この命、つむぎつづけて

「この命、つむぎつづけて」という本を出版しました。スモン薬害被害者で、障害者です。スモン、絵、旅の事などつづります。

歯科アレルギー検査

2009年12月24日 | 医療、薬害、
歯科の治療をすると、いつも具合が悪くなるので
東京医科歯科大学の歯科アレルギー科というところで調べて貰った方がいいのではないかと、歯科医師に言われて、
パッチテストをしに行きました。

5月頃には第一回、金属アレルギーを調べました。
背中中に20~30カ所の試薬をはりつけて
10日にわたって一日おきぐらいに検査に行きます。

疲れるし、今年の5月は暑かったので
試薬がはってある場所にあせがたまって
くるしくて、苦労しました。

それで、2種類程度の金属にアレルギーが判明し
その後秋に現在口の中に残っている歯になにが
はいっているのか調べるために少し削って調べました。

結果ははっきりしたアレルギーが新しく出たわけではないにも
かかわらず、けずって口の中に飛び散ったことで
凄く具合がわるくなって、3週間ぐらいヘンでした。

それがやっと少し良くなったこの12月になって
今度は口の中に使ういろいろな物質の
アレルギーパッチテストをしました。
これも10日ぐらいにわたって一日おきぐらい
お茶の水に通いました。

その検査が木曜日にやっとおわって
ものすごく体調が悪いです。
検査が始まった頃から何度もなんども転んで
いろんなところに打ち身を作って
鍼の先生に言わせれば、これも
パッチテストの影響でしょうと言うことでした。

もともと足が悪いから転ぶことが多いのですが、
今回の転び方はひどかったです。
毎日転んでいたと言ってもおかしくないぐらいでした。
肋骨を打って、あきらかにひびが入ったこともあり、
肩をうったり、足を打ったり。まったく
呪われているみたいでした。

もともと無いのですが、バランスをとる能力が
もっと無くなってしまった感じがします。

はっきりしたテスト結果は来年にお話を聞くことに
なっていますが、背中に真っ赤になっているところが
5カ所あって、とてもかゆいです。

パッチテストの時の説明では
フレアアップというアレルギー症状の
悪化が見られることがありますと
いうことでしたが、まったくそれが
きたのかなと言う感じで体調がものすごくヘンです。

その場所のかゆさはもちろん、頭痛がするし、
はきけ、関節や筋肉の痛み、だるさなどが強いです。

あ~あしっぱいしたな~
やらなければ良かった。とも思ったのですが
今後歯科にかかるためにはしかたないかとも思うし。

こういうひどい状態になるのは近頃は珍しいです。

19   2つのイタリア料理店

2009年12月22日 | 

この日はすてきな一日だった。


東京にいたときからインターネットのブログで見ていたフィレンツェの町中のレストランを探してサンタマリアノベッラ駅のあたりをうろうろした。


そのイタリア料理のお店のシェフは日本人で、前にシェフをしていたイタリアの田舎のレストランで三つ星をとったという人でフィレンツェのそのレストランに移ってきて日が浅いというところだった。


そのレストランの名前は「ベルコーレーBelcole]


小さなお店で、すこしランチには早めだったのか、入っていってもだれもいない。呼びかけながらまっていると、イタリア人の男性がやっと出てきた。中はとてもきれいな店だった。


そこでランチを選んでたべてみると、やはりおいしかった、飾り付けや味の細かいところなど、イタリア人のイタリアンとはどこか違う感じがした。日本食に通じるものがあるような感じで、やはり日本人の繊細な味付けはイタリアンを作っても違ってくるのだなと思った。


シェフである彼は後で出てきて挨拶をしてくれた。おいしい繊細な料理だった。


そしてその晩はホームステイしたおうちの、パトリツィアとロベルト(夫妻?もと夫妻?)に御礼の宴をしたいと言って、わたしとEとでレストランでのパーティを提案した。


彼らが選んでくれたのは、トスカーナの丘が上ったり、下ったりして、オリーブ畑を赤い夕陽がそめている狭い道をスピードを出しながらどんどん、どんどんはしっていった先にある、フィレンツェ郊外のフィエーゾレの丘が遠くに望めるCampagna(カンパーニャ=いなか)のレストラン。暖かいときは外でたべられる椅子とテントのあるお店だったが、突然風が吹き荒れ、雨が降りしぶきわたしたちの行く手を阻んだ。


中に入って座った窓側のテーブルと椅子にすわると、夕暮れの丘が見えた。何度も感じた事だが、トスカーナの丘陵地帯は本当に美しい。丘の稜線が幾重にも幾重にも重なり、普通の緑いろと、葉裏の白がまじったオリーブの木々が混じり合い。何とも言えない存在感がある。そこに豪雨がふって、また雨がやみ、空気の匂いさえ新鮮になるような雨だった。


そこで食べたものは、いかにもフィレンツィエの素朴な料理らしかった。大きくて分厚いステーキ、いろいろな野菜をあげたフリッターなどとてもおいしくいただいた。
ヨーロッパを旅するならやはり、ワインが飲めないと寂しいと思った。お料理とワインはそれで一体となっているようだった。水を飲んでいる私達二人はなんだか、仲間はずれのようだった。


レストランの名は「TRATTORIA I RICCHI」



写真をとっても、自分が眼で見たようには写らないけれど丘のつらなりはわかるでしょうか。


白っぽいのがオリーブの木、黒っぽいのは糸杉。



向こうに見えるのはフィエーゾレの街


帰る途中、車を止めて貰った場所で遠くを望むと、ずっと向こうに明かりの付いたフィレンツェの街とドゥモが見えた。


それにしても、あんな狭い石垣の道を車で行くのになぜ、あんなにイタリア人はぶっ飛ばすのだろうか。