死生観
「アヒルと鴨のコインロッカー」
内容
引っ越してきたばかりの椎名は隣人の河崎に声をかけられ、強盗をするはめに。徐々に河崎の正体、過去が明らかになっていく。
所感
死んでもまた生きなおすことができるというブータンの教えに僕も賛同だ。
伊坂氏ならではの洒落た台詞は顕在だった。オチも個人的には最高である。
死後
「時生」
内容
突然目の前に現れたその男は、未来のことを予知し、俺はあなたの息子だという。どうしようもない人間だった彼に、いろいろと教え、成長させる。
所感
死後の人生、僕は生まれ変わると思っている。この物語は時間をさかのぼるという設定だが、なかなかおもしろい考えだ。でもそれを考察していくとどうしてもタイムパラドックスに陥ってしまう。だからあまり現実的ではないが、そもそも死後を考えることが現実的ではないような気もするので、いろんな考えがあっていいじゃないかという結論。
この本では、今の自分を親のせいにする男がいて、それを改心して、すべては自分のせいだと変化していく物語。
誰かの責任にしてる時点で無責任な人生だなと思う、身の回りに起こるすべてのことは自分の責任だと僕は思うからだ。
なるほど
「宮台真司これが答えだ!―新世紀を生きるための100問100答」
内容
宮台が質問に回答するという形式。
「共同体の枠組みの中で迷惑をかけなければ何をしても言いという意味での自由」
「物質的満足を得た今日の成熟社会では、何が幸福で何が不幸かという判断の難しい時代になってきた。これを乗り切るには舞ったりという感覚が必要なのだと」
『まったりとにニヒルは根本的に違う。ニーチェはニヒルを最大の敵だといっている』
何度も読み返したい本である。
不思議
「記憶の棘 (出演 二コール・キッドマン)」
内容
死別したはずの夫が、幼い子供としても戻ってくる。
信じられないが、その子に惹かれていく。
しかしその子供はかつて時分が隠れて不倫をしていたことを知り、妻であった女性に、今回のことはすべて妄想であったと打ち明ける。
所感
自分が一人の女性を愛してなかったことを知り、それに納得がいかず、生まれ変わってきたと打ち明けたことはそれ自体が嘘であったと白状する。
何とも切ない話のようだが、客観的に見れば自業自得であったといえる。
暗い過去
「白夜行」
内容
暗い過去を持つ二人。二人は暗い過去を引きずりながら成長する。男は暗闇を、女は逆に華やかな生活を。しかし、二人は深いところで結びついていた。
所感
幼い頃に、悲惨な体験をした二人が起こす事件。
幼い頃の経験はとても重要で、人格形成に関わる。
ゲイ
「メゾン・ド・ヒミコ 通常版」
内容
ゲイの集う老人ホーム。そこには偏見や差別があって、それと格闘。
家族にゲイをばらさずに乗り切る人。家族を捨てた人。ゲイにはさまざまな問題がある。そこに、ゲイの父に捨てられた娘がホームにやってくる。
娘は次第に偏見をなくしていく。
所感
ゲイの人に対する偏見は自分は持っていない。ゲイの辛さも分かる。
だからなんてことはない映画だ。訴えるものがない。
まったり
「終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル」
内容
オウム事件に絡んだ著書。オウムの事件は時代の鏡といって、誰しもがサリンをばら撒く存在になりえると書いている。
終わりなき日常を生きるのに必要な知恵は、この終わらない日常を脱出する方法ではなく、この時代を自覚し生き残る術を見つけると書いている。
裏技として、自殺があるとも。
所感
終わりなき日常。この言葉に特別な感情を持つ。本当にその通りだと思うからだ。それを生き残るには、自覚してまったりと世間と調和しながら生きていくことが大切であると。そう、すべては深く考えこまないことだ。
社会に罪をかぶせられなくなった現代、罪をかぶせるべきは自分自身で、自己責任という言葉通り、個人で格差が出てくる。これはとても残酷な社会だ。今まではムラ社会だったが故、だれかが面倒を見てくれた。
この社会生き残るにはコミュニケーションだと力説している。
うーん。
「四日間の奇蹟」
内容
障害をもつ子の世話をする主人公。その子はピアノで病院を慰問している。ある病院に慰問しに行った際、主人公は中学の同級生真理子に出会う。
そこで事故がおき、真理子は意識不明。子供は無事だったのだが、中身は真理子。
真理子は最期、主人公にピアノを弾かせるようとする。
所感
体が入れ替わったとき、思い浮かんだのは東野圭吾の秘密。どうしてもそれと被る部分があり、幻滅した。それ以上の感想も当然ない。
代わった小説ではあるが
「推理小説」
内容
小説を出版社に送り、その小説を買い取らなければ小説どおりの殺人事件が起こす犯人。それを暴き出す刑事。
最後は衝撃の結末。
所感
最後まで嘘をつかないという、フェアな小説ルールを破ったとき、幻滅した。それもあくまでも小説の中に書かれていたことではあるのだが。
なんとも変わった小説だが、期待していたほど面白くなかった。
いわゆるミステリー
「青の炎」
内容
主人公は愛する母、妹のため、元夫の殺害を決行。それは完全犯罪かに思えたが、友人に見つかり、それをネタにゆすられる。その結果、その友人の殺害も決行する。
最終的に、事件の容疑者になりそうなとき、彼のとった行動は、自殺。
殺人の最も根本的なものだった母と妹を守るために、そいうう行動をとった。
所感
最後自殺した方法が交通事故だったわけであるが、これはどうも好きではない。運転手に迷惑を掛けているからだ。誰かを守るために赤の他人を苦しめてはいけない。
伊坂氏の作品を読んで、いわゆるこのようなミステリー本を読むと、なんかあんまり面白くない。ストーリが単調な気がしてしまう。
「アヒルと鴨のコインロッカー」
内容
引っ越してきたばかりの椎名は隣人の河崎に声をかけられ、強盗をするはめに。徐々に河崎の正体、過去が明らかになっていく。
所感
死んでもまた生きなおすことができるというブータンの教えに僕も賛同だ。
伊坂氏ならではの洒落た台詞は顕在だった。オチも個人的には最高である。
死後
「時生」
内容
突然目の前に現れたその男は、未来のことを予知し、俺はあなたの息子だという。どうしようもない人間だった彼に、いろいろと教え、成長させる。
所感
死後の人生、僕は生まれ変わると思っている。この物語は時間をさかのぼるという設定だが、なかなかおもしろい考えだ。でもそれを考察していくとどうしてもタイムパラドックスに陥ってしまう。だからあまり現実的ではないが、そもそも死後を考えることが現実的ではないような気もするので、いろんな考えがあっていいじゃないかという結論。
この本では、今の自分を親のせいにする男がいて、それを改心して、すべては自分のせいだと変化していく物語。
誰かの責任にしてる時点で無責任な人生だなと思う、身の回りに起こるすべてのことは自分の責任だと僕は思うからだ。
なるほど
「宮台真司これが答えだ!―新世紀を生きるための100問100答」
内容
宮台が質問に回答するという形式。
「共同体の枠組みの中で迷惑をかけなければ何をしても言いという意味での自由」
「物質的満足を得た今日の成熟社会では、何が幸福で何が不幸かという判断の難しい時代になってきた。これを乗り切るには舞ったりという感覚が必要なのだと」
『まったりとにニヒルは根本的に違う。ニーチェはニヒルを最大の敵だといっている』
何度も読み返したい本である。
不思議
「記憶の棘 (出演 二コール・キッドマン)」
内容
死別したはずの夫が、幼い子供としても戻ってくる。
信じられないが、その子に惹かれていく。
しかしその子供はかつて時分が隠れて不倫をしていたことを知り、妻であった女性に、今回のことはすべて妄想であったと打ち明ける。
所感
自分が一人の女性を愛してなかったことを知り、それに納得がいかず、生まれ変わってきたと打ち明けたことはそれ自体が嘘であったと白状する。
何とも切ない話のようだが、客観的に見れば自業自得であったといえる。
暗い過去
「白夜行」
内容
暗い過去を持つ二人。二人は暗い過去を引きずりながら成長する。男は暗闇を、女は逆に華やかな生活を。しかし、二人は深いところで結びついていた。
所感
幼い頃に、悲惨な体験をした二人が起こす事件。
幼い頃の経験はとても重要で、人格形成に関わる。
ゲイ
「メゾン・ド・ヒミコ 通常版」
内容
ゲイの集う老人ホーム。そこには偏見や差別があって、それと格闘。
家族にゲイをばらさずに乗り切る人。家族を捨てた人。ゲイにはさまざまな問題がある。そこに、ゲイの父に捨てられた娘がホームにやってくる。
娘は次第に偏見をなくしていく。
所感
ゲイの人に対する偏見は自分は持っていない。ゲイの辛さも分かる。
だからなんてことはない映画だ。訴えるものがない。
まったり
「終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル」
内容
オウム事件に絡んだ著書。オウムの事件は時代の鏡といって、誰しもがサリンをばら撒く存在になりえると書いている。
終わりなき日常を生きるのに必要な知恵は、この終わらない日常を脱出する方法ではなく、この時代を自覚し生き残る術を見つけると書いている。
裏技として、自殺があるとも。
所感
終わりなき日常。この言葉に特別な感情を持つ。本当にその通りだと思うからだ。それを生き残るには、自覚してまったりと世間と調和しながら生きていくことが大切であると。そう、すべては深く考えこまないことだ。
社会に罪をかぶせられなくなった現代、罪をかぶせるべきは自分自身で、自己責任という言葉通り、個人で格差が出てくる。これはとても残酷な社会だ。今まではムラ社会だったが故、だれかが面倒を見てくれた。
この社会生き残るにはコミュニケーションだと力説している。
うーん。
「四日間の奇蹟」
内容
障害をもつ子の世話をする主人公。その子はピアノで病院を慰問している。ある病院に慰問しに行った際、主人公は中学の同級生真理子に出会う。
そこで事故がおき、真理子は意識不明。子供は無事だったのだが、中身は真理子。
真理子は最期、主人公にピアノを弾かせるようとする。
所感
体が入れ替わったとき、思い浮かんだのは東野圭吾の秘密。どうしてもそれと被る部分があり、幻滅した。それ以上の感想も当然ない。
代わった小説ではあるが
「推理小説」
内容
小説を出版社に送り、その小説を買い取らなければ小説どおりの殺人事件が起こす犯人。それを暴き出す刑事。
最後は衝撃の結末。
所感
最後まで嘘をつかないという、フェアな小説ルールを破ったとき、幻滅した。それもあくまでも小説の中に書かれていたことではあるのだが。
なんとも変わった小説だが、期待していたほど面白くなかった。
いわゆるミステリー
「青の炎」
内容
主人公は愛する母、妹のため、元夫の殺害を決行。それは完全犯罪かに思えたが、友人に見つかり、それをネタにゆすられる。その結果、その友人の殺害も決行する。
最終的に、事件の容疑者になりそうなとき、彼のとった行動は、自殺。
殺人の最も根本的なものだった母と妹を守るために、そいうう行動をとった。
所感
最後自殺した方法が交通事故だったわけであるが、これはどうも好きではない。運転手に迷惑を掛けているからだ。誰かを守るために赤の他人を苦しめてはいけない。
伊坂氏の作品を読んで、いわゆるこのようなミステリー本を読むと、なんかあんまり面白くない。ストーリが単調な気がしてしまう。