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引越しいたします。

ラビア・カーディル 共同通信中国取材シリーズ「興竜の実像」第11章に。

2007-03-09 23:32:57 | ニュース

ラビア・カーディルさんが共同通信が長期間の中国取材の企画として地方新聞に連載している「興竜の実像」第11章、第5回独裁の行方に登場した。
共同通信は以前よりラビアさんには関心を示していたことは知っていた。
2005年9月6日のワシントンであった集会でのラビアさんのブッシュ大統領への要請を報道し、
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050907
また、2006年ノーベル平和賞発表前のインタビューも行っている。日本では発表されたかはわからないが、今でもヤフーアジアサイトにそれは残っている。
http://asia.news.yahoo.com/061012/kyodo/d8kn13vg0.html
現在の共同通信ワシントン支局長は杉田弘毅氏であるがラビアさんを追っているのが彼かどうかは不明。

昨年半ばから始まっている長期中国取材企画「興竜の実像」はよく中国内部にも取材をつづけ、秘密のキリスト教信者へのインタビューあり、ネット社会、環境問題、経済格差のレポートありと中国の内部の問題点にも深く切り込んでいる。共同通信やれば出来るではないか思ってずっと注目してきた。

3月9日の記事はラビアさんの息子たちが逮捕されたときの様子を語ることから始まる。
「受話器を上げると息子の苦しそうな叫び声が飛び込んできた。」
このときのことは当時WSJでも報道された。
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20060629
簡単なプロフィールははわがサイトが紹介してきたとおりである
「政府は、私に活動をやめさせるために、息子たちを逮捕したのだ。」
中ほどに中国当局が、自らの脅威とみなした相手は手段を尽くして封じ込めることが「氷点週間」の李大同元編集長の言葉も借りて説明される。
共産党指導部の危機感はつよく国民に政治的自由を与えれば旧ソ連の轍を踏むと恐れていることが語られる。そしてその手段として全国民のパソコンやメールを監視して反逆の動きを摘み取り安定の維持を図っている。しかし事情通の党員の言葉として「指導部はあと20年くらいは一党独裁が可能と見ている。」「20年後に一人あたりのGNPが5000ドルを超えれば多くの不満は解消し、民主化はそれからだ。」
そこに至るまでは、経済面は改革派寄り、政治面では新左派、保守派寄りが指導部の本音だそうだ。
もちろんラビアさんは20年も待てない。
その言葉として「ウイグル族は言論の自由だけでなく、教育や固有の文化を発展させる権利さえ奪われている。まるで自治区全体が強制収容所のようだ。」
最後に息子のうちの一人が釈放されたとかかれている。これはアブリキム氏の事だろうか。いまだアムネスティなどでは情報が出ていないがラビアさん周辺で無事が確認できたのなら幸いなことである。

読んだ人はわかるであろうがいまだ共同通信はラビアさんの名前を「レビア・カディール」なる中国ピンイン読みで表現している。諸君SAPIOなどでラビア・カーディルとしてインタビューを受けていることをチェックしていないことが問題である。
この2月にこのインタビューはされたらしく、ラビアさんが食事の準備をする様子が夫のシディク氏とともに写真が写っている。共同通信がこれからもラビアさんの報道に力を入れることを期待する。
ぜひ、共同系の地方新聞で確認してください。

ラビア・カーディル紹介サイト↓

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