王子のきつね on Line

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シルヴィウス溝~心霊現象を感じる脳~その1

2005年04月17日 17時58分48秒 | 心霊
 人間は心霊現象を脳の特定の部位で感じていることが、脳神経外科医の調査でわかっている。その場所は、側頭葉と前頭葉・頭頂葉を分けるシルヴィウス溝のあたりである。

 カナダの脳神経外科医ワイルダー・ペンフィールは、1940~50年代に脳の開頭手術中に脳に直接電極をつけて電気刺激し、どのような感じがするか、患者に尋ねた。その結果、つぎの図のような脳の地図ができたのだ。

ペンフィールドのホムンクルス

ペンフィールドが脳を直接電気刺激することで解明した脳の地図


 この調査中、ペンフィールドは、側頭葉のシルヴィウス溝を電気刺激すると、神の声を聞く、天使を見るという神秘体験をすることがわかった。現在では、同じカナダのローレンシアン大学の神経学部長マイケル・パーシンガー博士が、電気刺激ではなく、高周波の電磁波をつかって、同じ実験をしている。

シルヴィウス溝

ここを電気刺激すると、神秘体験できる。


 じつは、ここで起きるてんかんがある。それが「側頭葉てんかん」である。側頭葉てんかんは、ふつうのてんかんとちがって、体が痙攣するのではなく、神の声を聞く、天使を見るという神秘体験をともなう。歴史に残るような宗教家の多くが側頭葉てんかんだったのではないかと推測されている。
 人間は、側頭葉てんかんが起きたり、強い電磁波の影響を受けたりすると、その場に存在しない、ものを見たり、声や音を聞いたり、臭いを嗅いだりすることがある。これが心霊現象の原因だとも推測できる。


 しかし、霊を見たり、霊の声を聞いたり、霊の臭いを感じたりするとき、人間は側頭葉でそれを感じているのではないか、とも推測できる。
 1992年に、ビートたけしが司会するテレビ番組で、霊能者の故・宜保愛子さんが霊視実験をおこなった。このとき、CTスキャンによる脳構造、脳波計、SPECTによる脳血流を測定した。とくに、SPECTによる測定で、側頭葉の脳血流が非常に多くなっていた(左大脳半球よりも右大脳半球のほうが多いように見えた)。これは宜保さんが霊視するとき側頭葉を使っていることの証拠だと思える。(まえにMRIと書いたがSPECTの誤り 2004/4/19)
 このときの霊視で、宜保愛子さんは、ビートたけしの母方の祖母の霊がたけしを守っていて、祖母の霊がたけしの飲酒を怒っている、と指摘していた。たけしが飲酒運転でバイク事故をおこす2年前のことである。


 側頭葉てんかんと神秘体験の関係については、

立花隆・著『臨死体験』

(文芸春秋、1994年)の下巻。


V.S.ラマチャンドラン、
サンドラ・ブレイクスリー著
『脳のなかの幽霊』

(山下篤子訳、角川書店、1999年)


に説明があります。

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