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家具のことやらデザインのことやらイロイロと。思いつくまま。

JAPAN INTERIOR DESIGN No.279

2009年11月12日 20時05分35秒 | Weblog
 ジャパンインテリアデザイン82年6月号にイクシーズの記事がありました。
 ixi:z!!



 懐かしいじゃありませんか。本文に詳しい説明が載っています。以下引用。

 <イクシーズ>は道具としてのパーツの供給者で、ファッションとしてではなく、すべての商品をGEAR(道具)として考え、これが今後のライフ・スタイルに必要な部品(PARTS)にすることにある。
  <イクシーズ>ではこれら生活のパーツの供給者として消費者に選択の余地、使い方の余地を残す、individually basic (自分なりのベイシック)として自分で使い方、組合せ、アレンジをしてもらう。
  商品の種類としては、衣料……ACTION GEAR、時計……TIME GEAR、クツ……FOOT GEAR、バッグ……CARRYING GEAR、文具……STUDY GEAR、筆記具……WRITING GEAR、家具・インテリア・寝具……LIVING GEARの品種がある。
  今後は男子大学生へのライフ・スタイルのパーツ供給者として、さらにモビール(自転車、オートバイ、自動車)、化粧品、電化製品、等各方面への広がりをもたせていく計画である。

<イクシーズ>とは

A)男子大学生をターゲットとしたライフスタイルを提案するブランド名である。
 男子大学生とは
 1 イメージが豊かで鋭い感性をもっている。
 2 広い国際性を身につけている
 3 クリエイティブ=表現力があり自らの表現したがっている。
 4 確固たる経済感覚がある。
 5 大学生は一般社会人になる最後の仕上げの時代である。

イクシーズとはローマ数字のXXで20を意味する。
[ixi:z]とはこのXXの発音という型でX(イクス)の複数形の発音で、実際には[iki:z]となるがイクシーズではあえてKのかわりに、マークにも使われているXを使用した造語を作った。

  商品を展開するにあたっての3つのポリシー
  1 AUTHENTIC (本物の物性)
  2 HI-TECHNOLOGY (最新の技術)
  3 CONTEMPORARY (今日的な表現)

 これらの3つのポリシーを守りながらライフ・スタイルを提案するにあたって、衣料メーカーであるダーバンとしては各業種で、そのノウハウをを持っている専門メーカーの参加が不可欠であると考えた。
そこで一業種、一社のライセンス契約により、ポリシーに沿った商品を消費者に提供する方法をとった。
 57年4月現在では
エース株式会社[バッグ] 極東ノート株式会社[文房具]  株式会社ダーバン[衣料品] 武井商事株式会社[寝装具] 月星化成株式会社[靴] プラチナ萬年筆株式会社[筆記用具]  株式会社岡村製作所[家具] リコー時計株式会社[時計] 大和商事株式会社[室内装飾品]
 以上の九社で<イクシーズ>のブランドを生産、販売している。

 商品開発機構

 イクシーズ・アソシエーションがヨーロッパのスタッフから出てきたデザイン、アイデアを整理、検討して各企業のスタッフと共に打ち合わせの元に商品の開発をする。
 ヨーロッパ・スタッフは自分のテリトリーに関してはプロフェッショナルとしてまた他の分野の商品は消費者としての目から、色々の意見を出していく。以上は商品開発上の機構であるが、イクシーズ・アソシエーションでは
  1 商品開発コントロール(デザイン)
  2 什器、販促コントロール
  3 宣伝コントロール
  4 物流、販売コントロール
 を主な仕事としている。
 このアソシエーションの設置により各企業の作り出すイクシーズ商品の統一感、イメージ、デザイン、グレードをとり、従来のブランド名や、デザイナーネームの名前だけのライセンス契約でおこりがちな商品や、販売方法のバラツキによっておこるブランド・イメージのダウンを防ぐようにしている。

 以上引用おしまい。

 上記の企業名を花王、トヨタ自動車、アサヒビール、松下電器産業(現パナソニック)、近畿日本ツーリスト、江崎グリコ、コクヨに書き換えたら99年に発足したWiLLブランドになりますね。
 そしてイクシーズもWiLLも崩壊しました。

 さてそのイクシーズの記事にいろんな商品の写真がありました。








 で家具もこんなんだったようです。



 デザインは土居隆弥氏。パーツを組み合わせていくシステムファニチャーですね。氏の説明によるとイケアのような売り方が理想的な売り方とありました。確かにそうかもしれませんが、イケア的売り方は21世紀になっても未だ定着していません。


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