東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

大晦日

2015年12月31日 | カメムシ
歳を追う毎に良くも悪くも一年が過ぎ去るのもあっという間に感じる。
今年は風邪も引かず、家族ともに健康で年を越せると思っていたが、
つい先日、夜中に寒気がして目が覚め、体温を計るとなんと39度の熱!
咳や喉の痛みなどといった風邪の症状もなく、突然の発熱にビックリ。
一応、インフルエンザの検査を受けてみたものの陰性と出た。
会社の大掃除と忘年会であったが休ませてもらい、処方された抗生剤と解熱剤を飲みたっぷりと睡眠。
睡眠をとっていると今度は腹痛に襲われ、何度もトイレへと駆け込んだ。インフルエンザではなく胃腸炎。
水分補給のみで食べ物を見るのもイヤなほど辛い一日であったが翌日には回復。
大事には至らずに済んで何よりであった。

完全に回復した月曜日は娘と一緒にフィールドへ向かい越冬昆虫探しを楽しんだ。

コミミズク(幼虫)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
ハンノキの細枝にペタリと張り付き、新芽や節になりすまして越冬するヘンテコな体型をしたヨコバイの仲間。
このヘンテコな体型が魅力的で、毎年、冬場に探しては楽しませてくれる。
褐色や緑色などといった体色の違いも楽しめるので、この冬は目標としている黄色い個体の発見を楽しみたい。


PS:ただいま年開け恒例のトンボスライドを製作中。
次女を抱きながらPCと睨めっこしております。
はたして本日中に仕上がるかどうか...

撮影日:12日28日

道路沿いのウラギン

2015年12月23日 | チョウ
ウラギンシジミ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
日照や風当たりなど、越冬場所として選ぶ条件が何となく見えてきて探すのが楽しいウラギンシジミ。
緑色葉の中に浮かび上がる白色の裏翅は、見つけた瞬間、お~こんな所に!と驚かされる。
こちらも前回、娘と見つけ個体と同じく椿の葉裏でひっそりと越冬中のところ。

その越冬場所としていたのは、交通量の多い道路沿い。
こうした場所で越冬しているとは素晴らしいかぎり。

D800E+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG
人間界の様子をひそかに窺いながら越冬しているのか、都会の中で逞しく生きる姿を見せてくれた。

撮影日:12月19日

椿の葉裏で

2015年12月18日 | チョウ
雨の中、娘と一緒に探していたのは成虫で越冬するこのチョウ。

ウラギンシジミ

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
冬場でも暖かい日には開翅をおこない、
日光浴をする姿をみせてくれるウラギンシジミ。
この冬は越冬する姿にこだわった撮影を望んでいたので、
気温が低く、しかも雨なら活動しないハズなので、越冬する姿を撮影するには良い条件。
越冬場所に選ぶ条件を自分なりに考えて、
娘と一緒にウラギン探しを楽しんだ。
その甲斐あって、嬉しくも発見する事に成功。

ムラサキツバメのように暖かい日に活動しては、再び集団を形成した場所に戻るといった習性とは異なり、
一箇所に長居せず、越冬場所を転々と変えてしまうので、こうして発見しても次の週末にはおそらくこの場所から姿を消しているに違いない。
そうした習性から再び寒さを忘れて探す楽しさを教えてくれるチョウだ。
この先もムラサキツバメと共に観察の継続を楽しむとしたい。


撮影日:12月13日

枯葉になりすます

2015年12月17日 | 
あいにく朝から雨が降り続いた日曜日は、
以前から越冬する姿をひと眼みたいと思っていたチョウを探そうとレインウェアを着て娘とフィールド巡り。
到着早々、激しく降ってきた雨を避けようと、植樹された常緑樹林に入った。
林に入った途端、キモイ蛾みたいなのが足元から飛んだと大騒ぎする娘。

そのキモイ蛾は何処?と尋ね、娘が指差す方をみると、そこには...

アカエグリバ

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
見事にも枯葉に擬態したこの姿は、キモイどころか見惚れてしまうほどに素晴らしい。

撮影日:12月13日

黒い集団

2015年12月16日 | カメムシ
ハンノキの幹に面白いのがいるとデジイマ ブログの染谷さんから、ありがたくも教えていただいたヨコヅナサシガメの集団。
北向きに集団を形成していたので、構図内に太陽を入れた撮影が可能ではと思い、その時間帯に訪れ、雲間から陽射しが出た時を狙って撮影した。

ヨコヅナサシガメ(越冬幼虫)

D800E+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG

Sigma 15mm FisheyeとElectronic Flash Macro EM-140 DGの組み合わせは、リングアダプターを使用せず、
Electronic Flash Macro EM-140 DGの発光部をそのまま15mm Fisheyeにはめ込んだだけ。少しきついが15mm Fisheyeの外周にピッタリはまる。
この組み合わせで撮影をする場合、ストロボ光によるハレーションや発光部に貼り付けているディフューザーが、画像に写り込んでしまうのを避けるため、
今まではFX機よりも画像範囲の狭いDX機と組み合わせて撮影を楽しんでいた。
しかし、DX機の画質に不満を感じたため、今回はFX機との組み合わせで、何とか上手く撮影する事ができないかと試みた。
その結果、発光部の位置を左右では無く上下にする事で、FX機でもストロボ光によるハレーションや発光部に貼り付けているディフューザーの写り込みも無く撮影する事に成功。

撮影日:12月12日