢を導くプランを提示する存在。
・月のヴェーダは本体ではあるがあれだけとは思えない。
・ヴェーダは時代の科学技術により姿が変わる。

・ヴェーダの自己進化システムはイオリアの思想の改変を防ぐため
慎重に進められている。
・ヴェーダには自分が確立されていない。地球を覆う情報になっているので。

・コーナー家の裏切りはイオリア計画とほぼ同時、200年近く前から
始まっている。
・アレハンドロの裏切りもヴェーダは想定していたかも。
裏切りが遠回りになってもゴールにたどり着けるならヴェーダは
裏切りも容認する。
・コーナー家は代々裏切り者の一族。
・ガンダムスローネを量産するとGN-Xになる。

・紫HAROとロックオンのハロはイオリアが生きている時から
存在している数少ないオリジナル。この2つのみが確認されている。
・ハロの中にはかつて重要な役割に従事したものもいたかも。


P57で「ヴェーダ」としてティエリアの写真をわざわざ使ってるけど
誤植じゃないよなこれ…。


○アレルヤ・ハプティズムの二期続投確定+二期でのエピソード
P25の水島監督による11話の解説。

・11話は物語の後半に向けてアレルヤが十字架を背負うエピソード。
・11話ではスメラギは部屋に入ってきたアレルヤの気持ちはわかるが
逃げて欲しくないので顔は見なかった。ところが20歳になったと聞いて
ふっと振り返ったら目が合ってしまって流されてお酒を勧めてしまった。
お酒に逃げる弱い2人というシーン。
・アレルヤはこの11話の行動について正しかったか彼の中には
まだ答えがない。これをずっと引きずる。
・11話は一度OKしたコンテを切りなおすぐらい悩んだ。
・アレルヤを第二期で描くときに、きっとどこかで11話の時の心情を
吐露するなりして、その上で転機を迎える展開になると思う。


その他のエピソードについて

・5話は4話が割と渋めのエピソードだったのに対して直球の
エンターテインメント。SF考証の寺岡さんからSF的なギミックの
あるエピソードをやりたいと提案があって決まった。
5話は視聴者からの反応も良かった。ここでアレルヤの人気も上がった。
こういうストレートなエピソードはTVシリーズにとって大事だと思った。

・刹那とマリナの出会いはすれ違っただけで何かを感じるという
古典的メロドラマだったが、監督にはそういう感覚があまりないので
どうしたらいいか苦労した。
・セルゲイに脚本の黒田さんがパンチの効いたことを言わせようと
したことがあったが監督が止めた。
それで残った台詞が「彼女はまだ乙女だ」ぐらい。
・10話はミリタリー好きな人には評判が良かった話数。
マイスターたちにとって実質的には初の負け戦。
・10話はナドレ初登場。もともと外装を着脱するガンダムの考えはあったが
どう生かすかは未定だった。機能と物語とのからみを後から考えて
ティエリアとヴェーダにナドレを絡めて「トライアルシステム」が決まった。

・13話は20代以上の人に受けが良かった。
マリナが着ているのは改革派だから民族衣装でも顔を見せているとか
そういった細部も含めてわかってくれるのはそれ位の世代だと実感した。

・14話は本来13話だったがアレルヤの物語が節目を迎えていないと
いけないので11話を挿入して14話になった。

・スローネもトレミー組も武力介入を受けた一般人からすれば
どちらもテロ組織の一員。この正義と悪のあいまいさも「00」で
描きたかったことの一つ。そのあいまいさの上でいかに刹那たちが
正義足りうるかという部分に迫るためにもカウンターとして
スローネが必要だった。

・19話ではロックオンと刹那の過去が明かされるのがポイント。
ロックオンは全てを乗り越えて達観している人なので刹那を
撃っても何も変わらないことは十分承知している。
そしてロックオンの胸のくすぶりは23話のサーシェスとの戦いにつながる。

・サーシェスは純然たる悪意としてのキャラクター。
・サーシェスを藤原さんが演じたことで予想外にサーシェスを
格好いいと思う人が少なからず出た。
・アレハンドロが各陣営に渡す擬似太陽炉は当初は擬似太陽炉だけを
渡す展開も考えたがやはり同時に対応する機体(GN-X)も渡すことにした。

・22話のトランザムのアイディアはぎりぎりまで決まっていなかった。
アイディアを練る時に注文したのはパワーアップは諸刃の剣ということ。
結果トランザムの後は出力が低下することになった。
このエピソードをアレハンドロから見るとイオリアが一筋縄では
いかない人物であることがわかる。


P42-43は「ロックオン・ストラトス」と題したロックオンと刹那の見開き。
イラストは既出のもの。
添えられた解説文では「ニール・ディランディは最後のトリガーを~」と
書かれているので23話がロックオンではなくニールとしての戦いで
あることが明示されている。
※アニメージュ5月号での監督解説とも合致

P44-45は第一期ラストやイオリアに関する監督のコメント。

・イオリアは理想主義者だがど現実を考えるとそこまで人類を
信じることも出来ない。計画が歪められるとしたら外部ではなく
内部の組織によって歪められると考えた。そのためいったん
マイスターにGNドライブを託すこともできるが、その上で
マイスターがイオリアの予想の中で「悪」とみなされたら
別のプログラムが起動して対応する。
そのぐらいしたたかであらゆる可能性を考えて準備した。

・25話ラストは最初は刹那が台詞が語る予定だったが
どうも唐突に思えて黒田さんが出したマリナにメールを送る
アイディアでまとまった。

P54-55
地球を舞台にしたゼロサムゲームと題したCBと世界の解説。

・世界の三大陣営が出来たのはエネルギー危機が要因だが
こうした状況もCBが情報操作したから。
この事実は監視者など一握りの人間しか知らない。


・世界的に核排除の流れを生み出したのは中東の放射能漏れ事故。
これにもCBが関与しているとしたら……

・ヴェーダのプランでなんとしても避けたいのは核の発展による
人類の滅亡。核戦争は人類滅亡につながるためなんとしても
太陽光発電に目を向けさせなくてはならなかった。

・エネルギー不足の時代が長かったため世界の科学技術は目覚ましい
発展はしていないが軌道エレベーターやモビルスーツ関連の
技術は飛躍的に進化。これも太陽光発電を促進するための
ソレスタルビーイングの活動の結果。

・エネルギー危機を誘発して世界を三大陣営にし、ガンダムが
介入して世界統一を促すのがヴェーダのプラン。
だがこれで終わったのか。全てを知るのはイオリアのみ。


……イオリアどんだけ~。


P56-59が用語集。

・トライアルシステムはティエリアとナドレのみ使用可能。
ティエリアの判断で他のガンダムのシステムダウンさせることができる。

・断層撮影
10話でキュリオスの断層撮影が失敗におわった原因は
GN粒子によるものと思われる。


P88-101がフルカラーのキャラクター解説。
刹那はタンクトップ
ロックオンは墓場のスーツ姿設定
アレルヤは施設にいたころの設定画など。

リボンズは年齢・性別ともに一切不明。
「ティエリアによく似た能力を持つ」。

紫HAROのメモリーは消去されている。


エイフマン教授とかハワードのパーソナルデータもあり。
教授が73歳で6/29生まれ、168cm。
ハワードが27でダリルが26だから意外に若い。
コーラサワーより年下だ。

P114-117ではキャラクター原案ラフも一通り掲載。

・当初のロックオンのラフは今とは180度違うイメージだった
・ラッセの口元の傷はスタジオからの指定
・ビリーは襟を立てるなど細かい指定あり
・紅龍は高河ゆんさんのお気に入りキャラの1人

P118-121が水島監督インタビュー。
・「00」は「ガンダムっぽい作品」のような安全パイを選ばず
もっとチャレンジしようというところからスタートした。
・一番最初に出したアイディアに「宇宙怪獣と戦うガンダム」も。

……監督。それ、見たい。

・二極化した勢力同士の戦いはやりつくされている感があった。
直前のガンダム「SEED」もそうだったのでならば「00」は
戦争を扱うにしてもテロや紛争を含めた多様性のあるものに
チャレンジしてみようと考えた。
・第一期では戦闘とドラマ部分の両立でやろうと思ったことが
うまく機能しなかったりで反省している。第二期で具体的に反映する。
・「俺がガンダムだ」と言い出した時はどうなっちゃうと思った(笑)
あの台詞は黒田さん。

あー、やっぱり。

・第二期は刹那の内面に踏み込んでドラマを作る。
・10話あたりからだんだん狙い通りのフィルムを作れるようになってきた。
・戦闘シーンの見せ方が前半と中盤では違う。
・第一期は350カット以内で制作していた。
第二期は370カットで制作させてくれと頼んでいる。

おお、第二期は予算上がりそうだ。

・「00」では人間は完璧なものではないということを描いてゆきたい。
・沙慈とルイスは第二期で重要な役どころになる。
・キャラの中の「熱さ」を第二期で描きたい。


最後に制作スタッフからのイラストつきコメントあり。
高河さん、千葉さん、中谷さん、海老川さん、柳瀬さん、
福地さん、寺岡さん、鷲尾さん。

柳瀬さんと鷲尾さんのコメントが笑える笑える。

海老川さん
エクシアはガンダムというカテゴリーのなか
どれだけ冒険できるかチキンレースだった。
本当に頭の鶏冠から足の爪先まで。

柳瀬さん
15秒スポットで感涙、試写会でむせび泣き、
毎週動くMSに感動しっぱなし。
最後の各機の破壊設定を描いたときに
すこし寂しい気持ちになった。

鷲尾さん
某SNSのヨハン・トリニティの追悼コミュに入りました。

コメントから第二期も高河さん、千葉さん、中谷さん、
海老川さん、柳瀬さん、福地さんまではデザイン参加確定。
既に第二期の作業で中谷さんも苦しんでいる模様(笑)

そういえばアルヴァトーレやGNフラッグの設定が載ってないな。
トレミーの内部構造図が欲しかったけどこれもない。
メカにもうちょっと配分して欲しかった。

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