万葉集に雄略天皇御製と伝えられる
夕されば小椋の山に臥す鹿し今夜は鳴かず寐ねにけらしも
を古代の朝鮮語で訓み解くと<鹿>と市辺押磐皇子の<市辺>が同音の<シカ>と発音
されることから雄略天皇(大泊瀬稚武皇子)が市辺押磐皇子を狩りに誘い出し射殺した
晩に今夜はゆっくり休めると詠んだ暗殺歌であると『枕詞の秘密』の作者・李寧煕(イ
ヨンヒ)は述べています。
たしかに雄略天皇は自分が皇位につくために . . . 本文を読む
雄略天皇の御製とされる歌は万葉集に二首掲載されていますが、一首目は前回の巻頭歌。
二首目は今日のテーマの<鹿鳴き>の歌で「夕されば小倉の山に伏す鹿し今夜は鳴かず
寐ねにけらしも」という特別目立つような歌ではありません。が、『枕詞の秘密』の李
寧煕女史が韓国語で読めば「身の毛もよだつ暗殺者の歌」というのです。
まずは万葉集の訓み下しから
夕されば小倉(小椋・をぐら)の山に伏す鹿し今夜は鳴かず . . . 本文を読む
日本国の成立には山上憶良の暗号歌「秋の七草」によって七種の民族または国が係わって
いると考えてきましたが、実際に記紀の中に朝鮮語を意図的に潜ませているという事実が
ありました。そこで20年ほど前に話題になりながら日本の学者たちの猛反発にあい立ち
消えになってしまった「万葉集の歌は韓国語で読める」と提起した本を再読したいと思い
立ちました。
『もう一つの万葉集』(李寧煕・1989年・㈱文芸春秋)は . . . 本文を読む