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世田谷一家4人殺害事件の各種報道記事ファイル

世田谷一家殺害 包丁に特殊滑り止め ハンカチに細工、返り血防ぐ

2007-01-25 | 世田谷-2006年報道
[2006年12月16日16時35分 産経新聞]

 今月30日で発生から丸6年となる東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人の殺害事件で、犯人がハンカチに細工をし、特殊な方法で凶器の包丁の柄を包んでいたことが、警視庁成城署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は滑り止めの方策とみているが、ハンカチの中央に切れ目を入れるなど特異な方法のため、仕事などで体得した可能性もあるとして、犯人像の絞り込みにつながると重視している。

 調べでは、ハンカチは黒色無地の「無印良品」製で縦横45センチの正方形。洗濯した跡があり、現場に2枚残されていた。うち1枚は凶器の柳刃包丁のそばに落ちており、中央に約3センチの穴が開けられ、穴には布地部分が通され袋状になるような細工がしてあった。切れ込みは約10カ所あった。

 ハンカチには被害者と犯人の双方の血痕が付着していた。捜査本部は袋状にした部分で柄を包んで滑らないようにし、広がった布地部分で返り血を浴びないようにしていたと断定した。

 もう一方のハンカチは三角形に折られ、両端にはしぼったような形跡があり、大小の切れ込みが約20カ所あった。捜査本部は顔を隠すため鼻や口を覆っていた可能性があるとみている。

 これまでの調べでは、犯行前日の平成12年12月29日昼すぎ、武蔵野市内のスーパーで凶器と同種の包丁を購入した30代ぐらいの男がいたことが判明。同日午後3時ごろには現場から約1・5キロ離れた路上で、現場に残されたものと似たトレーナーなどを身につけた若い男の目撃情報が捜査本部に寄せられており、男の特定を進めている。

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