製本や御朱印帳作成、和綴じ製本なら高い実績【高知製本】ブログ

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特別記念納経帳

2017年04月16日 07時35分23秒 | 四国八十八箇所遍路

押忍!高知製本です。

さて当社ではいつも通りいろんな神社仏閣の御朱印帳をごとごととマメに作成しながら、論文や無線など製本と名のつくものは全て対応しているのでそれらもこなしながら、ちょっぴり直販にも手を出しつつ、忙しい中でもまったりとした心持で仕事をしてます。繁忙期もピークは過ぎて平常運転に戻りつつ、最近面白いな~と思った案件が1つあります。

お得意先のお寺さんが、とある行事を記念して限定納経帳の作成をしたいと問い合わせがあり、いろいろと仕様の打ち合わせをしています。あんまし詳しくはまだお話しできませんが、ぶっちゃけかなりヤバいっすよこれ。こんなの他で見たことないっていう絢爛な作り、かなりコスト高な作りになるんですが、それでも作りたいという住職さんの熱い思いをひしひしと感じまして、男なら咲かせてみせようホトトギスって感じです。

本の装丁、表紙の部分は金襴生地で行く予定なのでまずは型から起こさなくてはいけないんですが、ほぼMAXの7色ほどを使います。本当は織機によりもっと多い色を交ぜて織る事は可能なんですが、このデザインの柄が非常に繊細なため逆に汚くなるだろうとの事で7色の予定。ただ単純に配置するわけではなく、縦と横糸の組み合わせと、どの糸をどう配置するかによって色のイメージがかなり変わってくるので、嫁さんと生地屋さんが、共にうんうん唸りながら試行錯誤しています。僕は高見の見物です、色ってよくわからんもん。

さて、どこまで再現する事ができるのかってところを調整しつつ製本の限界にチャレンジって感じです。なんていうか、最大公約数のとり方を間違えると結構痛いものが仕上がってしまうので、そこは経験とノウハウでカバーです。ちょっと抽象的で何言ってるんだかよくわかりませんね、僕は感性で仕事してるんで、まあご勘弁ください。

限界ってのは表紙の部分で、本にできうる限界の厚みの生地を使った御朱印帳になりそうだって事です。素材の厚みが増すとやっぱり難易度もあがるわけですよ、いろんな面で。当社では製本用の金襴でなく、着物用の金襴を製本して御朱印帳に仕立て上げるってのを日本で一番最初にやりましたが、その時も大変に苦労しました。誰もが手を出してない領域だったので、前例もなかったですし、作りながら「なるほどな~、これは確かに手間がかかるわ。」と思ったものです。

なので、正直デザインを見た段階で「大丈夫かな~、これいけるかなあ?」って思ったりもしましたが、今までも大丈夫にしてきたので大丈夫です。いいもの作りたいと思います、こういうチャレンジする仕事っておもしろいんですよね、個人的に。

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