「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

1000分の1構想 続

2009-08-05 22:27:43 | Weblog
沢山のコメントを頂き、現状の進み具合と私なりの考え方をコメントにお答えするかたちで書きます。
花以外の生鮮品は現在どのように成っているか見てみると、これは東京11ヶ所の中央市場での取り扱い高です。
青果の扱い量のピークは23年前の昭和62年、取り扱い金額では平成3年7.700億円です、昨年は取扱量でも取り扱い金額でも約30%減らしています、売り上げは5.250億円です。
水産はどうでしょう、取扱量のピークは青果と同じ昭和62年、取り扱い金額のピークは平成2年、現在は青果より悲惨です、当時から取扱量で30%強、取り扱い金額で40%弱、食肉も水産とほぼ同じような数字です。
街の中から八百屋さんや魚屋さん肉屋さんがこの20年めっきり少なくなりました、スーパーの生鮮の売り上げも昨対を超えません、少子高齢化社会が日本の胃袋を小さくさせました。
それでは肝心の花はどうなっているのでしょう、取り扱い数量は種別毎に取り扱い単価が違う為統計が出てませんが、金額ベースでは平成19年の1000億円がピークで昨年920億円と80億円減らしてしまいました。
全国的に見てみると5600億がピークで昨年の売り上げがおおよそ4300億約20%ピーク時より減らしました。
胃袋で消費しない花がなぜ減るのでしょう、勿論100年に一度といわれる不況は係わりがあるでしょう、しかしそれだけでは有りません、問題の大本は自分たちにあること私も含めてです。
花業界が今までどれだけのことをやってきたか?少なくとも大同団結して英知を絞りお金を出し、消費者が花を買ってくれる動機付けを行ってきたか?
むしろ消費者のことはなるべく考えない、川上から川下まで全ての視点は消費者へあるべきです、これらの欠如が大きなつけとして、現れているように思えます。

生産者から小売店まですべての人が市場での取引の1000分の1づつ拠出し資金を集めるには困難が予想されますが、需要を喚起しもっと多くの人に花を買ってもらうことをしないで解決の方法はありません。
ヨーロッパでもアメリカでも花の消費を喚起する取り組みや運動なくして今の消費はありませんでした。
有効的で継続的でしかも多くの人が納得できる取り組みを開かれた組織で行うことが大切です。
そんなに沢山の時間が有りませんが出来るだけ多くの人たちとのコンセンサスをとり進める事が重要です。

花は多くの魅力や力を持っています、優れた商品です、この花がもっと生活の場面場面で大きな役割を担って欲しいです。
それは花を扱っているわれわれの責任でもあります。