修繕積立金の不足問題について触れます。
『積立金「不足」43% 築20年以上のマンション修繕(1)』において、以下のような日経新聞の調査結果を掲載しました。
【修繕積立金の過不足状況】
足りている(計画通り) 53.4%
やや不足している 29.6%
かなり不足している 13.8%
無回答 3.2%
(合わせて43.4%が、修繕積立金が計画より不足と回答)
さて、修繕積立金が不足している管理組合が43.4%というのが、多いと感じるか少ないと感じるか。
日経の記事は、何となく、「43%もいますよ」・・・というニュアンスを私は感じたのですが、私個人の直感としては、正直たった43%か?と思いました。
例えば、廣田茂著『マンション管理はこうして見直しなさい』では、以下のような箇所があります。
5、6年ほど前までに分譲されたマンションなら、当初設定された「管理費」はほぼ100%割高です。デベロッパーが系列管理会社に十分利益が上がるようにしているためで、業務仕様を変えることなく、平均2~3割は下げられます。その一方で「修繕積立金」はほぼ100%不足しています。こちらは管理費とは違って、管理会社にすぐ入るお金ではないので、販売戦略上、目安の安さを優先しているためです。
「ほぼ100%」というのは、おそらくは著者の仕事上の実感であり、あまり厳密な話ではないとは思うのですが、それにしても「ほぼ100%」と「43%」では違い過ぎます。
この疑問というのは、私一人のものではなかったようで、ときどき当ブログにコメント、トラックバックを頂いている方のブログにも、その記載がありました。
デンコさんの『マンション管理組合元理事長ブログ』(2006年11月14日)
深山州さんの『マンション管理士がありったけを語ります』(2006年11月13日)
デンコさんは、そもそも不足の認識が無い、積立金の範囲内を前提に修繕している、組合・住民に問題意識が希薄、というケースが多いのではないかと推測されています。
一方、深山さんは、調査対象が問題意識の高い組合が多い、というご意見で、ご自身の実感としては、半分以上が今後20年以内に修繕積立金不足になり、30年でみれば9割方不足している、との事です。
いずれもなるほどと思わせられるご意見と思います。
こうして見ると、自分の直感も、あながち間違ってはいなかったのかな、とも思います。
先日当マンションで取ったアンケートでは、修繕積立金に関しての意見というのは全くありませんでした。
築年数の浅いマンション住民にとっては、どうしても、今見えている問題の方が気になり、修繕積立金などは、まだまだ先の問題という感じがすると思いますが、いずれ避けては通れない問題になる事は間違いありません。
『積立金「不足」43% 築20年以上のマンション修繕(1)』において、以下のような日経新聞の調査結果を掲載しました。
【修繕積立金の過不足状況】
足りている(計画通り) 53.4%
やや不足している 29.6%
かなり不足している 13.8%
無回答 3.2%
(合わせて43.4%が、修繕積立金が計画より不足と回答)
さて、修繕積立金が不足している管理組合が43.4%というのが、多いと感じるか少ないと感じるか。
日経の記事は、何となく、「43%もいますよ」・・・というニュアンスを私は感じたのですが、私個人の直感としては、正直たった43%か?と思いました。
例えば、廣田茂著『マンション管理はこうして見直しなさい』では、以下のような箇所があります。
5、6年ほど前までに分譲されたマンションなら、当初設定された「管理費」はほぼ100%割高です。デベロッパーが系列管理会社に十分利益が上がるようにしているためで、業務仕様を変えることなく、平均2~3割は下げられます。その一方で「修繕積立金」はほぼ100%不足しています。こちらは管理費とは違って、管理会社にすぐ入るお金ではないので、販売戦略上、目安の安さを優先しているためです。
「ほぼ100%」というのは、おそらくは著者の仕事上の実感であり、あまり厳密な話ではないとは思うのですが、それにしても「ほぼ100%」と「43%」では違い過ぎます。
この疑問というのは、私一人のものではなかったようで、ときどき当ブログにコメント、トラックバックを頂いている方のブログにも、その記載がありました。
デンコさんの『マンション管理組合元理事長ブログ』(2006年11月14日)
深山州さんの『マンション管理士がありったけを語ります』(2006年11月13日)
デンコさんは、そもそも不足の認識が無い、積立金の範囲内を前提に修繕している、組合・住民に問題意識が希薄、というケースが多いのではないかと推測されています。
一方、深山さんは、調査対象が問題意識の高い組合が多い、というご意見で、ご自身の実感としては、半分以上が今後20年以内に修繕積立金不足になり、30年でみれば9割方不足している、との事です。
いずれもなるほどと思わせられるご意見と思います。
こうして見ると、自分の直感も、あながち間違ってはいなかったのかな、とも思います。
先日当マンションで取ったアンケートでは、修繕積立金に関しての意見というのは全くありませんでした。
築年数の浅いマンション住民にとっては、どうしても、今見えている問題の方が気になり、修繕積立金などは、まだまだ先の問題という感じがすると思いますが、いずれ避けては通れない問題になる事は間違いありません。
大規模修繕や修繕積立金に対する所有者の認識の濃さ・薄さの差が、管理組合の底力の差となっていると私は感じます。
コンサル依頼を頂く管理組合は概ね意識が高く、当方の提案をスムーズに受け入れてくれます。どこのマンションも意識の啓蒙が大切ですね(^_^)
そうですね。全体的に意識を高めていこうとする必要はありそうですね。
たいへん参考になります。
ありがとうございました。