昨年、京都市美術館で開催されていた竹内栖鳳展に行ってきたのですが、あまりに豊潤な体験だったので、言葉にすることもできずに今まで経ってしまいました。
栖鳳の作品をまとめて見たのは初めてです。
素描から屏風絵まで、力強い中にも、どこかしら空気の抜けの良さ、というか、重苦しいものをひょいとわきにおいて観られる余裕を与えてくれる、懐の大きさを感じました。ライオンや虎の表情の良さに心震えます。
また、今年の4月にJR京都伊勢丹美術館「えき」KYOTOで開催されていた日本画にみる「さくら」展にも行ってきました。-横山大観から中島千波まで-と副題にあるとおり、よくぞここまでというほどに丁寧にさくらを主題にした作品を集めてあって、これも眼福。
40名55作品ですが、屏風作品が幾つもあって見応えのあるヴォリュームでした。
また、解説に力が入っており、たまたま図録を図書館で借りられたので面白く拝読しました。
今年は日本伝統工芸染織展の、近畿地方での展示がなく、秋の日本伝統工芸展を首を長くして待っております。
期間が短い上にイベントシーズンに重なっておりますが、これは足を引きずってでも行かねばなりません。京都高島屋にて、2014.10.8~10.13です。