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杉原 桂@多摩ガーデンクリニック小児科ブログ

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ミルトン・エリクソンの講義

2006-08-26 | クリニック通信
昨日はミルトン・エリクソンという人物についての講義を聴いてきました.
この人は催眠療法の大家で、NLP(神経言語プログラミング)の初期に創始者二人が彼の技術を整理してまとめたといわれています.本人は他人に伝えられるような形で体系だった知識としてはまとめていなかったようです.
その中で学びになる彼の治療哲学がありました.

1)ひとりひとりは違っている
多様なひとりひとりの症状をまとめて、病名にしてしまうことはある種の切り捨てを行っている事でもあります.
とくに、なんだか分からないものをまとめて「特発性」「尋常性」などといった言葉で粉飾する現代医学は一見、ロジカルですが本当にその境界領域を詳細に観察するとその論理性がゆらぎはじめることが少なくありません.

2) すべてはリソースである.
リソースとは見慣れないことばですが、資源という意味の英単語であり、目的を達するために役立つ、あるいは必要となる要素のことです。NLPの世界ですと以前に経験した素晴らしい体験をリソースととらえることが多く、そのときの高いエネルギー状態まで現在の自分を高めたりするのに使いますが、ミルトンは一見、やくだたないような物事、経験を資源として患者を治すきっかけづくりの材料として用いました.

3) 無意識への信頼
人間の自己治癒力を信頼していました.小児科をやっている人なら誰でも気がつくと思うのですが人間は自分で治っているのであって、薬で治っているのではありません.薬は治すきっかけづくりだったり、スイッチだったり程度でしかないのです.

もう少し、エリクソンの技法を自分の診療にとりいれていこうと思って何冊か本を買い込みました.
楽しみです.

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