こだまの部屋

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日建学院小倉校の校長「こだま」が、
徒然なるままにつづる応援ブログ!

「何ができて何ができてないか」を把握することの難しさと大切さ

2011-09-30 09:00:00 | 心理学のお話(森永今日子)
日建学院小倉校校長の児玉です。
今日は、就職支援相談員の森永今日子さんに専門の心理学についての話を書いてもらいます。

皆さまこんにちは、森永今日子です。
昨日の濱田さんの記事「実験してみました。」に書かれていた「何ができて、何ができないのか分かりにくい」状態について、心理学の視点からちょっと解説を入れてみます。
濱田さんが書いている学習において大切な「何ができて、何ができてないか把握する」ことを心理学用語で「メタ認知」と言います。

勉強に限らず「自分が今何をしていて何ができていて何ができてないのか」を把握する、つまり「メタ認知する」ことはとても大事です。
奈良教育大学の森本幸一さんのサイトにとてもわかりやすい説明があったので転載して紹介させていただきます。

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メタというのは「より高次の」という意味です。メタ認知の考え方は、自己教育力に関連するもので、学習活動を考える際に重要な要因です。メタ認知には次のような能力が必要だとされています。

自己の能力の限界を予測する
自分にとって今何が問題かを明確にできる
問題の適切な解決法を予測し計画を立てる
点検とモニタリングを行う
実行中の計画の続行、中止を判断する

 メタ認知は学習意欲にも関係しています。学習意欲が低い子は、メタ認知の一つである自己の能力の評価が低い子であるとも言われています。自分の能力の評価が低いと少し努力すれば出来る問題でも挑戦せずに諦めてしまうわけです。逆に、自分の能力の評価が高いと自分にとって少々難しい問題でも努力すれば解けると思い挑戦していくわけです。

 問題に関しても、分からない子は何が分からないかが分からないのです。私の中学1年の娘に数学を教えていたときのことです。彼女は、文字式の計算が全く分からないと言っていたのですが、一つ一つ問題を解かせていくと、分からないのは-(-5)が+5になるといった原理のところだけでした。そこが分かれば、すべて解けたのです。このように、自分の問題が明確になれば解決の見通しが立つわけです。そのためには、自分の問題を見つけるすべを知る必要があるというわけです。

 授業の観察をしていても、自分が何をやっているか分かっている子は内容の理解がスム-ズです。

 最近は、メタ認知の考え方に基づいた自己評価を行おうという機運が高まっています。従来のように情緒面や知識理解面だけでなく、問題解決のプロセスを大切にした自己評価です。是非、取り入れてみて下さい。学習だけでなく、日常の生活の中にも十分使えます。  
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皆さんも、苦手な科目を勉強しようとしてもどう勉強したらよいかわからなかったり、人に質問しようにもどう質問したらよいかわからないという体験をされたことがあるのではないでしょうか。

私は数学がとても苦手なのですが、数学の得意な友人に「教えてあげるからどこが分からないか言って」と言われて「どこが分からないかわからないけどとにかくわからない」と答えて「それじゃ教えられない」と困り果てられたことがあります。
また、私はとても方向音痴ですぐに迷子になるのですが、後から「どこをどう迷ったの?」と聞かれて「とにかく地図通りに行ったつもり」と答えて「地図通りだったら迷うわけない」と笑われたり、自分なりに説明しても「いや、そんな道はないはず」など全然伝わらなかったりということがよくあります。

まさに私は「数学が苦手な自分」や「道に迷う自分」をメタ認知できてなくて、だから周りも教えることができないし、いつまでも数学が苦手で道に迷い続けてしまいます。
苦手な数学を克服するため、また道に迷わないようにするためには、「何ができて、何ができないのか把握する」必要があります。
そしてこのメタ認知はとても大切ですが難しいことで、一人ではなかなかできません。
ですから、本校にいらした方にはこのメタ認知のお手伝いをすることで、効率の良い学習や就職活動ができるように支援したいと思っています。

先日参加した学会でメタ認知について解説している「メタ認知―学習力を支える高次認知機能」(三宮真智子)という本を見つけました。


残念ながら予算がなくてまだ購入していませんが、ぜひ読んでみようと思っています。
読んだら内容を紹介させていただきますね。

「万理一空 求め精進」

2011-09-29 09:45:15 | 日々徒然
日建学院小倉校長の児玉です。

今日は相撲のお話。
昨日、日本相撲協会は柳川市出身の琴奨菊を大関昇進を
決めましたね。
直方市出身の魁皇が引退すると、すぐ日本人の大関誕生ですね(笑い)

大関伝達式での口上として、伝統的に「四字熟語」を入れた口上を述べるらしいですね。
昇進前のインタビューで彼は「一」の字を入れた口上にしたいと言っていました。
本名菊次一弘(きくつぎ かずひろ)だから?相撲を勧めてくれたおじいちゃん(一男)だ
から?
でも誰が考えるのでしょうね。

万理一空

「万里」ではなく「万理」です。
「空(くう)」は「色即是空」などの「空」です。
"いろいろな理論・理窟も突き詰めれば「空(くう)」という一つのものに帰着する"

元々、宮本武蔵の「五輪書」に登場する言葉・思想ですね。
「世界はどこまで言っても空は一つ」「全てのものは、一つの世界に留まっている」と
いう考え方。

つまり「動揺せず常に冷静な気持ちで事に当たる」「一つの目標に向かって精進する」
などの意味として解釈されます。

この言葉は、元読売ジャイアンツの桑田真澄選手の座右の銘として有名です。

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実験してみました。

2011-09-28 17:10:13 | 濱田のお話
日建学院小倉校校長の児玉です。
本日は濱田さんにお願いします。

こんにちは、濱田翔太です。
私は現在某専門学校に通っていることは前にお話ししましたが、今週は確認テストを受けています。
そこでヒシヒシと感じたのは、「復習はやっぱり大事だなぁ」ということです。

中でも適度な復習ができていると思ってやっていた項目の点数はあまり良くなく、あまり復習していない項目はできてしまったという不思議な状態になってしまいました。

これは非常に悪いことで、「何ができて、何ができないのか分かりにくい」状態なのです。
全部が悪いなら全部復習しなおせるし、復習している項目が出来ていて復習の行き届いてない項目は出来ていないなら、ポイントをしぼってやれるのですが…

このような状態に陥らないために大事なことは、「順を追って復習する」ことです。
私は今回実験するつもりで、順を追わずに復習していました。
出来るかなぁと思いましたがやっぱり難しかったですね。
逆に言えば、順を追って学習すればたくさんの復習を毎回する必要はないのでは?と思いました。
結果としては、やはり項目を学習した順に関連付けながらやるのが、正しい方法でした。

今回の失敗で皆様にお伝えしたいのは、「学習する際は関連付けると効率が良い」ということでした。
正直時間を取るのも難しい方が多数いらっしゃると思いますが、この方法なら効率良くできるのではと思いました。
このことが分かったので、自分の学習はもちろん、皆様にも実体験としてお話できますし、次回の確認テストではきちんと点を取りたいと思います。

遅刻のススメ

2011-09-28 08:06:21 | 仕事あれこれ

日建学院小倉校長の児玉です。

「ストレス社会」と呼ばれて久しい現代、「うつ」になる人はますます増える傾向に
あります。今日は「学問のススメ」ならぬ「遅刻のススメ」のお話です。

ある臨床心理士は、「うつ」にはなりやすい性格があるそうです。
①真面目で几帳面②勤勉で頑張り屋さん③責任感が強く律儀④秩序を重んじる、などが
あります。
これらのと特徴を見てみると何か気づきませんか?
そうです、これは日本ではごく当たり前とされるパーソナリティ(人格)であり、むしろ
日本人にとって、「美徳」とされてきた性格なのです。
このような性格が決して悪いということでなく、勤勉さや律儀さは日本人が世界に誇れ
る国民性ではありますが、それが過剰になると弊害が見られるということです。
つまり、「うつ」は誰でもなりうる病気なのです。
きっかけは、様々ですが引越し、昇進、転勤、転職など人生の変わり目や大きな失敗、
大切なものを失ったときもうつの影は忍びよってきます。

誰だって失敗する、と考えよう
百点満点のテストで、九十点をとったとき、「九十点もとれた!」と喜ぶ人もいれば
「九十点しかとれなかった」と嘆く人もいる。
後者の人は「完全主義・完璧主義」の傾向が強く、行き過ぎると柔軟な思考ができなく
なり、うつを患いやすくなります。

真面目で勤勉な人ほど自分への要求水準が高く、「こうあらねばならない」「こうある
へきだ」という"ねば"や"べき"に捉われてしまいがちです。
すると小さなミスでも取り返しのつかないミスのように感じてしまい、大きな喪失感を
味わってしまうのです。

完全主義者の方に提案したいのが、「遅刻のススメ」です。
何かのアポの際、一度、五分の遅刻を。
小さな失敗をしたときに自分や相手がどう感じるのを知り、そこからどうすれば挽回
できるかを感じとって見てください。
誰だって失敗はするもの、完全なものなんかありえない。そう思えたとすれば、一歩
前進です。
失敗した「マイナス十点」を悔やむより、自分でもぎ取った「九十点」を褒められる
方が、幸福感の高い生き方ではないでしようか。

   ACTION

     待ち合わせのとき、
            一度、わざと五分ほど遅れてみよう



              














心理学ってどんな学問?Part3~人の心の多様性

2011-09-27 09:00:00 | 心理学のお話(森永今日子)
日建学院小倉校校長の児玉です。
今日は、就職支援相談員の森永今日子さんに専門の心理学についての話を書いてもらいます。

皆さまこんにちは、森永今日子です。
今日は、心理学ってどんな学問?Part2の続きです。

前回は、人の心の一般的傾向について説明しました。
これについて説明するといつも指摘されるのが「人の心はそれぞれだから調査や実験で一般的傾向を明らかにしても意味がないのではないか?」ということです。

確かに、誰の心のにも完全にあてはまるような傾向はあり得ません。
前回、体重のことを例に出しましたが「たくさん食べると体重が増える」「食べないと体重が減る」「運動しないと体重が増える」「運動すると体重が減る」というのがほとんどの人に当てはまる一般的傾向として存在する一方で、「食べても食べても体重が増えない」「食べなくても体重が減らない」「運動しても体重が減らない」という人もいます。
ここを見過ごすことはできませんよね。
前回「資格取得や就職活動にあたって、どのようなことで困り、悩み、モチベーションを維持するためにはどのような工夫が必要かなどの多くの人に共通した傾向がある」ということを書きましたが、その傾向が全ての人に当てはまるわけではありません。

人の心について考えるときに「一般的傾向の把握」と同時に大事なのが、一般的傾向の背景にある「人の心の多様性の理解」です。
人に向き合う時は、一般的傾向を把握した上で、一人一人がこれまでにどう生きてきて、今どういう状態でどのような毎日を送りどのような気持ちにあるのか、それをしっかり見つめる必要があります。

特に、私たち心理学専門家が行う援助においては、相手が何を求めているのかというニーズを汲み取ることがとても重要です。
そして実は、自分が何を求めているのか?何をしたいのか?そもそも自分らしさとは何なのか?ということがはっきりしている人はごく稀です。

「何をしたいかわからない」「どうしたらいいのかわからない」「自分らしさって何だろう?」ともやもやしてしまうことはけしておかしなことではありません。
自分の心に向き合うことは実はとても大変です。
私はこれまでに受けてきた専門的トレーニングを活かして、皆さまが自分の心に向き合いこれからについて考えるお手伝いをさせていただきます。
ぜひお気軽に当校へおいで下さい。
心よりお待ちしています(^^)

来校などに関する相談やお問い合わせはサイドバーのメッセージフォームからどうぞ。

読書の秋到来

2011-09-26 17:14:37 | 日々徒然
日建学院小倉校長の児玉です。

朝夕めっきり涼しくなり、秋の夜長は「読書の秋」にしませんか。
というのも、先日テレビで私の愛読書の作家松本清張の作品の『砂の器』がテレビで
二夜連続でドラマ化して放映してました。
これはと思って観ましたがガッカリガックリ。原作を読んでいくワクワク感、スリルが
全然感じられず、清張さんに申し訳ありませんでした。

我が松本清張の紹介(知ってる人は知ってるし、知らない人は知らない)

松本清張(ペンネームせいちょう・本名きよはる)は、小倉出身で「点と線」「眼の壁」
などで社会派推理小説という新分野を築いた作家です。
半生(44歳に朝日新聞東京本社に転勤するまで)を過ごした小倉を舞台にした作品も数多
く残されています。

特に清張の自伝的小説である「半生の記」は小倉での生活の様子が、当時の風景とと
もに描かれてるのでお勧めです。
芥川賞受賞作の「或る『小倉日記』伝」も、小倉時代に書かれたものであり、清張に
とって、小倉時代は作家の原点ともいえます。

清張の趣味とプライベート
   ○家に居る時は洋服でなく、着物を普段着としていた。
   ○酒も食事もあまり興味なく、唯一の趣味は「パチンコ」であった。
    有名になって周囲に気づかれないように、変装してパチンコに行っていたが
    すぐばれたそうな。
   ○菓子として特に好んだのは「かるかん」
    アルコールはダメであったが、コーヒー党で一日に十杯は飲んでいた。
   ○人見知りするところもあり、人との付き合いが下手であったとされる。
    ただ無口ではあったが、暗い性格ではなく、身内や馴染みの人には適度に
    茶目っ気を見せることもあった。
   ○自らは「アンチ巨人」と語っていたが、「巨人はどうした」といつも成績
    を気にしていた。
    などなど--------




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いい会社とは考える習慣を身に着けている会社

2011-09-25 10:04:04 | 若者達よ
日建学院小倉校長の児玉です。

連休も今日が最後。
昨日スークル運営会社九州スタツフの「下期経営方針発表会」があり、博多へ行って
来ました。
どんな発表会かと言えば、勿論冒頭大霜社長の自発・触発・創発の観念を意識し、 新しい価値の創造の指針があ
りましたが、メインは各部署全社員の各自の目標に向かっての行動方針の発表。日頃
の考えていることの持ち時間15分の反省・計画・実践の披露である。

今回発表会の中で感じたことは、若手社員の「考える力」がついて
来たなと痛感しました。

手前味噌になるが、いい会社とは社員一人ひとりが、この「考える習慣」を身につ
けている会社だと思う。
勿論初めからそんな社員ばかりが集まるはずがない。それはトップなり、リーダーなり
の指導の仕方に負うころが大きい。
上司が「よく考えてやれ」「絶えず工夫しろ」と言っている企業では、当然社員も考
えて行動するということに順応していく。反対に「考えないで体を動かせ」というリ
ーダーがいる会社は、いつまで経っても昔と変わらない仕事のやり方をしていると言
って過言ではない。

話は少し変わるが、ニュートンはリンゴから、アルキメデスは風呂の水から世紀の大
発見を、突然思いついたような印象を受けるが決してそうではない。
彼らはふだんから「考えに考えて」いたのだ。常に考えていて頭がそのことで飽和状態のときに、ふと目にしたものがヒントになったということだ
ろう。

これに近い状況は、企画などを考えるときにある。100パーセントの集中とまではいか
ないにしても、頭の片隅に常にその案件がひっかかっている。そうすると無意識のうちに、日常生活の中で見たものや、人の話しから情報を収集しようとする回路が作動す
るのである。その結果、なんでもないことがヒントになって、優れた企画を思いつく
のだ。

企画を考えるということは、実に苦しい作業だ。「営業はしんどく、企画は面白そうだ」
という転職スタッフがいましたが、それは間違いだ。
ひところ「企画をやりたい」というスタッフが多い時期もあったが、実際には企画の仕事
で飯を食うということは並大抵のことではない。
ほとんどのことはみんな考えているわけで、人が思いつかないことを考えなくては企画に
ならないのだから。


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五年後の設計図が描けているか

2011-09-24 07:41:18 | 若者達よ
日建学院小倉校長の児玉です。

今度の連休は天気に恵まれてますね。
昨日は勤労感謝の日、日ごろどんな意識をもつて仕事に打ち込めばいいかという お話。

精一杯頑張っているのに、結果が出る人と出ない人とがある。その差は、頭の中に
設計図ができているかいないかだと私は思っている。

結果を出せない人は、一ヶ月後、一年後に、自分はどのようになっていたいのか、と
いう設計図を描かないまま仕事をしている場合が多い。説明書を読まずにプラモデルを
組み立てるようなものだ。

いい結果を出すためには、設計図が必要不可欠である。まず、一年後にどうなっていた
いのか考えることから始め、つぎに、そのためには何が必要か、何をしなければならな
いかを考える。

知識が必要ならば、関連図書を読まなければならない。スキルが必要ならば、それを身に
つけなければならない。人脈を広げたければ、そのためのきっかけをつくらなければな
らない。すべきことがつぎつぎと見えてくる。

つまり、仕事に着手する前に、結果を先に出しておく
ということである。
そしてそのために、今日、今、何をすべきかを考えるのだ。それが「一年後に設定した
目標」を達成するための設計図だ。その設計図どおりに仕事を進めれば目標は必ず達成
される。

仕事ができる人は、必ずと言っていいほど、結果から考え、それに基づいて熟考した
あげくの的確な設計図を持っている。
何も考えずにむやみに頑張ったところで、いい結果にはたどり着けない。仮にたどり
着くことことがあったととしても、それは偶然にすぎない。偶然に小さな成功を収める
ことはあっても、大きな成功を積み上げられるようにはならない。
また、いかに設計図があっても、それがずさんであれば、いい結果は期待できない。
的確な設計図を描くために最も大切なものは、想像力だ。想像力がなければ完成図
は描けない。
自分の何年後かの姿をより具体的に想像すること。
そこからすべては始まるのだ。
職場に理想の先輩がいたら、是非その人をしっかり見て、自分との違い、自分に不足
しているもの、それを身に着けるためにどうすればいいのかを考えることも必要だろう。

そして、一年後だけでなく、五年後、十年後の自分を、想像力を働かせて思い描くこと
ができれば、その後の人生が大きく変わっていくことは間違いない。



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「経験者=仕事ができる」の大きなカン違い

2011-09-23 16:36:52 | 仕事あれこれ
日建学院小倉校長の児玉です。

あなたは「仕事のできる人」ですか。それとも「仕事の出来ない人」ですか。
今日は「できる人」「できない人」にまつわるカン違いを一つ。


人材をパターン別に分けると、四つになる。
「仕事のできる経験者」「仕事のできる未経験者」
「仕事ができない経験者」「仕事ができない未経験者」
である。
基本的には未経験者は新卒者で、経験者は中途採用で
あると言えるだろう。

このうち、経営者が欲しい人材は、       
「仕事のできる経験者」だろう。         
仕事のできる経験者は即戦力になるから、      
そういう人たちだけで会社を組織できれば       
ベストの会社ができあがる。
「仕事ができない未経験者」は、即戦力で    
はないがいずれ戦力になる人材だ。        
                           
                         
「仕事ができない未経験者」は、現在も
将来も戦力にはなりえない。               
しかし、ここで頭に入れておくことは、
「仕事のできる経験者」が人材マーケットに
ながれてくることは殆どないということだ。
それには三つの理由がある。
ひとつは、仕事ができる経験者はよほどの事情がない限り、辞めようと思わないこと。
彼らに対する周囲の期待は大きく、彼ら自身、やりがいをかんじているから、辞めようと
いう気持ちにならない。

ふたつめは、仕事ができる経験者は、待遇面でも恵まれていること。
だから給与面での不満もない。

そして三つめは、仕事ができる経験者は、辞めるときにはたいてい次の職場がすでに決まっているということ。
できる人材には、在職中からさまざまな誘いがあるわけだ。
そうなると活躍を期待されて働くほうがやりがいもあり、自分で会社を探すより条件もいい。
そういうわけで、できる経験者は、なかなか転職マーケットにでてこないのだ。

たいていの経営者は、仕事ができると思って経験者を採用しても、「仕事ができない経験者」だということに気づかない。「経験者ならば誰でも仕事ができる」と思い込んでしまっているからだ。

仕事ができない経験者は、えてして自分では仕事ができると思っているから、経験の浅い人に、仕事のやり方や考え方を教える。「こうやって進めばいいんだ」「いやそういうときは、こう考えればうまくいく」などと、自分のレベルで、しかも間違ったことまで教えてしまう。

この「自分は仕事ができる」という思い込みそのものが、「できる人」になれない最大の理由だということにさえ気づかない。
もし、仕事ができないことを自覚できる能力があれば、自分のできない部分に気づき、仕事ができる人間になろうと努力もするだろう。
こうしたできない経験者に教えられた未経験者は、同じように仕事のできない経験者になってしまうに違いない。できない経験者は、こうして周囲を巻き込んで、できない人材を蔓延させ、会社の業績を悪化させる。

だから私は、職場に害をなす経験者を即戦力ならぬ「即害力」と呼んで、もっとも敬遠すべき人材としているのである。
しつこいようだが、「仕事のできない経験者」だけは採用してはいけない。

続きは次回に。

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これからの社会に望まれる人材像

2011-09-22 09:48:24 | 若者達よ
日建学院校長の児玉です。

今日は、先日ナビゲーターの森永さんが日本心理学会に参加した際、持ち帰った本-
「就職活動をはじめる前に-人生を創造するために」を読んでの成る程の点を一部
抜粋します。

状況が変化すると、新しい状況に沿った考え方の対応が求められます。
現在の変化への対応を考えてみると、これからは自己責任で能力開発をしなければ
ならないということが見えてきます。
この自己啓発こそ、これからのビジネス・パーソンに最も必要な能力開発の方法で
あり、生涯にわたって続けていける人が、成功に最も近づける人といえるのではな
いでしょうか。
ともかくこれからの職業人は、会社や教育機関で受動的に学ぶのではなく、自らが
主体的に学ぶこと、そのために給料を自らが学習に投資(自己投資)していくことも
必要です。

では今日の企業ではどのような人間を要求しているのでしょうか?
勿論学校は企業が必要とする人間を養成するのではなく、社会が必要とする人間を
養成していく使命があります。とはいえ、卒業者のほとんどは企業の中で働くわけ
ですから企業を無視して社会だけを語ることはできません。さらに、企業活動自体
も社会に影響を与えています。

そこでここでは、企業の人事担当者がどのような人間を求めているのか最近の調査
から(週刊ダイヤモンドより)書き出しましょう。

「人事部長の本音-こんな学生は要らないという採用現場から
の大学への要望」


[能力面]
   ●「読み・書き・そろばん」のできない学生。(機械、同種の回答が多い)
   ●文系では国家試験や語学力だけをアピールする学生。理系では手を汚さず
    シュミレーションばかりやってきた学生はいらない。(輸送用機器)
   ●一般教養、社会の一般的な出来事なども頭に入っていない学生。(サービス)
[性格面]
   ●知識、技術に勝るは態度なりという考えもあり、基本動作(挨拶、身だしなみ
    、基本姿勢など)が解らない人がいる。(不動産)
   ●大学ブランドを頼りに生きている学生。(石油、ゴム)
   ●「自分は自分だ」といって他の人に協力しない人。(電機機器)
   ●嘘、偽りの多い学生。(金融、保険)
[人生観]
   ●「働く理由」が言えない。(建設)
   ●自分の人生をまじめに答えられない人。(農林、水産)
   ●自分自身の未来像をもっていない人。(運輸)
   ●業界が安定している。不況に強いと思っている学生。わが社を「大企業」と
    いう学生。(食料品)
   ●会社を教育機関とまちがえている学生(サービス)

さらに、これらの学生について、次のようなアドバイス
掲載されています。

   ●本当の自分をさらけだすこと。(農林、水産)
   ●現場ではあらゆる年代・学歴・経歴の人がいるので分け隔たりなくその人格が
    認められることが大切。(運輸)
   ●「伸びている企業」のなかに「仕事が楽な企業」は絶対ない。受験の際には
    十分な覚悟がほしい。(食料品)
   ●専門分野わある程度きわめること。「ものの考え方、論理の組み立て方」は
    必ず仕事に生かせる。(機械)
   ●入社前にコンピュータの基礎学習をしておくこと。(サービス。同様の意見多数)
   ●プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力が必要(その他)
   ●個性を殺す「マニュアル本」に影響されず、「自分をありのまま見せること。」
    (電機機器)

このような意見から言えることは、まず一般的な教養(知識が豊かだけでなく、考え方
や態度も含んだ広い意味)を身につける必要があるでしょう。
そして、「読み・書き・そろばん」、「話す」というコミュニケーションや自らの意思を表現する
プレゼンテーションにかかわるようなスキルが必要だと思います。
さらにきちんとした自分自身に対する認識ができているかどうかという点も含まれてます。

このような意見に対してみなさんはどのよう考えますか?
どのように対応していきますか?

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