東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

諦めずに

2016年04月28日 | トンボ
アサヒナカワトンボがとっくに羽化を済ませているにも関わらず、
目的であるサナエトンボは全く気配の無いまま時間だけが経過、不安が過る。

しかし、今までの観察からして、何と無くダビド属の羽化の時間帯は遅いような気がしたので、
もう少し待ってみましょうと、お誘いした田中さんと共に探索しながら粘った。
すると、正午頃になってようやく岩に登るヤゴが姿を見せた。
諦めずに待った甲斐あり。

クロサナエ ♀(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

クロサナエ ♂(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


クロサナエの羽化を撮影する田中さん。

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
流れの落ち込みを背景に撮影が叶う場所で羽化をおこなってくれたオスを、田中さんと交互に広角レンズで撮影を楽しむ。

クロサナエ ♂(羽化)

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
田中さん田中さん、羽化水出た羽化水、コレ撮らないと!などなど...トンボ写真愛好家ならではの撮影を共に堪能。
羽化撮影の場合、いつもなら午前中で終了しているところであるが、今回は運よく詠みが的中して朝から午後までと長丁場であったものの、
田中さんとトンボ談話を交えながら楽しい時間を過ごす事が出来た。

撮影日:4月23日

撮影地:東京都多摩川水系上流部

朝の渓流で

2016年04月27日 | トンボ
この土曜日は、まだ未撮影種であったクロサナエ、ヒメクロサナエの羽化を狙って、山間部を流れる渓流に訪れた。
先ずは、どのような場所でどれ程の数が羽化を済ませているのかを知りたく羽化殻のチェックから楽しむ事に。

すると、水際に生える植物を覗き込むとそこには羽化の真っ最中であるトンボの姿が!

アサヒナカワトンボ ♀(羽化)

目的種ではないものの発見したら撮らずにはいられない。
体型体色ともに著しく変化する羽化のステージからのワンカット。
成熟成虫からは想像もつかない別種に見えてしまうほど、
不思議な体色を見せてくるのもカワトンボならではの魅力。

アサヒナカワトンボ ♂(羽化)

少し離れた場所で見つけたのは、だいぶ成虫に近い色合いになっていたオス。
柔らかい自然光が半透明の翅に輝きを与え、翅脈をも際立たせる美しい時。
探して見ればそこかしこ、一斉に羽化をおこなうアサヒナカワトンボの姿あり。
嬉しくも数年ぶりにアサヒナカワトンボの羽化を堪能することできた。


全てD800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影地:東京都多摩川水系上流部

撮影日:4月23日

荒天の中で

2016年04月22日 | 
荒た天気となった日曜日は、雨の止み間に短時間だけでもと思い、娘たちと近場で虫探しを楽しんだ。
強風に飛ばされそうになりながら、たどり着いた風裏の草はらにて、アレ!何だコレと見つけたのはゴツゴツとした姿の蛾。

オオエグリシャチホコ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
強風により飛ばされてきたのだろうか。


ピントを合わせようにも何処に複眼があるのかわからず。
何処に目があるの?と手に乗せながらじっくり観察をする娘たち。

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
そうこうしているうちに動き出し、その姿に娘たちは恐怖を感じたのか、うわーっと叫びながら逃げ出してしまいナチュラルリリース。
そこに突然、雨がザッと降り出してしまい終了。

撮影地:東京都

撮影日:4月17日

浸水しながら

2016年04月20日 | トンボ
再びホンサナエの羽化撮影を楽しみたく先週と同じ場所に入った。

ホンサナエ ♂(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ホンサナエ ♀(羽化)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
こちらは消波ブロックが邪魔してワーキングディスタンスに余裕が無かった為、DX機での撮影。
定位場所に光線状態も良くDX Micro NIKKOR 40mmの解像感を発揮できた1枚。

上の画像と同個体を広角レンズで。

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
前回は満開の桜を背景に、今回、羽化したホンサナエの背景になってくれたのは偶然に居合わせた釣りを楽しむ親子。
これもまた雰囲気のある嬉しい1枚となった。

ホンサナエの羽化撮影がひと段落したところでひと息入れながら、何気なく向けた目線の先には、
また別のサナエトンボが羽化の最中...休む暇はない。

ヤマサナエ ♀(羽化)

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
ホンサナエにヤマサナエが揃い、時間的にそろそろ今日の羽化は終了かと思いきや、午後になってから続々と上陸を始めたのがダビドサナエ。

ダビドサナエ ♀(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
ホンサナエの羽化を夢中で撮影していた時、胸と背中からウェーダー内に浸水させてしまいビショ濡れ。
そのまま水温10℃の中に数時間浸かりっぱなしであった為、身体の芯まで冷えきり震えが止まらず、
流石に限界を迎えていたので、ダビドサナエの羽化撮影はここまででギブアップ。。。
3種の羽化を時間差で楽しめた事に大満足し、車内の暖房をMAXに浴びながら家路についた。

羽化時の表水温:10.2℃

撮影地:東京都多摩川水系支流

撮影日:4月16日

必ず見ておきたい

2016年04月15日 | トンボ
ムカシトンボ ♂(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
毎年、トンボシーズンの開幕を迎えると必ず見ておきたいのがムカシトンボの羽化。
お、こんな所で!、とか、こんなに小さかったっけ!?...などなど、独りでも発見した瞬間には声を出さずにいられない。
1年ぶりの再会と何度みても飽きないこの淡い羽化色に感動しながらシャッターを切った。


撮影地:東京都

撮影日:4月10日