王子のきつね on Line

ΛΛ
( ^^ ) < 探したい項目は「カテゴリ」でさがしてね。☆彡
≡V≡

シルヴィウス溝~心霊現象を感じる脳~その2

2005年04月19日 20時03分00秒 | 心霊
 前に神秘体験と関係のあるシルヴィウス溝(外側溝)について書いたけれど、今回はそのつづきである。つぎの図は、左大脳半球を機能別局在図である。

左大脳半球の機能別局在図


 前に書いたペンフィールドのホムンクルスは、ローランド溝(中心溝)に沿った体性感覚野と運動野・運動前野をイラスト化したものである。

ペンフィールドのホムンクルス


 後頭葉には視覚野・視覚前野があり、傾き、動き、奥行きなどの情報を抽出する。頭頂連合野は、空間情報(「どこに」や、「どこへ」)を扱い、外界へのアクションに関与する。側頭連合野は、上は聴覚認知、下は視覚認知、形態視覚(「なにが」)を扱う。前頭連合野は、行動計画の立案、実行、行動抑制、視覚的に与えられた目標への眼球運動の制御する。
 言語に関する機能は、図の左大脳半球にあり、ブローカー野がしゃべること、ウェルニッケ野が聴くこと、読むことと書くことは頭頂連合野が行うことが知られている。あと、右大脳半球のブローカー野にあたる部分は歌をうたったり、口笛を吹いたりするとき、使われる。

 ここまでは科学的に実証されていることだが、ここからは私の考察になる。シルヴィウス溝のまわりにあるいろいろな機能は、神秘体験や心霊現象に関係するものが多い。
 体性感覚野と運動野・運動前野でシルヴィウス溝にいちばん近いのは、喉から口腔内にあたる。よく心霊番組で、心霊スポットを訪れ、霊に憑依された人が吐き気を訴えるが、これは、この部分の体性感覚野と運動野がシルヴィウス溝に近いからではないかと思える。
 音楽と神秘体験も関係があり、そもそも近代音楽は中世にキリスト教会で歌われた賛美歌に起源がある。これは図の反対側になるが、ブローカー野の反対側にある(右大脳半球にある)歌などをつかさどる部分もシルヴィウス溝にひじょうに近いところにある。
 私の妹は30代になるまで神秘体験や心霊現象とはぜんぜん縁がなかったが、「ベル・カント唱法」というイタリア・オペラの発声法ができるようになってから、急にそういう体験が増えた。私もそのあおりで体験するようになったのだが…。

シルヴィウス溝

これは右大脳半球なので、上の図とは左右が逆になる。



 これは、神秘体験や心霊現象とは関係ない話。人足先をなめられると感じちゃう人っていますよね。あれは、体性感覚野で、足先がいちばん性器に近くマッピングされているからだと言われています。このマッピングって、境界線があいまいなので、しばしば隣近所と勘ちがいすることが多いんです。ラマチャンドラン博士は、「幻肢」(切断した手足が傷む現象)の原因だと言っております。くわしくは、V.S.ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー著『脳のなかの幽霊』(山下篤子訳、角川書店、1999年)をお読みください。
 あと、ディープスロートってありますよね。あれって、快感に感じる人とそうでない人がいますが、あれで感じる快感って、性的な快感というよりも、神秘体験の快感に近いのではないかと推測できます。体性感覚野では、性器とはいちばん遠い位置にマッピングされていて、神秘体験の場所に近いから…。つまり、イってるんじゃなくて、逝ってるってことかな?

最新の画像もっと見る