エベレストがLTEエリアに？！

  　日本でもスマートフォンを販売する中国のファーウェイは、中国の携帯電話事業者であるChina Mobileとともに、世界最高峰の山、エベレストの海抜5200m付近でLTEのエリア化に成功したと発表した。山頂付近ではないとはいえ、海抜5200mとはびっくりだ。　　　

　しかし、LTEとはいっても、中国のそれはTDD方式のLTEサービスのことで、ファーウェイでは、2013年5月現在、TDD方式のLTEサービスをアジアや中東、北米、南米、西欧、ロシア、アフリカなど、40弱の通信事業者に展開している。日本では、Wireless City Planningから回線を借り受ける形で、ソフトバンクがTDD方式のLTEと互換するというAXGP方式の「SoftBank 4G」サービスを提供している。

　6月11日のサービス発表会でChina Mobileは、新たな4G技術を披露した。エベレストのベースキャンプから、HD動画のライブストリーミング映像を発表会場に届けるというものだ。なお、ファーウェイとChina Mobileは、2007年にGSM方式においてエベレストのエリア化を実現させている。日本では夏山シーズンに限り富士山の山頂も携帯のエリアになるが、エベレストに比べればたかだか４千メートル以下だ。