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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

多摩美の学園祭

2008年11月02日 | 美術
11/1
帰りの会という集会を多摩美で企画している平川君が、学園祭で「Imitation Art」というタイトルの展覧会を行うというので、見に行ってみた。多摩美は自宅からスクーターで10分くらいのところにある。「模造」というキーワードは、古くはマニエリスム、最近ではシミュレーショニズムと、美術史全体に深く関わるところがあり、さて、20歳くらいの作家は、それをどんな風に捉えているのだろうと思って期待して行った。明らかに、30才代の美術観とは違う論点が展開されていた。村上隆が具体の村上三郎をシミュレーションしたような、美術史を参照するといった仕方での模造とは異なって、彼らは自分たちの実存こそ模造的なんじゃないかと考え、その生きている現状の中に「模造性」を見出しているのだった。11/3には、「愛☆まどんな」の加藤愛さんも来るそう。是非、見に行ってみてください。

夜、Aと原一男『ゆきゆきて神軍』を見た。ベンヤミンみたいと思った。

10/30
会議と会議の合間に、どうにか国立新美術館の『巨匠ピカソ 愛と創造の歴史』を見ることができた。キュビスム期のピカソはやっぱり見応えがある。

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