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『永久保貴一の極めて怖い話~F/E/A/R 2~』~このマンガ怖すぎます~

2005年02月07日 22時08分10秒 | 心霊
 恐怖マンガ家の中で誰がいちばん怖いか?というと、やっぱり永久保貴一さんでしょう。とくに彼の実録モノはホントに怖いです。だって、あまりに怖いんで、連載が2巻までしか続かないんだもん。長久保さん本人だけでなく、スタッフや編集者までがひどいめにあうんだから。。。
 そんな長久保さんの『永久保貴一の極めて怖い話~F/E/A/R2~』(白泉社、2002年)を紹介しましょう。ここでとりあげられているのは、岐阜県加茂郡富加町の町営住宅でおきた幽霊騒動です。
 1999年に建設された町営住宅での最初の怪異は奇妙な音でした。おかしな音が毎夜響きわたり、子どもの走りまわる音、赤ん坊の泣き声、天井を走りまわる音がしました。つづいて、家電製品の異常です。テレビのチャンネルが勝手に変わり、替えたばかりの蛍光灯がすぐ切れ、コンセントの入っていないドライヤーの音がしたりしました。さらに、勝手にモノが動きました。トイレのカギが内側からかかり、カーテンが開き、シャワーから水が勝手に出、ガビョウが飛び、食器が目の前で飛びました。そして、幽霊が出現します。ベランダから外を見たら空中に人の生首が浮いていたり、階段で女性の幽霊が見られたり、子どもが誰もいないのに「おばちゃん、バイバイ」と言ったりしました。
 2000年9月、あまりの怖さに自治会が祈祷師を呼び、お払いをしてもらいました。その代金を町に請求したため、それがニュースになり、10月には、マスコミ、やじ馬、霊能者が押し寄せ、大騒動になったのです。公式には、11月に有名な霊能者下ヨシ子さんがこの騒動を鎮めたことになっていますが、どうやら事実はちがうようです(だからといって、下さんがインチキだというわけではありません。念のため)。それをあつかったのがこの作品です。
 長久保さんはこの話の前に『F/E/A/R~恐怖という名のコミック~』(白泉社、2001年)で、有名な心霊スポット・オイラン淵をあつかいました。そのときは、白泉社の門野くんという新人編集者が女性の霊につきまとわれ、たいへんな恐怖体験をしてしまいました。そのため、門野くんに代わって、新しい担当編集者の藤原くんが永久保さんとともに富加町営住宅に行きました。













 藤原くんに憑いた神様は、いったん離れるのですが、古墳を調査し、問題の神社についたとき、ふたたび憑いてしまいます。そして、神様は藤原くんに憑いて来てしまい、東京の白水社の『ヤングアニマル』編集室で大暴れすることになります。








 神様を見てマジびびりしているのが、前回の犠牲者・門野くんです。この神様は幽霊を呼んでしまうらしく、白泉社のあるビルでは神様のいる間じゅう、幽霊が目撃されたようです。そして、『ヤングアニマル』にこの作品が発表されると、神様は戻っていったらしく、怪異はやんだそうです。
 下ヨシ子さんが富加町営住宅にきたのはこの騒動の間だったようで、下さんは残っていた幽霊を抑えただけのようです。じつは、その下さんですが、どうやら神様の相手をしなければならなくなったらしく、この番組でたいへん苦労していました。
 藤原くんは、この取材がきっかけで十二指腸潰瘍になってしまい、その後も、肝機能障害、さらに医療ミスで死にかけたそうです。前回のオイラン淵で、門野くんは、女性の幽霊に追いまわされて、車で事故を起こしました。長久保さんも、前回の作品執筆中にお父さんが亡くなり、本人も腱鞘炎で苦しんだそうです。
 というわけで、この作品、つぎが出ません。もう誰も担当をしたくないからなんでしょうね。w

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