デンマークの教育・社会に興味をもち留学していました。そこで学んだこと、感じたこと。そして今、日本で感じること。
From Denmark
英語を子どもに教えるな
![]() | 英語を子どもに教えるな 市川 力 中央公論新社 2004/02 |
デンマークの留学先であるInternational People's Collegeでは
公用語が英語で(デンマークはデンマーク語にも関わらず。)
授業も私生活も英語が基本。
その英語について。
さらにはコミュニケーションということについて書こうと思う。
英語を考えるときこの本ははずせない。
自分のIPCでの体験とこの本はばっちりくる。
というのは、英語は所詮コミュニケーションのひとつの手段。
あたりまえ。
でも意外とこれが誤解されているじゃないかな。
英語が出来ればコミュニケーションを取れるか?
答えはNO.
英語が出来ることとコミュニケーションが出来ることはぜんぜん違う。
自分の意見を持つこと
人の意見を聞き理解すること
自分の意見を人にわかりやすく適切な方法で伝えること
つまり、論理的にモノゴト系統立てて、
相手の状況を考慮し伝達手段を工夫すること。
これらができなければ、
英語が出来ても、日常会話ができる程度で
英語でコミュニケーションすること、
まして、学ぶことも仕事することもできない。
英語ももちろん重要だがそれ以前に
上記のようなコミュニケーション能力が重要。
日本語でコミュニケーション低ければ
英語で十分にコミュニケーションができないということ。
TOEICで900点以上とろうがそれは関係ない。
英語ができることと、英語でディスカッションができることは違う。
日本語で議論できない人は英語でディスカッションできない。
日本語でプレゼンできない人は英語でも出来ない。
英語を学ぶことは、コミュニケーションや国際理解のツールのひとつ。
まあ海外行きの飛行機の航空券みたいなもの。
英語が片言でも
伝えることが明確で論旨がしっかりしていれば完璧に通じる。
逆に、
いくら英語がペラペラでも
ポイントがない話をする人の話はわけがわからない。
結果、この人の話は誰も聞かなくなる。
英語が話せたとしても。
日本語で考えれば、ちょっと考えればあたりまえ。
でも、
英語できれば国際的交流ができると思ってないかな?
日本語でも人を認めてコミュニケーションとれない人は
まして国境を越えた真のコミュニケーションなんて出来るわけがない。
もちろん英語は話せたほうがいい。
だが、それよりも重要なことがあるといいたい。
それをいやというほど留学中に理解した。
言葉がわからなくても
真の意味でコミュニケーションができれば
友達は出来るし、信頼関係も生まれる。
逆に
コミュニケーションが取れない人は
英語できても、対した国際交流は出来ない。
英語を話せれば、国際的に友達ができるというわけでない。
まあ国際的というと国と国ということだけど
とにかく国内でも多様性を享受し
他人を尊重できなければ
国を超えた多様性も享受できない。
ちなみに、英語がわからなくても人間性は伝わる。
こどもが大人のことぜんぜんわからなくても
大人の人間性を見抜いてたりするけど
それに近いものがあると思う。
言語情報にあふれている社会にいると気づかないけど
一旦言語が通じないところに行くと
言語以外のコミュニケーションがものすごく重要だとわかる。
言葉はわからなくても人間性はわかる。
優しい人なのか、恐い人なのか、表面的な人なのか、自分勝手の人なのか
知恵があり頭がいい人なのか、知識に偏重の頭でっかちの堅物か、
差別的な考えの人か、寛容な人なのか
愛情ある人なのかもわかる。
これは言語スキルに比例してわかるものではないと思う。
実際、私はデンマーク留学後英語さえ通じない人の家に1ヶ月程滞在していた。
ビーフもポークもミルクも通じないような国。
始めはその家の人は私を人間的によく思ってなかった。
不信感を抱かれていること、それは私にもわかった。
ただ、おはようやおやすみ、ありがとうをいったり、
家事をして、一緒に生活しているうちに
本当に信頼関係が生まれたと思う。
それは言語を超えたコミュニケーションがあった。
故にうまく言語では言い表せない・・・
今はヨーロッパのお母さんと私は思えるほどだし
多分彼女も私のことを非常に身近にいまでは感じてくれると思う。
もちろん、私たちはまともに英語で会話したことはないが
毎日どうしていたかよくわからないけどよくコミュニケーションしていた。
もちろん第3者が通訳してくれるときもあったけどたまにでしかない。
実は私にとっても、
彼らに会う前に聞いていた彼らの情報は最悪なものだった。
愛情のかけらもない人たちなのかと思っていた。正直。
でも会ってすぐわかった。
ちょっとうるさいごちゃごちゃ言う人だけど
愛情にあふれた人たちだと。
今、人とコミュニケーションするときに
言語というのはごくごく一部に過ぎないということがわかる。
確か、ビジネスでもそんなこといってる本があったな・・・
英語は所詮ツールでしかなく
コミュニケーション能力や人間性が
あって始めて役に立つ。
英語を学ぶのはいいことだと思うけど
コミュニケーション能力や人間性が
ないまま学んでも意味がない。
どちらが大事かといえばもちろん後者。
早期英語教育には反対しないが
世論を聞いてるとそんな小手先の英語より
もっと大事なことがあるだろうと思う。
その私が大事だと思うことは
このブログでデンマークの体験を基に書いた。
ちなみに「英語を子どもに教えるな」だけど
バイリンガルへの幻想、早期英語教育の弊害、
バイリンガルを育てようとして日本語も英語も未熟になり、
セミリンガル(どっちの言語も低レベル)になってしまうという実態。
帰国子女への幻想と実態などがアメリカで
13年間駐在員の子ども対象の予備校講師としての経験をもとに書かれており、
非常に説得があり、非常に興味深い。
そして最終章では親が留意すべきポイントを挙げており、
決して英語が不要と論じているのではない。
著者は幼少期から英語を教えることには反対しているが
英語「で」何か(例えば、理科、アート、音楽など)を
教えることを推奨している。
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おっしゃるとおりですね。
学校に限らず、企業内教育も同じことが言えると思います。
人材への投資が最も必要なのにも関わらず
日本企業、人材教育への投資は非常に少ない。
ちなみに、国の投資も極端に他の先進国に比べると低いですよね。
英語は所詮ツール、大切なのは、それを使う者の
人間性、コミュニケーション能力。このことは、
私もオーストラリアでの滞在経験で気づかされたこと
です。実際にTOEICで900点以上取っているのに上手く
現地の人とコミュニケーションを取れない日本人を
多く見ました。その人は、日本人の私から見てもあま
り魅力を感じることのできない人でした。
私自身も会議や討論の場に立たされた際、上手く論
立てて説明できないかもという恐れや、意見すらない
ということがあり、何もいえずに終わってしまうとい
う事を何度も経験しました。私自身が、発言できない
意見のない日本人だったということを気づかされまし
た。英語がしゃべれないだけではなく、しゃべるこ
ともないのだと。
分かりやすく論理的な意見を述べ、自らを発信して
いく力、相手を理解しようとする力、理解を
深めようと質問する力、必要な情報を集める力。人を
ひきつける豊かな人間性。
私自身ももっと伸ばしたい事であり、子どもたちとと
もに育んでいきたい事です。
すごいコメントうれしいです。
わたしが理解されなくても、
どうしてもこのタイトルを
ひろこさんの自己紹介につけたかったのが
わかってもらえたかなあと思います。
自己中ですみませんでした
ここに書いてくれたひろこさんの体験は
ほんと貴重だと思うし
その体験を共有させてもろたんは私にとっても財産です。
また、お互いの体験を共有できればいいですね。
ひろこさんのご活躍期待してます。
英語はツールでしかなく、母国語で議論できない人は、外国語でも議論できない、ここに書き込まれている方々、紹介されている方々の重複になりますが、本当にそう思います。
英語教育をするな、というわけでなく、優先順位の問題で、現状では小学校からすべきではないと思います。そしてこれを現場の教師にこそもっと声をあげるて欲しいと思います。子供のために広く長い視野で見、考え、そして選んで欲しい。だってできないでしょう、いきなり英語も教えろと言われても。無責任に引き受けないで、やるならやるための制度、環境を準備してやってあげてください、子供のために。そう思います。
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、小学生に英語\"を\"おしえることは
難しいなあと思っています。
でも、英語\"で\"何かを教えることは
ぜんぜん可能ということを目の当たりにしました。
この本の著者のスクールでです。
この本のタイトルは「教えるな」ですが
著者のスクールのこどもたちは
驚くほど生きた英語を使えます。
英語\"を\"教えているのでなく
英語\"で\"教えているのです。
(例えば、スポーツとかアートとか音楽とか)
そして、
日本語のほとんどできない
母国語が英語の小学生をそこでみたことがありますが
授業から出なく日常から生きた日本語を習得していきました。
おっしゃるように
どうやっていくかの議論がもっとされて、
本当に価値ある学習機会を
提供されるべきですよね。
kenさんは見学にいかれたのですね、行動力がすごいです。企業の教育、人材養成の視点が僕にとってはすごく新しくて、いろいろネットサーフィンしてみました。情報ありがとうございます。僕ももっと視野を広げねば。
また覗かせてください。
本を読まれたら是非感想を教えてください。
楽しみにしております。
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