東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

準備中

2013年12月30日 | その他
ここに来て飛んだ一大事。

パソコンが水濡れによって壊れてしまい、しばらく更新できそうにありません。
新たにパソコンを購入後の更新となりそうです。

ご閲覧してくださる皆様には申し訳ございませんが、今しばらくお待ちしてください。

元旦恒例のトンボスライドショーを制作していたのに。。。泣



冬のバッタ

2013年12月23日 | バッタ
本格的な冬を迎えた東京都心部。いつも訪れているフィールドではもう成体の姿は殆ど見つけられない寂しい時期を迎えた。こんな時にはと一昨年前に610君と多摩川の土手で観察を楽しんだ真冬に生きるトノサマバッタの事を思い出したので、多摩川河川敷へと足を運んだ。到着早々、芝生広場にて目にしたのは...

ヒドリガモの群れ

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
前日に降った雨によりできた水溜りに集まり採食を行なっている様子。たかが水溜りではあるがこういった場所を水鳥が利用するとは面白い。まだアキアカネのシーズンであればおそらく産卵に飛来するペアの姿が見られたであろう。アキアカネシーズン中、雨後に来てみるのも面白そうだ。

一昨年前に観察した時よりも草丈が短く、その様子からしてダメかもしれないと予想しつつポイントに足を踏み入れた途端、ワラワラとキリギリス科の小さな幼虫が飛び出した。

ホシササキリ ♀(終齢幼虫)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
腹部から突き出した刀のような長い産卵管がメスである証。全長はおよそ10mmほど。

多数のホシササキリが観察できるのであればトノサマバッタも間違いなくいるハズ。そう思い しばらく探しているとコンクリートの斜面にて日光浴をしている個体を発見。

トノサマバッタ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
トノサマバッタは成虫越冬するタイプのバッタではないが、世代交代を繰り返し一昨年前と変わらずこの寒さのなか生存しているとは素晴らしいかぎり。今回、発見する事ができたのは4頭ほどで全てオスであった。

ツチイナゴ

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2

こちらも同じ場所にて観察した個体。トノサマバッタと姿形が似ているものの別の種類。このツチイナゴはトノサマバッタと異なり、このままの姿で越冬するタイプである。

再び年明け早々にでも観察しに訪れるとしよう。

撮影日:12月21日

撮影地:多摩川下流域河川敷(笹螽ヶ原)

飽きさせずに

2013年12月18日 | いろいろ
娘と一緒に虫さがしをする場合、最も重要なのは娘を飽きさせない事。虫が少なくなるこの時期は虫だけではなく多様ないきものを観察することが必要不可欠となる。さもないと ‘‘おうちにかえりたい’’ という悪魔のささやきが常時まちうけているのだ。そのプレッシャーを背負いながらの いきものさがし もまた楽しい。

ハラビロカマキリ ♀(褐色型)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700

まだまだ元気なハラビロカマキリは樹上生活ということもあり、霜が降りても朝から樹上にて陽射しを浴びることができるためか、地表に近い草地で生活をするオオカマキリやチョウセンカマキリよりも寒さに強く長寿。エサとなる昆虫も少なくなるこの時期、残りの余生はおそらく日光浴のみ。暖かい陽射しを頼りに命をつないでいる。しかし、明日にも続くこの冷たい雨は樹上にも降り注ぎ、厳しかろう。

ハラビロカマキリの卵鞘

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
園内に多数産みつけられているハラビロ卵の中で、色、艶、形が最も美しと感じたのがこの写真の卵鞘。ハラビロカマキリは卵で越冬するタイプの昆虫。

アズマヒキガエル(越冬個体)

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
コンクリートブロックの下で越冬中。お腹が膨れているところを見ると越冬の邪魔をしてしまい怒らせてしまった様子。時間をかけずにささっと観察。そして刺激を与えないようにそっとブロックをかぶせ元通りに。

クヌギカメムシ(産卵)

D300S+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG
カメムシよりも産みつけられた卵塊が目立つようになり、そろそろ産卵は終盤といった様子。産卵をしていた成虫は死んでしまい、産みつけられた卵塊にて越冬する。

多様ないきものとは言いつつ、僕の場合は虫が中心になるけれど、飽きさせることなく無事に観察会は終了。喜んでくれたみたい。

撮影日:12月15日

撮影地:都立東京港野鳥公園

冬の雑木林で

2013年12月17日 | トンボ
毎年、冬場の楽しみとして欠かせないのが、トンボのままの姿で越冬するホソミオツネントンボの観察である。例年、年明け早々の楽しみとしているものの、今回は嬉しくもアカゲラさんがお誘いくださり、少し早めの年末からの観察となった。案内していただいたのは千葉県北西部に地域する雑木林。

雑木林の風景

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
ここはイヌシデ、コナラ、クヌギ、サクラなどの落葉樹が中心。既に葉は枝から離れて見通しがよい景観の時を迎えていた。これらの樹木のどの小枝になりすまし、身を潜めるているのであろうかと探し始めるやいなや、怪しげな小枝を発見。

ホソミオツネントンボ ♂ (越冬個体)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

ホソミオツネントンボ ♀ (越冬個体)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
越冬しているとはいえ全く動かないわけではなく、個体差はあるものの撮影時間のかけすぎはプレッシャーとなり態勢を崩させてしまったり飛ばしてしまう事が多々ある。今回は各個体の様子をうかがいながらプレッシャーをおさえた距離を保って撮影を楽しんだ。

ホソミオツネントンボ (越冬個体)

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
こちらはオスとメスが同じ枝で越冬している例。左がオスで右がメス。体色の違いや腹先部の違いが比較できる。
この先、気温の低下が進み、さらに動きが鈍化したころを見計らって、広角接写を楽しみにふたたび訪れたい。

撮影日:12月14日

撮影地:千葉県北西部

クワの葉裏で

2013年12月12日 | いろいろ
今ひとつ天気が冴えなかった日曜日は娘と一緒に虫探し。

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
気温も低く初冬というよりかもう冬の景観。パパ、早くムシみつけてよ!とプレッシャーを与え急かされる中、桑の葉裏で動かずジッとしている通称バナナムシを見つけた。

ツマグロオオヨコバイ

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2



D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

比較的、地味な体色を持つ種類が多い中、こちらのツマグロオオヨコバイは派手な種類に入るであろう。頭部、背部に目立つドット柄とバナナに似た黄色い体色は子供たちの目を引きつけ人気を呼ぶ。この写真では葉の黄色とマッチしてしまいその特徴を伝えることができていないものの娘には喜んでもらえた。このまま成虫の姿で越冬する種類であるが、今いるこの桑の葉もやがては落ちてしまうため何処かへ移動せざる負えない。その移動した先が越冬場所となるのだが果たして何処なのか?真冬になったころふたたび探してみるとしよう。

タイワンホトトギス

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
この場所にホトトギスがあったとは今まで気がつかなかった。ルリタテハの食草であるがここでルリタテハを見かけた事が無い。

撮影日:12月8日

撮影地:臨海地区