かおりんふぁんこてくんのひまつぶし自分史

かおりん(南かおりさん・関西のMCタレント)ふぁんのこてくんの独り言が書いて あります。将棋「も」大好きです。

天涯の戦旗 タラス河畔の戦い 読了 (著・小前 亮)

2014-04-12 00:00:41 | たんぎん立ち読み委員会
天涯の戦旗 タラス河畔の戦い(著・小前 亮)

朝日新聞出版・1600円+税


こてくんのレビュー


珍しさ(★★★★★)

主役のヤン・ウェンリー感(★★★★☆)

王子様(★★★☆☆)

アッバース朝(★★★☆☆)

杜環さんの推理力(★★☆☆☆)


名将高仙芝(★★★☆☆)


本当の宝物(★★★★★)



なんともかんとも、中途半端な評価になってしまった。

悪くはないのだ。ただ、貧乏人のわたしには、
1600円は高い。

その一点・・・・・


いやいや、もう1つ。

杜環が怠け者の時の、銀河英雄伝説のヤンに結構似てるのだ。

特に酒の件(くだり)が。


その辺が辛いか。

もっとも、銀英伝好きなわたしには、好都合なのだが・・・・(笑)


高仙芝は時の皇帝、李隆基の時代にチャーチュ(石国)を討伐した。


ちなみに、李隆基は、後年・楊貴妃に溺れたあの玄宗のことである。

この時代には、すでに溺れつつありました。


他の国を攻めた後は大度を示した高仙芝だったのだが、

この回のチャーチュ攻めは様相が違った。

まず抵抗が散発的でチャーチュ兵に戦意は無かった。
彼らはすでに降伏していたのである。

なのに、蹂躙して徹底的に虐殺である。

彼は何を目的にチャーチュを攻めたのであろうか。

しかも、このチャーチュ攻め、皇帝の勅命であるという。


主人公の杜環(とかん)は、密命を帯びて、
この高仙芝のチャーチュ攻めの真相を解きにやってきた。


・・・・と、まあそういう訳である。


ちなみに、チャーチュの王はひどい目にあったあげくに、
長安で勅命により処刑されてしまった。

チャーチュの王子シシュピルは、唐に雪辱するために、
西へ逃れ、やがてアブー・ムスリムの所へやってくる。

アブー・ムスリムは、「どのみち、兵は出すつもりであった」と言い、
「サマルカンドの太守・ズィヤード・イブン・サーリフに会え。
委細はかれに任せる。」

と言うのであった・・・・。


杜環は果たして、高仙芝の戦いの目的を知ることが
できるのであろうか?

そして、チャーチュの王子、シシュピルは唐に一泡吹かす
事が出来るのであろうか・・・・。


【こてくんの感想】

結果的には・・・・ちゅうか、あんなのを主人公にしても、
主人公特権なんて発動できませんよ。


軍師官兵衛で言えば別所長治を主人公にするような
もんでしょうに

(いや、それよりなお悪いか。
酒と女がどうこう・・・・やったもんなぁ~~~~・苦笑)


・・・・と言うほど、能力的にはどうかな??と思われる所なのですが、
最後にある人に『一言添える』だけで、

その人は奮起し、そこそこの人は
助かっているのですから、この主人公にしては
上出来なのかも知れない。

そして、『ある物』は、その持ち主達に、
次々と災厄をもたらし・・・・。

その『ある物』を得られなかった、唐の皇帝もまた同じであった。


そして、アッバース朝自体は、唐から『紙の製法』という、
本当に貴重な宝を得、『羊皮紙』からのくびきを脱出するのであった。

時に西暦751年(唐・天宝10年)、7月のことでありました。


それにしても・・・・この小説でも『世知辛い世の中』
なんて言葉を聞く羽目になるとは・・・・(笑)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜花賞・買う予定の馬。 | トップ | 三国志 第十巻 宮城谷昌光... »
最新の画像もっと見る

たんぎん立ち読み委員会」カテゴリの最新記事