イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

72.シナイ山へ出発

2006年10月02日 | Weblog
 【写真:セントカテリーナ修道院】

「ねえ、起きて!」
10月17日(土)の真夜中、児玉さんに起されたのは1時過ぎ、眠気と寒さに耐えながら、もう2度とないかも知れないこのチャンスを、逃してならぬと気合を入れます。耳を澄ますと、起しに走り回っている添乗員さんの声。まもなく私たちの玄関がノックされました。
「もう時間ですよ~。起きてくださ~い」

 仕事とはいえ、泉さんと倉田さんに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。夢中で何かをしている姿、一生懸命な姿は人の心に響くものですね。
「さあ、出かけようか。準備できた?」
「もう少し待って!」
「水、持ったわね。部屋の鍵、無くしちゃだめよ」
 互いに気遣いながら外へ出ますと、空は満天の星。月明かりに辺りが青白く見え、懐中電灯は不要のようです。昨日は星もなく、風の強い暗闇だったとか・・・・。今日は私たちのために、主が特別に祝福してくださったに違いありません。何という恵まれた旅。

 柳田夫妻と早川夫妻はホテルに残り、バスは予定より少し遅れて2時15分出発。どれくらい走ったのか時間を記憶していませんが、しばらくしてバスを降ろされました。いよいよ頂上を目指してモーセの山に挑みます。が、セントカテリーナ修道院までの道も、砂利の坂道で歩きにくいものでした。ここでリタイアして、ホテルに戻った人が2人。西さんは、最初の休憩所まで頑張りました。
 月明かりの中に見える岩山の険しさ、登るほどに、なぜこんな所まで来てしまったのだろうと、多少の不安を覚えましたが、みな平気な顔をしていますので、ただひたすら自分のペースで歩き続けます。

「もし、無理だと思ったら次の休憩所で休んでいてください。また同じ道を戻ってきますから。近道もあるんですが、急ですからね」
 倉田さんに励まされながら、いつの間にか、自分が一番最後であることを知りました。黙々と歩きながら、迷い出た一匹の羊の話を思い出したり、映画のベン・ハーを思ったり、また、日の栄光、月の栄光、星の栄光の違いを思ったり、(1コリント15:40~42)、何としても日の栄光に救われたいと、決意も新たに歩みます。
           
             

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