イーリス

(資料室)
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・・・虹の色架け橋になる女神かな・・・

朱夏について

2012年07月06日 18時50分09秒 | 伝承・伝説
《五行思想で、赤色を夏に配するところから》夏の異称。
では、五行思想または五行説(ごぎょうせつ)とは・・・
古代中国に端を発する自然哲学の思想です。
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万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説のことです。
また、5種類の元素は『互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって
天地万物が変化し、循環する』という考えが根底に存在します。
西洋の四大元素説(四元素説)と比較される思想です。
起源
五行思想は、戦国時代の陰陽家騶衍(すうえん。騶は{馬芻}。
鄒衍と表記する場合もあります。
紀元前305年頃 - 紀元前240年頃)が理論づけたとされております。

一説によると、元素を5つとしたのは、当時中国では5つの惑星が
観測されていたためだといわれております。
少なくとも当時から知られていた惑星、水星・金星・火星・木星・土星の
名称は五行に対応しております。

春秋戦国時代の末頃に陰陽思想と一体で扱われるようになり、
陰陽五行説となりました。

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五行とは
・ 木(木行) 木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、
樹木の成長・発育する様子を表します。
「春」の象徴。

・ 火(火行) 光りく炎が元となっていて、
火のような灼熱の性質を表します。
「夏」の象徴。

・土(土行) 植物の芽が地中から発芽する様子が
元となっていて、万物を育成・保護する性質を表します。
「季節の変わり目」の象徴。 金(金行)
土中に光りく鉱物・金属が元となっていて、金属のように
冷徹・堅固・確実な性質を表す。
収獲の季節「秋」の象徴。

・ 水(水行) 泉から涌き出て流れる水が元となっていて、
これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表します。
「冬」の象徴。

四季の変化は五行の推移によって起こると考えられ、
また、方角・色など、あらゆる物に五行が配当されております。
そこから、四季に対応する五行の色と四季を合わせて、
青春、朱夏、白秋、玄冬といった言葉が生まれました。
詩人、北原白秋の雅号は秋の白秋にちなんだものです。

五行の生成とその順序
五行説と陰陽説が統合されて陰陽五行説が成立した段階で、
五行が混沌から太極を経て生み出されたという考え方が成立して、
五行の生成とその順序が確立した。
1.太極が陰陽に分離し、陰の中で特に冷たい部分が北に移動して
水行を生じ、
2.次いで陽の中で特に熱い部分が南へ移動して火行を生じた。
3.さらに残った陽気は東に移動し風となって散って木行を生じ、
4.残った陰気が西に移動して金行を生じた。
5.そして四方の各行から余った気が中央に集まって土行が生じた。

というのが五行の生成順序である

陰陽五行による季節・色
色 五行 季節 方角 星座(四神獣)
青 木 春 東 青龍(蝦蛄)
朱 火 夏 南 朱雀(しゅじゃく)
黄 土 長夏(土用)
白 金 秋 西 白虎
黒 水 冬 北 玄武(亀と蛇の合体)

年代 論語
① 青春 :16歳~30代前半 学を志す
② 朱夏前半:30代前半~40代後半 身を立てる / 惑わず
後半:40代後半~50代後半 天命を知る
③ 白秋 :50代後半~60代後半 耳に従う
④ 玄冬 :60代後半~ 矩を超えず

孔子の論語 ( 巻1 第二 為政の四)
16歳 志学 学を志す
30 立身 身を立てる(独立する)
40 不惑 惑わず
50 知天命 天命を知る(天命をわきまえる)
60 従耳 耳に従う(人の言葉を素直に聞く)
70 不超矩 矩を超えず
(思うままにふるまっていて道を外れない)

身近な実生活に関わる内容を重視しております。
専門的なことは最小限にとどめ、私の偏見と独断により興味の範囲に
おける内容のみにさせて頂きました。
詳細を知りたいという思いはあれども広範囲に渡りに及び即興掲載
でございます。ここからまた新たな疑問と方向性の一つの足掛りとも
なるべく内容ともいえます。その都度必要に応じた資料室としての加筆など
致してまいりたいと存じます。

では・・・

ウィキペディアより抜粋させて頂きました。