Translation Note

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クルーグマン受賞の喜びの言葉と訳書の紹介

2008年10月14日 03時45分38秒 | ポールクルーグマン
クルーグマンの受賞の喜びの言葉の一部を訳しておきましょう

「本当に、本当に正直にいっていつかはこの日が来ると思ってた。でもこれも本当に、今日だとはまったく思ってなかった。僕はこの受賞の電話がくるのを待ち続けて人生を送っている人たちがいるのを知ってるけど、それは精神的にもよくないね。だから僕はこのことをすっかり頭の中から追い出して、考えないことにしたんだ」

まぁ貿易理論への貢献からいって、いつかはこの日がくるっていうのはみんなが一致してた意見でしょう。

さてこの機会に、日本語で読める訳書のご紹介を。

まずはこの本が一番気軽に読めるでしょう。しかもためになる。小難しい入門書とかじゃまちがってもないから、手にとって見てください。訳も山形浩生で、このコラムでもわかるように本人のトーンをきわめて正確に訳してる(本人がふざけてるから、訳もかなり工夫しないといけないんだよね、それでも話題柄まじめな訳になっちゃいがち)

クルーグマン教授の経済入門



最近の本ではこれですか。

政治ねたはコラムのトーンと同じだけど、よりその背景とかに深く突っ込んで、政治が経済に果たす役割の大きさを語ってます。

格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略




日本経済について語った本といえばこちら。日銀の政策は、一回車で人を轢いちゃって、急ブレーキをかけたあげく、バックしてもう一回その人を轢いたようなもんだって、いけないけど笑っちゃうよね。

恐慌の罠




それからこの教科書も忘れちゃいけないね。覇者のおごりとか経済物語を読むくらいなら、きちんと経済学の基礎を勉強したほうが経済のことを見るにはずっとずっと役に立つって本人も言ってるしね。

ポールクルーグマン ミクロ経済学


いずれの本でも見られる、ふざけているようにみえて、クルーグマンの本当に知的に正直な姿を楽しんでください。


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