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縁あってこのブログを読んでくださった皆様 ありがとうございました
今年もたくさんの本や人と出会うことができて楽しい一年でした
今年の締めは 本ではなく 最近観てよかった映画の感想で…
アメリカの人気作家ポール・オースターが 自身の短編「オーギー・レンのクリスマスストーリー」を脚色
監督は香港出身のウェイン・ワン
ニューヨークをを舞台にした群像ドラマ
淡々とした静かな映画
だだっ広い世の中で 私たち人間なんてちっぽけな点でしかなくて
幾度となくくり返されるのは平凡な一日で
多分たばこの煙のように 限りなく軽いものでしかなくて
それでも
ちゃんと重さは ある
積み重ねられる毎日は決して同じなんかじゃないし
小さな点だって 繋がって線ができて交差して
いろんな方向に動き出す
嬉しいことや楽しいことばかりじゃなくて
損をすることもあれば
傷だらけになることもある
何を信じたらいいのかわからなくなったり
ちょっと疲れてしまったり
それでも救われていくひとたち
目の前に差し出された手を 信じてぎゅっと握りしめたくなる
そんな温かいお話
ラストのクリスマスストーリーがいい
嘘偽りのない真実が必ずしも正しいとは限らない
人の優しさってのは 本当はこういうものかもしれない
心温まる すごくよい映画でした