千里ニュータウンの今

暮らす街の移り変わりをカメラで捕らえる

井戸端会議

2013-05-12 16:39:57 | 千里市民フォーラム
今年の天気は変化が激しく戸惑うほどだけれど、庭のばらはどんどん
咲き始めた。

 『お庭 de 井戸端会議』をやってみたいと、大フォーラムで発表して
しまったものの、この住環境では無理だよな、などと弱気になりそうだった。

 近所に「『お茶飲み』しないとだめだよ!」と言ってくれる人がいたおかげで
初の井戸端会議を敢行した。
 大げさな言い方だけれど、習慣にないことをするのには勇気がいる。

 お天気の良い日曜日の今日、二人のご近所さんが来訪。

 高齢化の進んでいくまちのあり方に、なんとかしなければと思いを
共有していることがよくわかり、三人で盛り上がった。

 この調子でいってみようか 


 




おもたせのパンジー

第11回目の大フォーラム

2013-04-04 22:43:45 | 千里市民フォーラム
3月10日(日曜日)、今年で11回目になる大フォーラムが半年前にオープンした
南千里の千里ニュータウンプラザで開催された。

 千里ニュータウンに関するブログは数々あるので、どこかがアップしてくれるだろうと
期待していたが、みなさん多忙のせいか、未だに開催報告が無い。いささか旧聞に属するが
ここに記録させていただく。

 

 
  昨年始まった「千里ひとびと見本市」は好評なので、今年も新規の会員を
 加え110人て開催。

 
  ゼロ歳から100歳までの住民を組織する千里市民フォーラム
 ならではの 準備風景。昔取った杵柄だか、工夫と技であっと
 いう間に必要な道具が揃ってくる。
 
 開催までの準備、打合せも、運営委員の間でメールが飛び交い、
 何度も会議を開いて顔を合わせなくてもさっさと整っていく
 IT世代の手腕にも舌を巻く。

    

 
  吹田市、豊中市の両市長も顔をそろえる開会式で第11回目の
 大フォーラムが開会。

 
  昨年に引き続いて「千里でやってみたいこと」がテーマ。
 昨年の発表者の成果報告のあと、14項目にもわたる報告が一人
 2分の持ち時間で発表された。

 そのあと、それぞれが島をつくって30分間、話を深め交流した。

 まるで神技のような運営手法に感動を覚える。

 こうやって50年を経たまちがまた新しい芽を出しながら育っていく。

  

竹炭と北千里高校

2013-03-24 22:49:32 | 千里市民フォーラム
 最近、千里市民フォーラムのメーリングリストでこんなやり取りがあった。

その1 S氏より(元北千里高校)

  実は北千里高校の竹炭が余っております

1.公民館や吹田市立博物館、体育館等の公共施設のトイレなどに
竹炭を置かせていただけないでしょうか

2.ビオトープや小さな川などに、竹炭を大きな袋に詰めて投入するような
場所はないでしょうか

3.以前には、保育園のよだれかけやオムツを大量に保管する場所に
竹炭をおいてくださって、脱臭効果があったというお話をいただいております

その2 H氏より
 老人ホーム等にたくさん出入りしていますので、あたってみましょうか?

その3 探検隊のK氏より
 ご飯を炊いたり、冷蔵庫、靴の脱臭にも利用されています。
北千里高校のおっしゃるように保育園、公民館等に十分利用できます。
土壌改良なら公園、学校の花壇等にも使えるでしょう。
粉末にしてお菓子に利用する例もあるようです。

恒常的に発生し、量があるなら、ビジネス化を検討しては いかがでしょうか?
 千里地産になると思います。
 ビジネスにならなくても、地産地消が十二分可能と思います。
  金なく体力なく、頭でHELPします。

 その4 DIOS北千里 Y氏より
今回の竹炭も「処理」ではなく、千里と竹のテーマで
折角生徒さん達が地域と協力して造られたものですから、
FM開局イベント等で、広くその情報を地域に流して
次のコラボが出来る様にしてみてはと思います。

 その5  K氏より
先日たまたま豊中市の千里公民館職員より、トイレの脱臭に
使える天然のものはないかと相談されたところでした。

コラボのトイレは最近臭いの苦情が絶えないそうで、市販の
芳香剤を置いたところ、化学品のアレルギーをお持ちの利用者から
苦情があったそうです。

そこで、私からは竹炭が良いのではないか?ということと
千里で竹炭を作っている団体があることをお知らせしたところでした。

まだ余るようでしたら、是非ともコラボにお分けいただけますか?

 その後どうなったか未確認だが、今度コラボへ行ったら、トイレを
覗いてみよう。





千里市民センターが思い出のかなたに

2013-02-11 11:34:30 | 住宅・建築物
 南千里駅前の名物建築物の取り壊しが始まった。

 
 取り壊しが始まったのは、千里図書館、プラネタリウムが入っていたほうで、
後から建て増しされた部分である。もう白い塀で取り囲まれている。
写真に見えているのは、初期の村野藤吾が設計した方である。

 
 
  
  
 工事が始まれば3月中には無くなってしまうようだ。
 千里図書館は昨年の9月から新しい千里ニュータウンプラザへ移っているが、
プラネタリウムは無くなってしまうようだ。一度も足を運んだことが
なかったのが今になると悔やまれる。
 

まちびらき50 キャンドルロード

2012-11-10 23:20:35 | 環境
   
『ニュータウン9万個のあかり』 と題してまちびらき50年記念の
メインイベントが今夜千里南公園で開催された。

        
    
 家族連れをはじめ若者、年寄りを言わず大勢の人々が訪れた。
公園の中心をなす牛ヶ首池に沿ってキャンドルが並べられている。
9万個のいわれは、現在の千里ニュータウンの人口を意味している。

 
 ハート型のキャンドルが現れるあたりでは一斉に歓声が上がる。




     
 50を模った竹のキャンドル立には、みんながデザインの
良さを褒めている。
 



       『キャンドルロード』
 
 北の広場には一面にともされたキャンドルの真ん中に
色とりどりの風船がふわふわしていて、多くの人たちが
何となく集まっている。
“さあ、これからみんなを乗せた51年目のニュータウンが
始まるよ!”と言っているようだった。
 

     
 キャンドルに点灯するボランティアの若者。

 このイベントは実行委員会の皆さんが目の回るような忙しさ
の中で作り上げたもので、この千里ニュータウンという街が
造られたまちから温かい血の通うまちへと、ものすごいエネ
ルギーで前進していく象徴のように思えた。


都市計画を検証ウオーク(最終回)

2012-10-22 16:20:17 | 周辺
 21日日曜日、朝から一点の曇りもない秋晴れに恵まれて、今回はこのシリーズ
最終回。北千里駅を3班に分かれて出発。

 北千里周辺コースである。

今日のコースはやや距離があるためか、歩くスピードが速い。
帰宅後少々お疲れでこの記事のアップが遅れたことをお詫び
します。

 北千里駅から西南方向へ歩きはじめる。この辺りは
古江台で、1964(昭和39)年に入居が開始された町である。
 
 スターハウスと呼ばれる構造の集合住宅がここにもあるが、
新しい試みはやはり住んでみると具合の悪いところもあったようで
その後普及していないそうだ。

 
 どんぐり公園と呼ばれる広い公園がある。
 

 建設当時はマムシが多く、逃げ出す作業員もいたほどだった。

 UR青山台団地
 

   住民の交流を目的として1階部分を吹き抜けにしたピロティ方式が
採用されているが、耐久性の点で問題があるという。
 

 青山台の近隣センターや小学校は他の住区に比べると、ゆったりと
作られていて、緑が豊富に見えるがよそもののひが目か?

 そこから見晴らしの良い「フェニックス遊園」へ向かったが
そこまでの道に築かれた長い階段には参加者一同唖然とするほど。
   
  写真での表現は難しいが、110段の階段は金毘羅さん詣でを
 髣髴とさせる。

 ニュータウンで一番見晴らしの良いところという評判にたがわず
待っていたのは澄んだ秋の空気を透して広がる絶景だった。
建設中の彩都も望むことができた。
  

 ニュータウンを取り巻く緑地帯は建設当時、緑の自然を残そうという
趣旨でつくられたが、一方で外界と遮断するという欠点もあるという
説明を聞いた。

 藤白台4丁目では、ちょっと他では見かけない看板が目に付いた。
 学校がたくさんある地域のお悩み。

  

 長い道のりを経て、ニュータウンの秋の景勝地、藤白台の三色彩道
にたどりついた。
 すでに一部分は紅葉し一行を迎えてくれた。
     

 まだ見に来たことが無い人も多かったが、シーズンには
車が集中するので、早朝の見学がおすすめです。
 
 4時ごろ、北千里駅に帰り着いた。

 毎回顔を合わせる参加者も大勢いて、日本初の千里ニュータウンに
特別の興味と愛着を持つ人々の熱い気持ちが伝わってきた
ウオークだった。

 
 

 

 

 

都市計画を検証ウオーク(第2回)

2012-10-15 10:59:43 | 周辺
都市計画検証ウオークの2回目、14日、午前中のウオーク日和に誘われたか
前回より多い参加者で約50名が、千里中央を一時に出発。


 豊中市域の新千里東町、北町、西町をめぐる。

 建設が吹田市域より後だったこと、また二つの市に
またがり、町の呼び名や学校名、公園の名前の付け方にも
吹田市とは若干の相違を見ることができる。


 竹やぶから誘われるように降りて行ったところが
「東町公園」、自然を残した森と池で、遊具のようなものは無い。
独り、ひっそりと読書をしている人がいた。


 「青谷池」(アオタンイケ)のまわりで思いがけない風景に出合う。
 ダンスを練習している少女たち。

 
  万博が開催された当時は、コンパニオン等の宿舎になったという「UR新千里東町団地」
  外人用に天井が普通より高くできているとか。

 東町近隣センター


 ここでよく話に聞く「街角ひろば」に来た。



 専門家の説明を聞く。   

 
  新しい街に住みついた人びとのコミュニケーションを図るため
 集合住宅がコの字型やロの字型に配置されている。

 
 一方で、それでは西向きの住戸ができてしまって“住みづらい”
 という建築家や学者の意見もあって、全戸南向きの整列させた区域もある。

 50年を経た今日、当初の計画とは違った方向へ進んでしまった現象の一つに
 歩いて暮らせる近隣センターの盛衰や、
 歩車分離で当時の交通戦争
   
 (交通事故死、年間約一万人)を回避しようとした試みも
 急激な車社会の現実から貸し駐車場の乱立を招いているなどもある。

 記念すべき看板を見つけた。  (新千里西町)
  

 「新住宅市街地開発法」 日本初のニュータウン計画の実施に
即して作られた法律で、その後各地のニュータウンの建設の基準
になったものだそうだ。

 そういえば高野台に戸建て住宅を購入した際、「土地を購入したら、
5年以内に家を建てること(投資目的での転売を防ぐ)」、とか
「購入した土地家屋を10年以内に売らないこと、」などと規制が
あったことを思い出した。

 この古びた看板はここ一か所しか残っておらず、歴史の証人として
存在が貴重だ。

 3時間のウオーク、やっと千里中央に戻ってきた。

セルシー広場でにぎやかな音楽が聞こえるので覗いてみたら

「キッズ・ヴォーカルダンスコンテスト」をやっていた。さっき池の周りで練習していた
少女たが出演しているようだった。

 次回は20日土曜日、午後一時 北千里駅前集合。  

都市計画を検証ウオーク(第1回)

2012-10-06 23:05:41 | 周辺
 千里ニュータウンまちびらき50年事業も本番に入ってきた。
今日は「都市計画専門家の指導で歩く」3回シリーズの1回目。
 
 午後1時、南千里駅に40人ほどが集まり、3班に分かれて出発。

 
 
 まず9月にオープンした千里ニュータウンプラザにある情報館で
資料などを見学。
 懐かしがる人ばかりではなく、新たにニュータウンの住人になった
人たちが食い入るようにこのまちを知ろうとする姿が新鮮だった。

 
 
 北出口から西へ歩道橋をわたり竹見台へ。ここの見どころは星型団地。
 Y字型をしており、万遍なく日が当たるように
なっているとか。

 歩道橋から南を向くと大きな交差点は佐竹台、津雲台、竹見台、桃山台四つの
住区の接点になっている。(そういえばそうだ、と改めて認識)



 
 
  津雲台のロータリー、ヨーロッパなどではよく見かけるロータリーだが、
 日本に少ないのは、面積を取る割に不便で、やはり信号でコントロール
するほうが 狭い日本には向いているらしい。

 
 
 ニュータウンで公団住宅が最初にできたのは津雲台。
ずいぶんレトロな日用品が見つかった。そういえば近頃使わないね、
と意外な記念品にびっくりする一こま。

 
   吹田市立高野台小学校
 
   吹田市立佐竹台幼稚園

あやめ橋を渡って高野台に入る。高野台小学校も佐竹台小学校も
創立50周年。子どもで一杯だった小学校も今はひっそりだ。
最初は小学校を高学年と低学年の二つに分ける案があり、低学年は
幼稚園と併設することになっていたらしい。そのため高野台の玉川
幼稚園と佐竹台幼稚園は敷地が必要以上に広くなっている。

 この案は実施されなかった。

 
 高野台近隣センターにやってきた。
 最初の計画では住区の中で基本的な日常生活が成り立つようにと
、市場的な商業施設が作られていたが、モータリゼーション
の急激な発達で大きなスーパーに客を取られ、すっかり姿を消して
しまった。
残っているのは酒屋と米屋だけ。

 それでは何故、桃山台と竹見台の近隣センターは歩道橋を隔てて今でも
両立しているのかとても不思議だったが、競争の原理が働いて双方とも
成り立っているのだそうだ。

 
 
  
 団地の構成について。
 上は府営住宅の集合住宅の構成、
 住民のコミュニケーションが図られるようにとコの字型を採用、
 
 一方、住宅公団は日当たり、風通しのことを考えると並列が良いと、
 譲らない。(津雲台公団住宅の地図) 主張に二通りあるらしい。


 
 参加者の中に最近こちらに引っ越してきたが、“日本中で一番千里ニュー
タウンが気に入って永住することに決めた”と言ってくれた方がいた。
その一番の理由は人と人の付き合い方が心地よいからだそうだ。

 まちづくりの基本を教えられたような気がした。


 
 午後4時解散。

 手前は新しいプラザにその役目を譲った千里南センタービル。日本の
近代建築の巨匠、村野藤吾が設計したことで50年前の輝くニュータウンの
シンボル的存在であった。

 

 

まちびらき50年記念ウオーク 台風のため中止

2012-09-30 10:56:12 | 周辺
 台風17号の接近のため、吹田市、豊中市にも暴風警報が出て、
今日の記念ウオークは中止になってしまった。

 千里ニュータウンの真ん中に残された江戸時代からの集落
上新田を見て歩く予定だった。休校になっている木造校舎や、
上新田天神社などを見学することになっていたので残念。

 2008年8月にアップした記事をご紹介しておく。4年ぶりに
訪ねてどんなになっているか興味が深かったのだが。 
こちら


 ニュータウンの一住区程の面積のところに残された旧集落には、
 一方で数十棟ものマンションが建っている。

 「上新田の天神社の景観を守る会」 というホームページを見つけた。

  こちら

 この町の苦悩がよくわかるような気がする。


 次回記念ウオークは、都市専門家の指導で歩くシリーズとして3回
をご紹介させていただく。

 ・10月6日(土) 南千里地区をめぐる 約5.5キロ  南千里駅集合
 ・10月14日(日)千里中央地区をめぐる 約6.5キロ  千里中央北広場
 ・10月20日(土)北千里地区をめぐる  約6キロ   北千里駅改札前
    いずれも集合:午後1時   解散:午後4時

    参加費   300円   申し込みが必要 吹田市、豊中市へ

南千里プラザ 本日オープン、内部紹介

2012-09-03 22:28:22 | 住宅・建築物
 千里ニュータウンがまちびらきをした50年前、阪急電鉄は千里山線を延伸し
新千里山駅を作った。その後さらに北千里まで延伸した際、この駅は南千里駅と
名前を変えた。

 千里ニュータウンの入り口だったこの周辺は、北千里や千里中央に比べて再開発が
取り残された感があったが、本日住民の意見を取り入れて造った住民活動の拠点が
8階建てのプラザとしてオープンした。

  
  
    続々と入館する住人。
  
  
  
    タイムスリップ展が開催されており、ニュータウン全体のジオラマや、
    昔と今の航空写真などつい見入ってしまう。
    

  
    5階は高齢者生きがい活動センター、にこやかに迎えてくれる。
      
    自由に使えるパソコンが数台設置されている。
  
    奥のコーナーでは囲碁の対局が行われており、二十数名の方々が静かに熱く戦いを
    繰り広げている。

  
    6階ではオープニングイベントの演奏が行われている。
  

  
    最上階は平和祈念資料館

  


  
   1階は吹田市役所の出張所や郵便局  

   30分まで無料の駐車場もあるので、ぜひ一度立ち寄られたい。