雪が溶けたらどんな景色なのだろうと想像しながら歩く校内の敷地。
思い返すと・・
今の仕事に就くきっかけは、夫の一言だった。
先週の月曜日、いつものように帰るなりパソコンの前に座った夫は、
いつの間にか求人のサイトを見ていた。
「この仕事向いてるんじゃない?」と、なんとなく言ってみただけという感じで私にPCの画面を見るよう促した。
一通り目を通して、
「そうだね。こんな仕事が出来れば嬉しいな。時間帯もいいし。」
「申し込む?」
「うん(ん。待てよ。ネットで仕事申し込むってどうなの。そういう時代なのかしら?そういえばモバイルドットなんとかってCMあったな。あんな感じなのかな?それかアヤシイ業者とかじゃあないでしょうね・・・。夫が勧めるのだからそれはないか。でもまあ・・申し込むのは私だけじゃないだろうし、他の人に決まるだろうな。資格が必要っぽい仕事だけど、、書いて無い。けど資を格持った人が優先だろう。どうだろ。うーん。まあ登録だけでも、いつか仕事を紹介してくれるかもしれないし多分損はない)。」
すぐにメールがきた。
(お電話下さい、かあ。・・まずこの会社を調べてみよう。)
私は自分のパソコンの電源をつけた。
その会社のホームページ、派遣会社を評価しているサイトなどを見ていたら、電話が来た。
会社に来て登録の手続きをしてもらいたいとの事。
丁寧な対応で安心した。
必要なものは職務経歴書と印鑑と自分名義の通帳と身分証明のみ。
その会社は、歩いて15分ほどで行ける場所。
「明日以降で都合のいい日」を訊かれ「明日伺います」と答えた。
火曜日。
派遣会社の事務所に向かった。
約束の時間より15分早く着いた。話し声が聞こえた。取り込み中かな?入り口前で立ち止まった。
すると女の人が後ろから来た。
もしかして登録に来た人かな?と思ったら相手に声をかけられた。同じ事を思ったみたい。仲間意識が芽生え(?)いざ、受付へ。
案内された場所には1人の人がモニターの前に座っていた。となりに二つの席、それぞれにモニターとキーボードが置いてある。
ヘッドホンをするよう促され、ビデオが流れた。派遣の仕組みの説明、気をつけなければならない事などなど。
その後、ちょっとした試験。タイピングテストなど6種類ほど。
待ち時間の合間に一緒に来た人とちょっと話をしたり、楽しかった。テスト結果は、どうしようコレ・・という悲惨な結果に。最初からいた人は意気消沈していて、受付の人に「これが全てではないですから」と慰められていた。
そうは言われても、やっぱり気にすると思う・・。
性格診断では経理・事務に適していると出た。良かった。
そして営業担当と面談。私がしたい仕事については、今のところ人が決まっていないとの事。嬉しく思ったけど、相手はやや複雑な表情を浮かべている。不思議に思っていた雇用期間について訊いた。
どうやら、本来は長期の期間だったものを前の人が辞めて、早くつなぎの人が欲しいらしい。
なるほど。私がすぐ辞めないか心配なのはわかる。
自分で言うのもなんだけど、私、見かけ頼りないし・・・。
定められた契約期間中に自分から辞める事はないと、断言した。
他にもあれこれ訊いたり訊かれたり、話はまとまった。
この時点では雇用関係は成立しない。
さらに派遣先と面談して、双方が承諾してから成立する。
早い方がいいという事で次の日、水曜日の朝に派遣先との面談になった。
決まればそのまま仕事へ突入。
翌日、一年ぶりぐらいにスーツを着て、校門前で営業担当と待ち合わせして、打ち合わせ。
すぐ契約書が出てきた。あれ・・?もう決まってる?昨日私が帰ってから派遣先の方が了承したのかな。『急いでいる』感が伝わってきた。営業担当者の顔には出ていないけど、普通こんなに早いものじゃないよねぇ?(誰に聞いてる)
そういう訳で、ドタバタしながらも仕事が見つかって嬉しい。同じ派遣社員の先輩もいて、話しやすいし丁寧に仕事を教えてくれる。聞いてもイヤな顔一つされない。いい職場だなあ。なぜ前の人辞めちゃったのかな。あんまり考えない方がいいか。
この仕事を本格的にしたかったら能力次第で長期に延ばしてもらえるような雰囲気だ。
そうなるとこの仕事とは全く関係ない税理士試験・・今年こそは受けたいけど、、うーん。税理士になりたいかって聞かれると、首を立てには振れない。経理しか取り柄が無いから、それに関連する免許があるに越した事は無いと考えているだけで。
今のところ分かったのは、なんだかんだ言って私は仕事が好きなんだということ。
・・・メイポもしたい。余裕ができたら。