幽玄の間でビックリ

幽玄の間に入場したので対局の申し込み待ちの間
リストの一番上の7段の碁を見ていた。

大分形勢が開いているように見えて関心が薄れ、
他の作業をしていたら突然
「秒読みに入ります」
という声がしてビックリ。

それ以上にビックリしたのが盤上の図だった。



右上がこの形。
私の記憶が確かならば黒先白死…ですよね？
ところが双方はここを終盤まで放置。
そしていざ手をつけたと思ったら、以下のように打ったのだ。



黒先白死がセキながら活きてしまった！
「これは白助かったな」
と思ったらもっとビックリすることに、
白がここで投了！
黒が大石を取って相当良かったのは確かだけれど、
黒の手順もさりながら、白は何を期待して打ち続けていたのか？
全くわからない。

さっき並べたイセドルVS趙漢乗の碁でも上の形が出現し、
セドルはサガリにしっかり隅の手入れをしていた。
本にも良く登場する基礎死活のはず。
それを7段がこんな打ち方をするなんて…。

そんなことを言っている私もこの方達からみれば雑魚なんだろうけれど、
「これらの方達を追い抜けないと碁打ちとして浮かばれないな…」
などと不遜なことを考えてしまった。

そんな私は20級から始めて今1級でごわす。
でも基礎死活を徹底的にやることは7段でも武器になると認識。
上がやってないところをしっかり強化して、上にいきますよ。