こばさん

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富士登山記(その5)

2007-07-27 00:00:00 | 富士登山記




時計を見ると4時20分。
もうこんな時間かと思い窓の外を見ると・・・
こ、これは!!!???

オレンジの線が一直線に走っています。
急いで飛び起き、外へ出ました。
あ!カメラを忘れてる!!
そして外へ。
すると、



ああ、神秘的!
神を近くに感じます。

山小屋の方々はもうすでに外へ出ていました。
「久しぶりのご来光ですよ」とのこと。
そんな日に自分がここにいるなんて、
マー君以上に何かを持っているとしか言いようがありません。
昨日雨の中を無理して登った甲斐がありました。


ふと山頂を見上げました。



昨日は全く見えなかった山頂が、今日ははっきりと見えます。
今あそこには、何百人もの人がご来光を心待ちにしているはずです。
夜間に登った甲斐があって良かったなあと、
自分のことのように喜びました。

そのときです!
「来たーーーー!!」
と周りから一斉に声が上がりました。
振り返ると、

4時37分


来ました、来ました!
もう言葉は要りません。時間を追ってご覧ください。


4時38分


4時39分


4時40分 ちょっと寄ってみました。


4時41分 また引いてみました。


4時43分


4時46分



たぶん登頂できたとしても、
ご来光が見られなかったら喜びは半分だったと思います。
ですからこのご来光は、本当に感動ものでした。
実に神々しいひと時でした。
改めて神に感謝した次第です。


さあご来光は終わりました。
しかしまだまだやらなければならない仕事があります。
小屋に戻って荷物の整理を始めました。
この江戸屋さんは、一時荷物を預かってくれます。
荷物を減らして頂上にアタックすることができます。
必要最低限の荷物だけをデイパックに入れ、
その他のものを預けました。
そして5時30分、出発です。
このときには太陽は、



もうこの位置にありました。

そして山頂。



予定通りに行けば、あと1時間で山頂です。


ぐっすり寝たとはとても言えませんが、
それでも体力は回復しています。
一歩一歩踏みしめながら前に進んで行きます。


昨日は暗くてよく見えませんでしたが、



この雲海というのは実に見事です。
雲を見下ろすという機会はそうそうありませんからね。
一瞬一瞬を目に焼き付けました。



この高さまでくると、まだ雪が残っているところに何度も出会えます。
須走口自体、残雪で開通が遅れましたしね。
まあこの雪が、後々僕を苦しめることになるんですけれど。


左手には下山道が見えます。



山頂でご来光を見た人たちが下りてきます。
でも思ったよりは少ない人数でした。

ここでまた下を見ると、



昨日通った樹林帯でしょうか?
今日は眺めが素晴らしいだろうなあと思いました。


さて出発して15分すると、



御来光館に到着。実に順調です。
ここが山頂までの最後の山小屋になります。
ほんのちょっとだけ立ち止まって、すぐに出発。
あと45分で山頂です。


この辺りに来ると、道も変貌してきます。



コロコロした石から、



ゴツゴツした岩へ。
一歩歩くのも大変な箇所もありました。
こんなところを夜間歩く人たちは表彰ものです。


ここは登山道でもあり下山道でもあります。
山頂から何人か下りて来ました。
ふと見ると、とてもおきれいな女性が二人(姉妹かな?)。
「おはようございます」と声をかけると、
「おはようございます」とにっこり返してくれました。
これで元気100倍。
男は単純なものです。

ここに来ると、やけに外国人の方にお会いします。
やっぱり富士山は世界でも有名なところですね。
フジヤマ、ゲイシャ。
でも、道の真ん中で休憩しているのは許せません。




上に鳥居が二つ見えます。
一つ目が九合目?
そして二つ目をくぐれば、山頂です。

でもここからがまたきつい。
軽やかには上がって行くことができません。
時間をかけながら登って行きます。
すると、登頂予定だった6時半になりました。
ですが、



まだ一つ目の鳥居を通過したところです。



山頂はまだ遠い。

しかしもう時間は関係ありません。
どれだけかかろうとも、まっすぐ登っていくだけです。

黙々と、淡々と、
それでいて着実に、
歩を進めて行きます。


そして、



二つ目の鳥居が目の前に。
狛犬を見つめ、鳥居をくぐり、
そして左に曲がると、


























2007年7月19日6時52分



























生誕から13656日目




































日本の頂点に立ちました!!!

「ついたーーーーーー!!」
たまのランニングばりに叫びました。
ああ、この達成感!
こんなに何かをやり遂げたと感じたことはありません。
自分が日本で一番高いところに立っているなんて。
しばらくその余韻に浸っていました。


しかしこの直後に悲劇が待っているとは夢にも思わなかった。
感動の裏で悪魔は一歩ずつ近づいていた。

つづく



現在の富士山⇒⇒⇒

現在のランク⇒⇒⇒


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
登頂おめでとうございます。 (きー坊)
2007-07-28 08:59:49
ついにやりましたね!!
おめでとうございます(^^)
日の出の写真きれいですね。写真でこんなにきれいだから、実際はものすごくきれいで、感動的なんでしょうね。

しかし、この後何があったのですか!?・・・気になります。
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きー坊さんへ (こば)
2007-07-28 11:07:37
はい、ありがとうございます!
やっぱり感動しましたね。
太陽の恵みというものを感じました。

この後は・・・
すごいことになります。
返信する
Unknown (妃垣俊吾)
2007-07-29 02:56:32
よかったですね。感動モノですね。日本一。うらやましいです。まとめ方もジワリジワリと素晴らしいですね。その後の展開も気になりますが、ホント、成功おめでとうございました。
返信する
妃垣俊吾さんへ (こば)
2007-07-30 01:44:33
はい、ありがとうございます!
自分が日本一高い所に立つなんて、ちょっと前までは考えられませんでしたけどね。
登った!着いた!下りた!で、話は簡単なんですけど
それぞれにドラマがたくさん。
振り返るといろいろありました。
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