鴨撃の金子兜太のやうな顔 今井杏太郎
典型的な挨拶句、兜太の風貌を知っていれば鴨撃とは言い得て妙だ。旧制中学の大先輩である関係から、在学中に何回か公演に来ていただき村夫子然としたお姿はよく存じ上げている。だから一読思わず噴き出してしまった。あのお顔を手ぬぐいで包んだら本物の鴨うちも驚くだろう。
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たけし母をしたがふ知恵詣 後藤 夜半
知恵詣という行事をこの目でまだ見たことがない。
知恵詣は「じゅうさんまいり」とも言って、四月一三日に、一三歳になった少年・少女が福徳・知恵などを授かることを願って、虚空蔵(こくうぞう)に参ることといわれる。京都嵐山の法輪寺などが著名とある。
そのお参りに美人の母親が付いてきているのだという。昔なら「ご新造さん」というところで
ある . . . 本文を読む
今回の兼題は坐高さんです。 『恋』にまつわるすべて。恋の文字が入っても、入って無くても、恋を感じさせればすべてＯＫ。とのことです。当季７句。投句締め切り ３月１８日（金） ご健闘を。 . . . 本文を読む
連衆の皆さま、二月句会、楽しませて頂きました。ありがとうございます。サンド様、管理運営、御苦労さまでした。僕ができるといいんですが、まだ無理のようです。ここの管理が完全にできてリハビリ完了と思っていますのでそれまで頑張ります。 . . . 本文を読む
選句をありがとうございました。ひとつお詫びです。やまももさんの句が最後にあったのですがそれが消えていました。やまももさん、ほんとうに申し訳ありませんでした。いまさら足しても遅いのですが書きました。 水仙の黄のおちよぼ口物を言ふ やまもも . . . 本文を読む
まづはめでたく、こちらのご主人をふたたび句会におむかえできたことをご報告します。６人そろって句会ができてうれしいです。選句締め切り ２月11日（金）です。よろしくおねがいします。 . . . 本文を読む
流れ木は沖へ帰るよ寒い夜は 今井杏太郎
つぶやけば雪めつむれば白い船 同
千鳥啼くゆうべ智恵子を愛さねば 同
今井杏太郎という作家が俳壇という世界でどう受け取られているのか、このところ気になってしかたがない。そんなことはどうでもいいじゃないか、自分がいいと思えばいい句なのであり、それ以上思い悩むこともないのだろう。
しかしどこか部屋の隅の方か . . . 本文を読む
文具屋に杖忘れけり梅の花 百鬼
杖ついて香典袋買ひに出る
リハビリ専門の病院を目出度く？ 退院してはや二週間。現在は通院でのリハビリをやっている。足元が頼りないので、杖を一本買った。杖についてはまったく不案内なのだが、買った杖のメーカーは「チャップリンという。金はなくとも杖を振って元気にゆこうじゃないかというところだ。近所の文房具店に香典袋を買いに行く。そし . . . 本文を読む