「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

「SO」の一週間

2006-12-24 11:07:38 | Weblog
「SO」のオープンから一週間、多くの励ましや期待を頂いた。
しかし、花やさんにとって「SO」は競争相手であり、ライバル的存在と感じている花やさんも少なくはない。
日本の消費者の6割は花を買っていない、ヨーロッパでは、野菜、肉、魚最後に花を買って、これがスタンダードな週末の買い物のスタイル、しかも多くは男の役割である。
日本でもこんなライフスタイルがスタンダードになれば花の消費は飛躍的に拡大することは間違いない。
私達の力でそんな習慣が日本に根付くなどとは決して思ってもいない。将来的には、花にたずさわっている全ての団体や個人が花の消費拡大のため大同団結をして、資金、宣伝など花の消費拡大に必要な活動を早急にはじめなければならない。
私達の行っていることが、少しでもそのことに良い影響を与え、21世紀に花の消費が大きく伸びるようにと考えている。
私達は「SO」でおこなっている、コンセプトそして「MD」、可能な限り伝えていくつもりでいます。
花やさんが現状を変えることの必要性を強く感じたとき、私達との取り組みも可能になるように思う。

「SO」の来店数は一日100人から150人で毎日を推移している。平均の客単価も700円から1000円を行ったり来りを繰り返している。
来店数と客単価をもう一割二割増やしたいと思っている、それにはもっと雑貨を充実させなけれならないと思っています。
この一週間、絶対に花を買ったことがないと思われる人が店にはいっくる。
20代の女性、20代から50代の男性、接客の中で「花やさんに入ったことは?」「花を買ったことは?」など何気なく聞くことにしている、一日に何人かは「初めて」と言う答えが返ってくる。
花で一面に覆われている花やさんだったら到底入ってこられないと思われる人達が少なからず、店に入ってくる。
何も買わなくても店内をゆっくりと回遊して興味ある商品を手にとって見てくれる。私達が狙った、私達がたてた仮説が的外れでないことが裏打ちされているようだ。

「SO」は将来のフランチャイズを見据えて様々のデーターを取っている。売上構成比、切花、鉢物、雑貨、だけ出なく、切花も幾つものカテゴリーに分けデーターをとっている、当然、鉢物、雑貨においてもである。
時間帯の来客数、客単価これらのデーターを分析すると、ほぼ、我々の仮説の正しさが立証された感がある。
おおよその構成比は生花40%、鉢物40%、雑貨20%ぐらいで、季節によりこの構成比が若干違ってくるようである、今後は雑貨を厚く、強くしてもう少し全体比を高くする仕事をしなければならない。

「SO)が開店以来めざしている接客は、100円の食器でも専門店のように大切に梱包する、100円のバラでも専門店で売っている400円のバラと同じ包装を心がける、お客さんの相談にはあいまいな答えを返さない、切花にはギフト、ホームユースにかかわらず、クリザールの使用を徹底させる、もちろんクリザールは必要なだけお客さんが無料でもっていって頂く、「安くても、サービスの質は高い」。

そして「SO」の一番狙っていたリピートのお客様は一週間で100名を突破しました。毎回「SO」がお客様に出す「SO」チケット、2週間以内に再び「SO」での買い物のときお持ち頂ければ一本の花と取り替えますというサービスは好評である。

一つ大きくはずれた仮説は、私たちのコンセプトの大筋は正しいが、そのコンセプトの線上からはずれた商品でも消費者は、とまどうことなく受け入れてくれることが判った、「カスミソウ」はおしゃれでない花の代表のように言われているが、「SO」ではよく売れる花の一つである、おしゃれな花やさんの店頭から消えた「カスミソウ」が再び、おしゃれな「SO」{私は思っている)で売れている。
嬉しい誤算は今後も「カスミソウ」だけでなく取り入れていこうと思っている。
思考錯誤を繰り返しながら新しい花の消費拡大に向け引き続き取り組みたいと考えています。

一週間12月16日(土)~12月22日(金)来店購買客数 2000名

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2 コメント

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かすみ草のイメージ (takakura)
2006-12-25 11:11:55
「SO」オープンの日、店内にいる30分ほどの間に、店員さんに「かすみ草はないの?」と尋ねているお客様を2人ほど見かけました。
カスミソウは、トップデザイナーさんのスタイリッシュなアレンジにはあまり使われませんが、一般的には、自宅のちょっとしたスペースに小さな花を飾るときには欲しい花、というイメージが浸透しているのではないでしょうか。
色の花を中心にして周囲をカスミソウで囲むのが、良くも悪くも「偉大なるマンネリ」、と言えるかもしれません。
でも、都内のあるバーでは、カウンターと天井いっぱいにカスミソウだけを飾っています。ほの暗い店内に白い灯りのようなカスミソウはマスターのこだわりだそうで、他の花は1本もありません。
「花育」のイベントでも、男の子がカスミソウだけのアレンジを作っていました。そういう「ファン」がいる花でもあるんですね。
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偉大なるマンネリ (k.koikeflore21)
2006-12-25 13:10:19
良い言葉です、かすみ草使わないのがトレンド、そんな風評があります。官家いわく「ベーシックな花を新しいデザインで見せる、そこに安心感がある」。誤算でした。
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