ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて17年を過ぎました。今でも一番の読者は私です。

みたらい渓谷(1)

2016-11-14 23:21:02 | PiTaPaより遠くへ

 11月5日。8時30分ごろ到着した天川村では、霜が降りていました。

 「もみじまつり」の初日。案内されるままに役場横のグラウンドにクルマを停め、みたらい渓谷の紅葉を見るために歩き出しました。赤いジャンパーを着た駐車場のスタッフに「みたらい渓谷に行きたい」と相談すると、ここから20分くらい歩いたら、「みたらい渓谷遊歩道」に入ると教えてくれました。徒歩20分でみたらい渓谷に到着はどうも近すぎると思いながら歩き始める。道路わきの雑草がどうも白い。霜です。私と同じようにみたらい渓谷方面に歩いている二人組の女性に、「霜が降りていますよ」と教えてあげたら、「昨夜は洞川温泉に泊まったのですが、出がけに霜が降りていて、宿の方がフロントグラスに湯をかけてくれました」と逆に教えられました。親子連れらしい二人。言葉から東のほうからお越しになったのかなと思いましたが、よくわかりません。お嬢さんのほうは大きなレンズの一眼レフを持っていました。

 弁天渕橋の手前に、みたらい渓谷遊歩道はこちらと書いてあったので歩きました。なるほど。ここからの遊歩道をみたらい渓谷遊歩道というそうです。確かに、グラウンドからゆっくり歩いても20分ほどでここまで来れそうです。しかし、歩いているのは天ノ川(てんのかわ)の左岸で、みたらい渓谷とはそもそも川が違います。どうやら、弁天渕橋から天ノ川を上って山上川が流れるみたらい渓谷を通り、洞川温泉まで整備された遊歩道をみたらい渓谷遊歩道というそうです。慣れない人にはややこしい。遊歩道の全長が約7.4km。2時間15分くらいで歩けると案内にあります。

 この遊歩道は舗装もされていず、ベビーカーやまして車椅子なんて通れません。一人が歩く程度の道幅ですが、歩行者にとって危険なところはないように整備してあります。木立の中を歩くようになっていますから、対岸の国道を走るクルマからは、ここが遊歩道になっていることは気づきにくい。川面を見下ろすと透明な水。見上げると木々の向こう側に、紅葉した雑木が朝日に照らされています。しかし、V字谷ゆえ朝日は谷の下部まで届きません。

 やがて赤い橋が見えてきます。天保橋というそうですが、橋から見ると、川は大きな大きな白い岩。大きな岩の中を川が流れている格好で、この岩が作る曲線がなんとも魅力的なのですが、朝日が差さない。直射光があれば魅力的なのだろうと思いますが、日陰で寒々しい。みたらい渓谷の入り口はまだ先です。山の木々は赤や黄色になっているのに、遊歩道沿いのカエデはまだ緑色です。

 そして吊り橋が見えて、これを渡るとみたらい渓谷の入り口。このあたりでみたらい渓谷から流れてきた山上川と国道309号に沿って流れてきた川迫川(こうせがわ)が合流し、天ノ川と「改名」するのです。定員10名と書かれた吊り橋を渡り、川迫川の川岸に下りて、吊り橋を見上げる。さっき遊歩道で「おはようございます」と挨拶したカップルがつり橋の上で写真を撮っていました。

 (つづく)


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