3分間スピーチ

~我思う故に我あり~
1200文字程度で徒然語る

洗脳の功罪

2008-04-26 14:18:30 | 小説
ヒトラーまずは最近、ヒトラーの本を読んで感じたこと。洗脳に関する部分を抜粋。

①前提として一般大衆は忘れっぽく無知である。
      ↓
②そのため指導者が必要である。それが同時に、国家のためにもなる。
      ↓
③大切なことは、簡単な言葉を何度も説明して、大衆の記憶にとどめること。
      ↓
④演説如何で、国民を支配することができる。
      ↓
⑤よって幼い頃から理論武装してきた、ヒトラーしかいないでしょう。という流れ。

洗脳の功罪

迷いがあるとき、核心を突いた意見を言ってくれる人が、神に見えるでしょう。
その人が言うこと為すことを真似るだけでいいので、ラクに生きていけます。
その点洗脳が非常に有効に機能します。

一方、自分の芯を持たず、自分の言葉で説明することもできなくなる危険もあります。
私は、タンポポ状態と呼んでおります。いつもふわふわ風任せ。
流されるままになり、自分主体で考え、行動することを忘れ、常に誰か指導者がいないと生きていけなくなるのです。

厄介なのは、それを周りに押しつける輩です。いや私に押しつける輩です。
残念ながら、そのような不届き者はおりません。今のところ私は幸せ者です。

この私に迷惑を掛けない限りは、文句は言えません。皆さん、どうぞご自由に。

無理やり関連付けた続きをどうぞ。

音楽と記憶。密接です。
あの音楽を聴けば、あのときを思い出す。こういうこと非常に大切であります。
哀しいのは学生時代でストップしていることです。

理由は単純です。
仕事人間で、思い出もなければ、最新の音楽なんて、もはやうんこだから聴いてない。

写真でよみがえる記憶は、なにか味気なく、邪道だ。だからカメラは撮らないよ。
心のフィルムに焼き付けろ。しかし私の脳のメモリは、パンパンでこんなことも言ってられない。

かといって、デジカメを買う余裕もなければ、持ち歩くほど手持ち無沙汰でもない。

ならば、先述の理論を使いましょう。ヒットチャート音楽に始まり、名曲とされる、尾崎、ハマショウ、長渕、このあたりの唄を一気に洗脳の如く聴いていきましょう。音楽によって記憶をコントロールしていきましょうという試み。

さすれば、徹底的に聴いていた当時を確実に思い起こせます。
物事は関連付けて記憶する。是、定石中の定石。

「デジカメ買ったほうが話早いでしょ」って言う人、もしいたら、私から一言。

「じゃかしいわ」

読書のコツ

2008-01-15 22:46:27 | 小説
まず本屋に行きます。さすればかならず興味を惹かれるコーナーが存在します。
そのように、消費者心理をうまくつくことができてこその、本屋です。

そこでまずパッと目を通して、読めそうではなくて、面白いと感じたら買いです。
それをケチってもっと安いやつ、図書館でいい屋ではなく、即買いです。
その興味を持った瞬間が一番大事だからです。興味を持つと頭に入りやすく、より充実した読書ができます。

本を買ったまま、買って満足しているようではもったいありません。買った本はその日のうちに読破してしまうことが、重要です。速読は、興味さえあれば間違いなく可能なのです。

相対性理論

2008-01-11 20:47:33 | 小説
昨年放送されたガリレオに影響されて、最近学問を学びたいと思うようになりました。

まず、20世紀最大の天才アインシュタインの相対性理論から入ることにしました。
よく理解できていないのですが、おもしろいと感じたことを書きます。

なぜ相対性理論というのか、それは相対が絶対ではなく人それぞれ感じるもの、そしてその感じ方はどれも正解、という意味を持つことに由来します。

時間とはそもそも相対的なものであり、人それぞれ違うわけです。それは現実でもよく感じることであります。

そして速度も人それぞれ感じ方が違います。電車に乗ってるときなど考えれば容易に想像できます。

光の速度は一定です。これは誰から見ても一定であることが証明されています。

私が一番興味深く感じたことは、目に見えるものすべてが過去のものであるということです。光が我々の眼に入ってくるまで、ごくごく微小ですが、0秒ではありません。すなわち、過去のものを見ているわけであり、その理論を用いると、鏡を見ることで自分の過去を見ることができます。1光年先の場所に進むと、1年前の自分が見れるそうですが、このようなことは今現在現実不可能で、まさに学問的ではありますが、非常に興味を持ちました。

もはやSFの世界で、私が最も嫌いな分野であったのですが、少し壁を取り除くことができたような気がします。

食わず嫌いはもったいないので、少しでもおもしろいと感じた人はぜひ学んでみることをおすすめします。

小説所感

2007-12-28 11:31:02 | 小説
死生観
アヒルと鴨のコインロッカー


内容
引っ越してきたばかりの椎名は隣人の河崎に声をかけられ、強盗をするはめに。徐々に河崎の正体、過去が明らかになっていく。

所感
死んでもまた生きなおすことができるというブータンの教えに僕も賛同だ。
伊坂氏ならではの洒落た台詞は顕在だった。オチも個人的には最高である。


死後
時生


内容
突然目の前に現れたその男は、未来のことを予知し、俺はあなたの息子だという。どうしようもない人間だった彼に、いろいろと教え、成長させる。

所感
死後の人生、僕は生まれ変わると思っている。この物語は時間をさかのぼるという設定だが、なかなかおもしろい考えだ。でもそれを考察していくとどうしてもタイムパラドックスに陥ってしまう。だからあまり現実的ではないが、そもそも死後を考えることが現実的ではないような気もするので、いろんな考えがあっていいじゃないかという結論。

この本では、今の自分を親のせいにする男がいて、それを改心して、すべては自分のせいだと変化していく物語。
誰かの責任にしてる時点で無責任な人生だなと思う、身の回りに起こるすべてのことは自分の責任だと僕は思うからだ。


なるほど
宮台真司これが答えだ!―新世紀を生きるための100問100答


内容
宮台が質問に回答するという形式。
「共同体の枠組みの中で迷惑をかけなければ何をしても言いという意味での自由」
「物質的満足を得た今日の成熟社会では、何が幸福で何が不幸かという判断の難しい時代になってきた。これを乗り切るには舞ったりという感覚が必要なのだと」
『まったりとにニヒルは根本的に違う。ニーチェはニヒルを最大の敵だといっている』

何度も読み返したい本である。


不思議
記憶の棘 (出演 二コール・キッドマン)


内容
死別したはずの夫が、幼い子供としても戻ってくる。
信じられないが、その子に惹かれていく。
しかしその子供はかつて時分が隠れて不倫をしていたことを知り、妻であった女性に、今回のことはすべて妄想であったと打ち明ける。

所感
自分が一人の女性を愛してなかったことを知り、それに納得がいかず、生まれ変わってきたと打ち明けたことはそれ自体が嘘であったと白状する。
何とも切ない話のようだが、客観的に見れば自業自得であったといえる。


暗い過去
白夜行

内容
暗い過去を持つ二人。二人は暗い過去を引きずりながら成長する。男は暗闇を、女は逆に華やかな生活を。しかし、二人は深いところで結びついていた。

所感
幼い頃に、悲惨な体験をした二人が起こす事件。
幼い頃の経験はとても重要で、人格形成に関わる。


ゲイ
メゾン・ド・ヒミコ 通常版

内容
ゲイの集う老人ホーム。そこには偏見や差別があって、それと格闘。
家族にゲイをばらさずに乗り切る人。家族を捨てた人。ゲイにはさまざまな問題がある。そこに、ゲイの父に捨てられた娘がホームにやってくる。
娘は次第に偏見をなくしていく。

所感
ゲイの人に対する偏見は自分は持っていない。ゲイの辛さも分かる。
だからなんてことはない映画だ。訴えるものがない。


まったり
終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル


内容
オウム事件に絡んだ著書。オウムの事件は時代の鏡といって、誰しもがサリンをばら撒く存在になりえると書いている。
終わりなき日常を生きるのに必要な知恵は、この終わらない日常を脱出する方法ではなく、この時代を自覚し生き残る術を見つけると書いている。
裏技として、自殺があるとも。

所感
終わりなき日常。この言葉に特別な感情を持つ。本当にその通りだと思うからだ。それを生き残るには、自覚してまったりと世間と調和しながら生きていくことが大切であると。そう、すべては深く考えこまないことだ。
社会に罪をかぶせられなくなった現代、罪をかぶせるべきは自分自身で、自己責任という言葉通り、個人で格差が出てくる。これはとても残酷な社会だ。今まではムラ社会だったが故、だれかが面倒を見てくれた。
この社会生き残るにはコミュニケーションだと力説している。

うーん。
四日間の奇蹟


内容
障害をもつ子の世話をする主人公。その子はピアノで病院を慰問している。ある病院に慰問しに行った際、主人公は中学の同級生真理子に出会う。
そこで事故がおき、真理子は意識不明。子供は無事だったのだが、中身は真理子。
真理子は最期、主人公にピアノを弾かせるようとする。

所感
体が入れ替わったとき、思い浮かんだのは東野圭吾の秘密。どうしてもそれと被る部分があり、幻滅した。それ以上の感想も当然ない。


代わった小説ではあるが
推理小説


内容
小説を出版社に送り、その小説を買い取らなければ小説どおりの殺人事件が起こす犯人。それを暴き出す刑事。
最後は衝撃の結末。

所感
最後まで嘘をつかないという、フェアな小説ルールを破ったとき、幻滅した。それもあくまでも小説の中に書かれていたことではあるのだが。
なんとも変わった小説だが、期待していたほど面白くなかった。

いわゆるミステリー
青の炎


内容
主人公は愛する母、妹のため、元夫の殺害を決行。それは完全犯罪かに思えたが、友人に見つかり、それをネタにゆすられる。その結果、その友人の殺害も決行する。
最終的に、事件の容疑者になりそうなとき、彼のとった行動は、自殺。
殺人の最も根本的なものだった母と妹を守るために、そいうう行動をとった。

所感
最後自殺した方法が交通事故だったわけであるが、これはどうも好きではない。運転手に迷惑を掛けているからだ。誰かを守るために赤の他人を苦しめてはいけない。
伊坂氏の作品を読んで、いわゆるこのようなミステリー本を読むと、なんかあんまり面白くない。ストーリが単調な気がしてしまう。

お金は銀行に預けるな

2007-12-16 17:08:05 | 小説
タイトルである「お金は銀行に預けるな」を読みました。
私は経済学部出身で、それなりの知識もありましたが、より深く正確な知識をつけたいと考え、本を手に取りました。

内容としては、日本人は諸外国に比べ、リスク資産をとらない傾向にある。それは、金融の知識をつける機会を、学生時代に得られないことに原因がある。
統計では、日本人のリスク許容度は、外国と遜色ない。それでも、リスクをとっていない原因が、前述の理由に加え、住宅ローンという負債を抱えているからだ。彼らは、不動産投資をしていて、他に投資する余裕がないと著者は分析している。
今すぐにでも、解約をして、家は賃貸をしながら、余裕資金を投資信託に回したほうが、長期的に見た場合、必ずリターンが返ってくる。そのためにはまず、金融リテラシーを身につける必要があると。

著書を読んで、一番納得したのは、個人投資家は機関投資家のカモである、という点だ。現に、私はちょっとした資金で株式投資をして、見事なまでに打ち負かされたのだ。それが余裕資金であれば、問題はないと思う。しかし、人間、余裕資金なんてものは、そもそも存在しないわけで、どんなお金であろうと必死で防衛するものである。

1万円を儲ける喜びより、1万円を損する悲しみのほうを、人は重視するらしい。その点を踏まえれば、投資信託なんて以ての外だと思うのだが、著者が言っているのは、10万円の儲けの機会損失をして、1000円の儲けで喜ぶ、こんな情けない話があるであろうか、ということだ。

しかも、その貯蓄に回したお金で、銀行はインターバンクを通じて利益を得、さらには国債を購入している。その利ざやで儲けている。
私たちが直接国債を購入すれば、それだけで、銀行の定期預金よりも利率がよくなるのにである。

投資信託というものは、いまや何百種類もあるわけだが、中でも個人的に目を引いたものは、SRI投資信託といって、社会的責任投資という、環境や従業員を大切にして、経営を行なっている企業に投資する、というものだ。

これであれば、日本にお金を預けるのではなく、直接我々の手で、よりよい社会にしていくための投資ができるのではないか。損得も重要だが、このようなボランティア精神で投資することに、大人の投資ができるのではないかと思った。

かくいう私は、そのような余裕資金がなく、まだまだ実践には程遠い存在なのだが、近い将来、必ず、投資信託を始めるであろう。その気にさせてくれた、本書に感謝しています。

アインシュタインをして今世紀最大の発見と言わしめた「複利」の大きさも改めて実感次第であります。