ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

ラストステージに賭けて 10

2013年11月15日 | えっせー
☆国際心理学会に参加して
 その後はいくつかの学会に入ったが、自律訓練法で有名な佐々木雄二教授の研究会
にも長年在籍していたし、無論自律訓練学会にも入会した。
随分昔だが、早稲田大学の主催で、北京で開催された国際学会に初めて参加した
のがきっかけで、その後佐々木教授が国際心理学会に参加なさるとき、大学教授の
友人と何度もご一緒した。先生は海外の学会でも必ず基調講演をなさるほど
世界的に有名な方だった。言葉も理解できない私は、いつも観光気分で出席したが
でも、いろいろな意味でアカデミックな刺激は、十分感じとれた。
 あの有名なフロイドが卒業し、そこで教鞭をとったウイーン大学で開催された
「世界心理学会は」スケールが大きく、華やかだったが、広い会場で基調講演を
なさる先生の資料を、各国の受講者に配ったのも楽しい思い出だ。
 

それからだんだん雑誌や新聞などの執筆依頼が増えたが、二冊目の「リラックス
で人生が変わる」は、K先生の紹介だったが、それ以降の著書は直接私に依頼があり
著書はだんだん増えていった。
三冊目に出た「私は自分をこう変えたい」同文館出版の中の二章は、その頃
右脳で大変有名な「日本医科大教授 品川義也」先生にお願いした対談だった。
☆「大脳の不思議な世界をのぞく」(大脳生理学者品川義也先生に聞く)


品川先生は私の俳句の先生で、仲間達と一緒に松島や、四国に吟行旅行した
こともあったし、私のスタジオで句会を開いたこともあった。
 また、ヨーガをしている私の脳波がとりたいとおっしゃり、研究室をお訪ねし
脳波を調べたら、私の脳波はふつうの人と違って、すぐにリラックスしたときに
出る「アルファー波」になることも分かった。
 その頃ある雑誌に心身両面の連載をしていて、身体的な原稿は時々先生に見て
頂いたが、必ず手を入れて下さったやさしい先生だった。
私はその世界では超有名な先生と、偉そうに対談できたのがとても嬉しくて
その時先生が吸っていたフランス製のきれいな吸い口の、ピンクとグリーン
のたばこ吸殻を二本、記念に持って帰りラップで包んでリボンをかけて
大切にしまった。先生が亡くなってから、もう大分経つが、まだ私の心の
宝石箱にある。まだピンクとグリーンだと分かるので、久しぶりに見たら
涙がこぼれたが、もう一度先生にお会いしたいと思った。
  

※ 京王プラザホテルで対談したとき品川嘉也教授。
  ※ オランダの学会のパーティ佐々木雄二教授。
   

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