テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合カプセル剤の処方箋を持って患者が来ました。
当薬局には25mgは在庫してありましたが、患者が持ってきた処方箋は20mg。
4Cap 分2 朝夕食後服用 7日分でした。
当薬局では初めての処方です。
夕方遅くで卸にも在庫がなかったため、患者にその旨説明して次の日に取りに来てもらうことにしました。
次の日、薬を取りに来た患者に聞き取りをしました。
・既に入院中から服用している。
・7日間服用し次の7日間は休薬する。
・嘔気、下痢、口内炎、味覚異常、食欲不振、色素沈着などの副作用はない。
・食事もおいしく食べられている。
検査値はわかりませんが、患者が感じ取れる副作用はなさそうです。
患者自身も元気で、明るく話していました。
帰り間際、「今日の昼からのむことにする」と言いました。
今日の昼から?
1日2回、朝夕食後の服用です。
それは正しいでしょうか?
私は昼からの服用は中止させ、夕食後まで待つようにいいました。
なぜでしょうか?
実は以前にメーカーに尋ねたことがあります。
用法はきちんと守り、服用間隔は8時間以上あけることとありました。
つまり、昼から服用するとその時間をきっちり覚えておかなくてはならず、次の服用が極めて難しくなるからです。
この手の薬の場合、すぐにでも服用させた方がいいのでは、と考えがちです。
しかし、それ以上に、重大な副作用があることを意識していなくてはなりません。
患者が昼食後(12:00)に服用し、18:00に夕食を食べ、そこで服用しないとも限らないのです。
服用間隔が短くなれば血中濃度は上がり、副作用が出る可能性が高くなります。
入院中は食事も服薬もしっかり管理されているため、効果発現に十分かつ副作用軽減の血中濃度が保たれていたと考えられます。
私も10数年前に2か月ほど入院しましたが、朝食は7:00、夕食は18:00でした。
さらに食事を摂らなくても(食事に問題のない薬は)時間で服薬と決められていました。
分2の薬の場合、概ね1日を均等するようになっていましたし、分3の薬でも種類によっては6~8時間の間隔で服薬していました。
これらは血中濃度を一定に保ち、効果と副作用を十分に考えた結果だったのです。
不明な点があれば、すぐに処方医に確認することも大切です。
そしてこの患者には、必ずお薬手帳を持ってもらい、併用禁忌につながらないよう注意してもらうようにしました。
もちろん、日記のように体調変化のみならず、食事内容や味の感じ方なども書いてもらうように話しました。
また、日常生活も尋ね、食事の時間なども確認しました。
その上で、飲み忘れがあったときは無理に時間をずらして服用せず、次の回まで待つようにお話ししました。
患者も理解を示し、今のところ問題なく継続しています。
当薬局には25mgは在庫してありましたが、患者が持ってきた処方箋は20mg。
4Cap 分2 朝夕食後服用 7日分でした。
当薬局では初めての処方です。
夕方遅くで卸にも在庫がなかったため、患者にその旨説明して次の日に取りに来てもらうことにしました。
次の日、薬を取りに来た患者に聞き取りをしました。
・既に入院中から服用している。
・7日間服用し次の7日間は休薬する。
・嘔気、下痢、口内炎、味覚異常、食欲不振、色素沈着などの副作用はない。
・食事もおいしく食べられている。
検査値はわかりませんが、患者が感じ取れる副作用はなさそうです。
患者自身も元気で、明るく話していました。
帰り間際、「今日の昼からのむことにする」と言いました。
今日の昼から?
1日2回、朝夕食後の服用です。
それは正しいでしょうか?
私は昼からの服用は中止させ、夕食後まで待つようにいいました。
なぜでしょうか?
実は以前にメーカーに尋ねたことがあります。
用法はきちんと守り、服用間隔は8時間以上あけることとありました。
つまり、昼から服用するとその時間をきっちり覚えておかなくてはならず、次の服用が極めて難しくなるからです。
この手の薬の場合、すぐにでも服用させた方がいいのでは、と考えがちです。
しかし、それ以上に、重大な副作用があることを意識していなくてはなりません。
患者が昼食後(12:00)に服用し、18:00に夕食を食べ、そこで服用しないとも限らないのです。
服用間隔が短くなれば血中濃度は上がり、副作用が出る可能性が高くなります。
入院中は食事も服薬もしっかり管理されているため、効果発現に十分かつ副作用軽減の血中濃度が保たれていたと考えられます。
私も10数年前に2か月ほど入院しましたが、朝食は7:00、夕食は18:00でした。
さらに食事を摂らなくても(食事に問題のない薬は)時間で服薬と決められていました。
分2の薬の場合、概ね1日を均等するようになっていましたし、分3の薬でも種類によっては6~8時間の間隔で服薬していました。
これらは血中濃度を一定に保ち、効果と副作用を十分に考えた結果だったのです。
不明な点があれば、すぐに処方医に確認することも大切です。
そしてこの患者には、必ずお薬手帳を持ってもらい、併用禁忌につながらないよう注意してもらうようにしました。
もちろん、日記のように体調変化のみならず、食事内容や味の感じ方なども書いてもらうように話しました。
また、日常生活も尋ね、食事の時間なども確認しました。
その上で、飲み忘れがあったときは無理に時間をずらして服用せず、次の回まで待つようにお話ししました。
患者も理解を示し、今のところ問題なく継続しています。