仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

表書、あれこれ、再び・・・・

2010-04-12 13:24:16 | 仏事のあれこれ
仏事に限らないのでしょうが
「表書」には一般に使われているものから
ごくローカルなものまで様々。


先日のお客様。

進物用の線香をお求めいただき、

「お通夜に持っていくんだけど、表書は???」


むむ・・・

金銭なら「御香典」とか「御香料」で間に合うだろうけど・・・モノだし・・・

「御霊前」が一般的だけど

浄土真宗ではいきなり「御仏前」だし・・

無難なところで「御供にしておきましょう。」とスタッフ。

・・・・ところがお客様、やや困惑気味。


お伺いすると、

以前住んでいらっしゃった地方では、

お通夜に近隣の人がお饅頭などの品物を持って行っていた

そして、その品物の表書を

お淋見舞い(おさびしみまい)

とするのが一般的だった、ということでした。

喪家への援助とか相互扶助の意味があったんだろうけど
柳井近辺ではあまり聞かない言葉&習慣だったのでびっくり。


以前岡山での49日の法事の際の表書が「水のみ料」というのにも驚いたけど。

日本全国、葬儀に関わる風習はまだまだありそうです。


ちなみに、ネットで調べてみると

「お淋見舞い」は名古屋あたりに多い習慣のようです。

香川県では葬儀の表書は「諷経料(フギリョウ)」と書く地域もあるようだし

熊本県ではお通夜の不祝儀袋の表書には「目覚(メザマシ)」なのだとか。


ますます、奥が深い!!

冠婚葬祭のローカルルールって

する~~と流される、「全国標準」的なマナーではなく
ぐぐっと濃いマナー、

言うなれば○○地方の人、のアイデンティティを形成しているもののような気がします。

ちゃんと調べると面白いだろうなぁ・・・。



こういうローカルルールあります、という方
ぜひメールお待ちしています。



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2 コメント

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Unknown (sakura NAVY)
2010-04-12 19:46:55
こんにちわ♪お勉強になりました。

お話のとは違うのですが、四十九日の法要の時に満中陰志というおのしがついているお品物を頂くのが一般的だと思っていたのですが、これもやっぱり地方で違っていて驚いた経験があります。

10年以上前に広島市でOLをしていた時に、取り先の方から茶の子とおのしがついているお品物を頂き、相当あわてました(@_@;)

私の嫁いだ神奈川県でも、違うみたいですし。だめ嫁な私は、今から義母にいろいろ教えて頂かないといけません。

本当に日本中、いろいろですね~。
Unknown (茶坊主)
2010-04-14 13:38:46
sakura NAVYさん、こんにちは。

広島近辺では法事のお返しの品に
「茶の子」とすることも多いようですね。

神道だと「偲び草」などというのもあるし。
表書はホントに様々ですよね。

神奈川とか関東ではまた随分違うかも。
新しい情報(?)お待ちしています。

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