Europe2020とは、2006年の2月頃から、ドルを中心とした経済体制が崩壊する日が近いと警告し続けているフランスのシンクタンク。
驚異的な予測の正確さで、日本でも一部から熱い注目を集めている。
Europe2020(英語版トップ)
http://www.europe2020.org/?lang=en
GEABのバックナンバー(英語)
http://www.europe2020.org/spip.php?rubrique8&lang=en
2号 日本語翻訳
http://www.asyura.com/0601/bd43/msg/207.html
日本語翻訳
5号 日本語翻訳
http://www.asyura2.com/0601/bd44/msg/131.html
14号 日本語翻訳
http://www.xn--gmqaa.com/modules/tagmemo/detail.php?tagmemo_id=459
17号 日本語翻訳
http://www.xn--gmqaa.com/modules/tagmemo/detail.php?tagmemo_id=422
18号 日本語翻訳
http://www.xn--gmqaa.com/modules/tagmemo/detail.php?tagmemo_id=894
19号 日本語翻訳
http://www.xn--gmqaa.com/modules/tagmemo/detail.php?tagmemo_id=1862
20号 日本語翻訳
http://www.xn--gmqaa.com/modules/tagmemo/detail.php?tagmemo_id=2424
田中宇の国際ニュース解説(2008年12月6日)
Europe2020に触れた記事
09年夏までにドル崩壊??
2ch経済板の有志が日本語に翻訳してくれたものをコピペ。翻訳は大意は間違っていないかと思いますが、細かな誤訳がある可能性があります。
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
・今後、翻訳の改良版が出てきたら差し替えます。
・6/21訳注を追加
・どこかのブログで有料版の紹介がされているのを見つけたら、リンク貼ります。
・より良い翻訳をしてくださる方がいらしたら、コメント欄にコピペしてください。
また、今号の翻訳が載せてあるブログなどもコメント欄でお知らせください。
36号有料版の要約が掲載「ヤスの防備録」
http://ytaka2011.blog105.fc2.com/blog-entry-131.html
36号有料版の要約が掲載「やまはFX」
http://blog.goo.ne.jp/yamahafx/e/d395e7380a4e00f7763482edc5719932
Global systemic crisis in summer 2009: The cumulative impact of three « rogue waves »
http://www.europe2020.org/spip.php?article608&lang=en
/⌒ヽ
( ´ω`)GEAB№36広報版(英)
/ つ と)和訳ですお
その1
GEAB№36は入手可能!2009年グローバルシステム危機:
3つの巨大波による蓄積効果
2008年の初頭にLEAP/E2020が予測したように、2009年夏は目前である。
疑問視されているアメリカとイギリスの抑えの効かない公的財政赤字に
資金拠出する能力は国際的な議論において中心課題となっている。
そのながれから、今夏の末までにはこれら2カ国は自身の負債によって
デフォルトに至る下地を作ることになる。
グローバルシステム危機の進展プロセスの中でこの段階においては
今日の主要な政治、メディアのスタンスとは反対に、LEAP/E2020は2009夏
以降どのような経済的隆盛も予測しない(そして続く12ヶ月間もない)(1)。
反対に危機の原因について何の取り組みもなされぬままであるから
我々チームは2009年夏は3つの破壊的な”巨大な波”(2)が1点に集中する
ことになるだろうと予測している。危機の激化と大きな変革は2009年9月
あるいは10月に引き起こされると例示できる。
この危機が始まって以来いつものように、世界の各地域は同じ時期に影響
を受けることもなければ、同じ過程で影響を受けることもない(3)。
しかし調査官によれば、2009年の夏の終わりまでに多くの地域は、
めいめいの状況において重大な荒廃を懸念することになる(4)。
880 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:05:05
この展開は多くの不意打ちを食らった経済金融プレイヤーを引っ掛ける
ように思える。彼らは今日のメインストリームメディアによる操作すなわち
”多幸感”を信じてしまった人たちである。
この特別な”2009年夏”のGEABでは、我々チームはこれら3つの
”巨大な波”が集中する詳細を説明し、そのインパクトと多くの有利な
アドバイスをする(通貨、ゴールド、不動産、債券、株式)。
それはこの悲惨な夏の間に一掃されないようにするためである。
図1
1900年以来のアメリカ景気後退期間(単位:月)平均期間は14.43ヶ月
-Sources: US National Bureau of Economic Research / Trends der Zukunft
2009年夏の一連の流れの中で、LEAP/E2020は”景気回復の始まり”
(国際メディアや専門家、政治家が耳を傾け、過去2ヶ月間、理解され続けた
統計表(6))の代わりに(5)、目の前に現れるであろうものは
社会経済的な構成要素をもつ3つの破壊的な波の一群が1点に集中すると
予測している。
2009年夏の終わりまでに危機は激化し、大きな変革を伴うと例示できる。
もっと正確に言えば、米英両国は負債デフォルトイベントでグローバル
システム危機の中心となる。これらの波は下記のとおり
1.大量失業の波:3つのインパクト開始時期はアメリカ、ヨーロッパ、
アジア、中東、アフリカなど地域によりことなる
2.企業連鎖倒産の波:会社、銀行、政府、国家、州、町村行政区
3.米ドル、米国債、ポンドの絶望的な危機の波とインフレ転換
881 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:07:22
その3
図2
世界貿易の縮小:第1表(上):主要15輸出国の全貿易年次推移
(1991年から2009年2月)
/第2表(下)2008年2月から2009年2月までの主要15輸出国の各国別貿易年次推移
(円の大きさは量をあらわす)
実際、これら3つの波は”女同士の友情や嫌がらせが立て続けに押し寄せる”
ような形で立て続けに現れることはない。これらは危険である。
それは同時におこり、非同期かつ並列ではないからである。
それゆえグローバル危機におけるこれらインパクトはリスクを際立たせる。
これらはバラエティに富んだアングルでぶつかり、スピードも異なり、
強さも変異に富むからである。この段階で唯一確かなことは国際システム
はそれほど弱ってはおらず、このような状況に対して効果がないわけではない。
IMFと国際統治機構の改革がロンドンのG20によって宣言されることは手詰まりを示す(7)。
G8は会合自体が停止状態でその機能が急速に疑問視されている(8)。
アメリカのリーダーシップは以前活躍していた当時のなりをひそめ、
なんとか米国債購入者が確保できるかとただただ心配している(9)。
国際通貨システムは崩壊の過程にあり、特にロシアと中国はポストドル時代
のポジション争いに拍車をかけている。企業はビジネス環境の改善が
みられないと予測しており、一時解雇(レイオフ)のスピードを増している。
多くの国は”銀行救済”で作られたたまりにたまった負債の重さによろめき、
今夏の最後には欠点の寄せ集めに直j面しようとしている(10)。
そして最後に大事なことを言い忘れたが、銀行、彼らはここ数週間の
市場が上昇基調であると宣伝されたおかげで従順な預金者から搾り取った
金がある。だが銀行は2009年夏の終わりにはすでに支払い不能であることを
認めなければならないだろう。
883 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:11:46
その4
特に米英では、2008年と2009年初頭にただ大銀行に利するような巨大な
公的融資が行われ、かなり不評となった結果2009年の春には銀行に対して
さらなる公的資金の注入を断念せざるをえなかった。
それら銀行が支払い不能になっていたにもかかわらず(11)。そのとき
平均的な預金者が自身の金を金融システムに注入することを納得させる
”おとぎばなし”が必要であった。
”景気回復の始まり”という物語をつかって、株式指標が高くなっていることは
実態経済にも償還約束つまり予測される公的資金の償還に基づくものでもな
かった。
調節された状況が整った。それゆえ産油国の大投資家やアジアの投資家
(12)がこれらの銀行から資金を引き上げる間、多くの小額個人投資家は
期待に胸を膨らませ、戻ってきた。
一度、小額個人投資家が公的資金が小額で銀行が中毒資産を処分する
助けになり、支援ができると気がついてもいいのはせいぜい3,4ヶ月後まで
である(GEAB№36で分析)。
これらの銀行は崩壊の瀬戸際に立ち、力を失い、これらの株が価値を
取り戻すことは二度とないことに気がつくだろう。
884 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:14:01
最後
図3
GDPの成長(緑)とアメリカの負債(赤)(単位:10億ドル)
Sources: US Federal Reserve / US Bureau of Economic Analysis / Chris Puplava, 2008
金融業者によって中毒にされた者や各国の政治リーダーは驚くだろう。
「もう一度」去年の問題が再度現れることに。解決に向けて手をつけていない
どころか、大量の公的資金が埋め込まれているのでさらに深刻になる。
一端支払い不能な銀行に浪費されてしまうと更に支払い不能なライバルを
”救済”せざるを得ない。これらは病的な思いつきの経済刺激策で解決される。
問題は再度表面化する。
さらに悪化した形で。何億ものアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ市民に
とって、2009年夏は失業によって窮貧化が続き、劇的な変遷になるだろう。
それは新しい仕事が次の2年、3年、4年と見つかる気配さえなく、また
株やキャピタルベースな年金に投資された預金、株式市場やドル建て
資産やポンド建て資産とリンクした銀行投資が消えてしまい、株に投資
した場合にはすぐには来ない改善を必死に待ち続けることになるだろう。
(1)(2009年夏以降の12ヶ月は)多くの専門家が信じ込ませようとしている”雇用なき景気回復”でさえない。アメリカ、イギリス、ユーロゾーン、日本において”景気回復なき景気回復”であると我々は予測している。
たとえば正真正銘のでっちあげでアメリカやイギリスの支払い不能消費者を納得させ、再度買わせ、購買国は米国債や英国債をできる限り支え続けている(購買国は現実に自国の生産物をドル国家やポンド国家に将来販売できないと決心するまで)。
(2)”巨大な波(rogues waveas)”とは非常に大きく、一定の強度を越えたほとんどの暴風雨で確認されるにもかかわらず、海面上に突然現れるめずらしい波であると考えられている。”巨大な波”は30mにも達し、途方もない圧力を持つ。
たとえば通常の3mの波が発揮する圧力は6トン/㎡。10mの暴風雨による波は12トン/㎡になる。30mにもなる”巨大な波”は最大100トン/㎡の圧力を発揮することができる。どのような船もこんな高圧には耐えられるように設計されてはいない。
ある特徴的な巨大な波は”three sisters”と呼ばれる。たとえば一連の3つの巨大な波がこの状態では非常に危険である。たとえ船が最初の2波に対応するに十分な時間があったとしても、最後の3波に立ち向かう正しい立ち位置にいられる方法はない。
LEAP/E2020に従えば、世界が今夏出くわすのは似たような現象である。
そして、GEAB本編№36で説明するように、たとえ自国より潜在的危険性が高い状況の国があろうと、どんな国(船)もこれに立ち向かう都合のいい位置にいることはない。
(3)LEAP/E2020は世界中の様々な地域の社会・経済的なトレンドを予測し、推定している。発表済みのGEAB№28(2008年10月16日)が関連している。
(4)更に正確に言えば、どの地域においても、メディアや株式市場はもはやその荒廃を隠し通すことはできないだろう。
(5)リーダーは同じ人々、メディア、機関が言ってきたことに気がつきもしなかった。3年前には考えられるすべては世界にとって最上の中の最上であるといった。2年前には深刻な危機に陥るリスクは存在しないといった。
1年前には危機はコントロール可能で制御下にあるといった。彼らの意見はなんと信頼性の高いことか!
(6)アメリカの経済統計については面白いことに2009年7月31日に行われる経済分析局(Bureau of Economic Analysis)による指数化方程式の修正の流れに沿っている。通常このタイプの修正結果は歴史的比較を複雑化させ、重要な図やグラフを都合のいいように調整してしまう。たとえば、前回の修正で使用可能なものは計測されたインフレの平均レベルが3つに分割されたものである(Source: MWHodges, 04/2008)。
(7)局地的なレベルを除いて、各政治体はそれが望む方向で構成される。たとえばEUはイギリスが金融・経済・政治的危機にはまり込みその威信が薄れていくのを利用している。そしてシティの管理監督権を受け継いだ(source: Telegraph, 06/11/2009)。
2009年夏はブリティッシュパワーの中心にある300年にわたるシティの支配権に引導を渡すようだ。この話題についてはGeorge Monbiotの有益な記事を読むと良い(The Guardian dated 06/08/2009)。そして時間がかかるが2009年5月28日のLondon Review of Books に発表されたJohn Lanchesterの傑作エッセイも良い。タイトルは”終わった( It's finished)”である。
(8)G8の最終通達やそれに次ぐ6月13日のG8金融サミットも含め各プレイヤーが自分自身のルールでプレイするというときにどうでもよい。(source: Forbes, 06/13/2009)。アメリカは一方の側に、カナダとヨーロッパは別側、イギリスと日本はその中間、そしてロシアは完全に別のゲームをしている。
(9)米国務長官、ティモシー・ガイトナーは最近北京大学の学生を前にした短いスピーチの最中、気まずい経験をした。中国政府が米国債とドルに投資をしたことは賢明な選択だと安心させたとき、聴衆はいっせいに笑い出した(source:Examiner/Reuters, 6/02/2009)。
覇権を確立しているときに、冷笑をかったり、冷やかされることほど悪いことはない。(敵・味方双方にとって必要不可欠な)敬意が払われない覇権など存在しないからだ。
特に過去においてあざ笑られた者が現在あざ笑っている者を”罠にはめる”ようなときには。LEAP/E2020によるとこの笑いは幾千もの事実を説明してくれる。中国はドルに”はめられること”をなんとも思っていない事実であり、中国政府がドル紙幣や米国債が今後どうなるのか正確に理解しているという事実である。
この種の状況は直近12ヶ月では考えられないことであり、6ヶ月前であっても考えられない。まず中国は認識があまい状態だったからであり、次に中国は認識があまいと信じ込ませればドルは彼らの利益になったからである。明らかに2009年夏の前夜に、この状況は消し去る。
中国の著名エコノミスト23名の調査が強調するところによれば、それを取り繕う必要がない。この調査報告はガイトナーの訪中初日に出版され、彼らの多くはアメリカ資産を”リスクがある”と判断している(source: Xinhuanet, 05/31/2009)。学生の爆笑は来るべき数ヶ月間、高らかにこだまし続けるだろう…
(10)アメリカだけでなく、政府が共通の利害にかこつけることで株主は偏見を持つようになる。たとえばクライスラーやGMと関連した年金損失や公債損失のケース、あるいは米国政府や連邦準備金制度がバンクオブアメリカに圧力をかけ、後の経営権移譲の際、メリルリンチの悲惨な状況を株主から隠すケースである(Sources: OpenSalon, 06/10/2009 / WallStreetJournal, 04/23/2009)。
イギリス、ヨーロッパ、アジアでは、同じケースが同じ効果を発揮する。”国家理由(raison d'?tat)”と呼ばれるこの効果は通常、大規模な略奪を正当化する口実である。そして深刻な危機は”国家理由”を呼び込むための絶好のタイミングである。
(11)ドイツは次の9月にある国政選挙のために似たような問題を抱えている。
選挙の後、国家金融問題は大々的に報道され、多くの銀行のバランスシート上に数千億ドル単位でリスクの高い資産が現れる。大部分は局地的なものだが、処理に取り組む必要が出てくる。
アメリカやイギリスの銀行問題とは範囲がかなり違うが、それにもかかわらず、ベルリンはおそらく起こりえる多くの銀行破綻に直面することになるだろう(Source: AFP/Google, 04/25/2009)。
アメリカにおいては連邦から救済を受けた銀行は補助金による融資総額を削減したが同時にそれとは反対のことをするはずであるSource: CNNMoney, 06/15/2009 。
(12) Sources: Financial Times, 06/01/2009; YahooFinance, 06/04/2009
; StreetInsider+Holdings/4656921.html, 05/15/2009; Financial Times, 06/01/2009
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
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・6/21訳注を追加
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http://blog.goo.ne.jp/yamahafx/e/d395e7380a4e00f7763482edc5719932
Global systemic crisis in summer 2009: The cumulative impact of three « rogue waves »
http://www.europe2020.org/spip.php?article608&lang=en
/⌒ヽ
( ´ω`)GEAB№36広報版(英)
/ つ と)和訳ですお
その1
GEAB№36は入手可能!2009年グローバルシステム危機:
3つの巨大波による蓄積効果
2008年の初頭にLEAP/E2020が予測したように、2009年夏は目前である。
疑問視されているアメリカとイギリスの抑えの効かない公的財政赤字に
資金拠出する能力は国際的な議論において中心課題となっている。
そのながれから、今夏の末までにはこれら2カ国は自身の負債によって
デフォルトに至る下地を作ることになる。
グローバルシステム危機の進展プロセスの中でこの段階においては
今日の主要な政治、メディアのスタンスとは反対に、LEAP/E2020は2009夏
以降どのような経済的隆盛も予測しない(そして続く12ヶ月間もない)(1)。
反対に危機の原因について何の取り組みもなされぬままであるから
我々チームは2009年夏は3つの破壊的な”巨大な波”(2)が1点に集中する
ことになるだろうと予測している。危機の激化と大きな変革は2009年9月
あるいは10月に引き起こされると例示できる。
この危機が始まって以来いつものように、世界の各地域は同じ時期に影響
を受けることもなければ、同じ過程で影響を受けることもない(3)。
しかし調査官によれば、2009年の夏の終わりまでに多くの地域は、
めいめいの状況において重大な荒廃を懸念することになる(4)。
880 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:05:05
この展開は多くの不意打ちを食らった経済金融プレイヤーを引っ掛ける
ように思える。彼らは今日のメインストリームメディアによる操作すなわち
”多幸感”を信じてしまった人たちである。
この特別な”2009年夏”のGEABでは、我々チームはこれら3つの
”巨大な波”が集中する詳細を説明し、そのインパクトと多くの有利な
アドバイスをする(通貨、ゴールド、不動産、債券、株式)。
それはこの悲惨な夏の間に一掃されないようにするためである。
図1
1900年以来のアメリカ景気後退期間(単位:月)平均期間は14.43ヶ月
-Sources: US National Bureau of Economic Research / Trends der Zukunft
2009年夏の一連の流れの中で、LEAP/E2020は”景気回復の始まり”
(国際メディアや専門家、政治家が耳を傾け、過去2ヶ月間、理解され続けた
統計表(6))の代わりに(5)、目の前に現れるであろうものは
社会経済的な構成要素をもつ3つの破壊的な波の一群が1点に集中すると
予測している。
2009年夏の終わりまでに危機は激化し、大きな変革を伴うと例示できる。
もっと正確に言えば、米英両国は負債デフォルトイベントでグローバル
システム危機の中心となる。これらの波は下記のとおり
1.大量失業の波:3つのインパクト開始時期はアメリカ、ヨーロッパ、
アジア、中東、アフリカなど地域によりことなる
2.企業連鎖倒産の波:会社、銀行、政府、国家、州、町村行政区
3.米ドル、米国債、ポンドの絶望的な危機の波とインフレ転換
881 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:07:22
その3
図2
世界貿易の縮小:第1表(上):主要15輸出国の全貿易年次推移
(1991年から2009年2月)
/第2表(下)2008年2月から2009年2月までの主要15輸出国の各国別貿易年次推移
(円の大きさは量をあらわす)
実際、これら3つの波は”女同士の友情や嫌がらせが立て続けに押し寄せる”
ような形で立て続けに現れることはない。これらは危険である。
それは同時におこり、非同期かつ並列ではないからである。
それゆえグローバル危機におけるこれらインパクトはリスクを際立たせる。
これらはバラエティに富んだアングルでぶつかり、スピードも異なり、
強さも変異に富むからである。この段階で唯一確かなことは国際システム
はそれほど弱ってはおらず、このような状況に対して効果がないわけではない。
IMFと国際統治機構の改革がロンドンのG20によって宣言されることは手詰まりを示す(7)。
G8は会合自体が停止状態でその機能が急速に疑問視されている(8)。
アメリカのリーダーシップは以前活躍していた当時のなりをひそめ、
なんとか米国債購入者が確保できるかとただただ心配している(9)。
国際通貨システムは崩壊の過程にあり、特にロシアと中国はポストドル時代
のポジション争いに拍車をかけている。企業はビジネス環境の改善が
みられないと予測しており、一時解雇(レイオフ)のスピードを増している。
多くの国は”銀行救済”で作られたたまりにたまった負債の重さによろめき、
今夏の最後には欠点の寄せ集めに直j面しようとしている(10)。
そして最後に大事なことを言い忘れたが、銀行、彼らはここ数週間の
市場が上昇基調であると宣伝されたおかげで従順な預金者から搾り取った
金がある。だが銀行は2009年夏の終わりにはすでに支払い不能であることを
認めなければならないだろう。
883 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:11:46
その4
特に米英では、2008年と2009年初頭にただ大銀行に利するような巨大な
公的融資が行われ、かなり不評となった結果2009年の春には銀行に対して
さらなる公的資金の注入を断念せざるをえなかった。
それら銀行が支払い不能になっていたにもかかわらず(11)。そのとき
平均的な預金者が自身の金を金融システムに注入することを納得させる
”おとぎばなし”が必要であった。
”景気回復の始まり”という物語をつかって、株式指標が高くなっていることは
実態経済にも償還約束つまり予測される公的資金の償還に基づくものでもな
かった。
調節された状況が整った。それゆえ産油国の大投資家やアジアの投資家
(12)がこれらの銀行から資金を引き上げる間、多くの小額個人投資家は
期待に胸を膨らませ、戻ってきた。
一度、小額個人投資家が公的資金が小額で銀行が中毒資産を処分する
助けになり、支援ができると気がついてもいいのはせいぜい3,4ヶ月後まで
である(GEAB№36で分析)。
これらの銀行は崩壊の瀬戸際に立ち、力を失い、これらの株が価値を
取り戻すことは二度とないことに気がつくだろう。
884 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 00:14:01
最後
図3
GDPの成長(緑)とアメリカの負債(赤)(単位:10億ドル)
Sources: US Federal Reserve / US Bureau of Economic Analysis / Chris Puplava, 2008
金融業者によって中毒にされた者や各国の政治リーダーは驚くだろう。
「もう一度」去年の問題が再度現れることに。解決に向けて手をつけていない
どころか、大量の公的資金が埋め込まれているのでさらに深刻になる。
一端支払い不能な銀行に浪費されてしまうと更に支払い不能なライバルを
”救済”せざるを得ない。これらは病的な思いつきの経済刺激策で解決される。
問題は再度表面化する。
さらに悪化した形で。何億ものアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ市民に
とって、2009年夏は失業によって窮貧化が続き、劇的な変遷になるだろう。
それは新しい仕事が次の2年、3年、4年と見つかる気配さえなく、また
株やキャピタルベースな年金に投資された預金、株式市場やドル建て
資産やポンド建て資産とリンクした銀行投資が消えてしまい、株に投資
した場合にはすぐには来ない改善を必死に待ち続けることになるだろう。
(1)(2009年夏以降の12ヶ月は)多くの専門家が信じ込ませようとしている”雇用なき景気回復”でさえない。アメリカ、イギリス、ユーロゾーン、日本において”景気回復なき景気回復”であると我々は予測している。
たとえば正真正銘のでっちあげでアメリカやイギリスの支払い不能消費者を納得させ、再度買わせ、購買国は米国債や英国債をできる限り支え続けている(購買国は現実に自国の生産物をドル国家やポンド国家に将来販売できないと決心するまで)。
(2)”巨大な波(rogues waveas)”とは非常に大きく、一定の強度を越えたほとんどの暴風雨で確認されるにもかかわらず、海面上に突然現れるめずらしい波であると考えられている。”巨大な波”は30mにも達し、途方もない圧力を持つ。
たとえば通常の3mの波が発揮する圧力は6トン/㎡。10mの暴風雨による波は12トン/㎡になる。30mにもなる”巨大な波”は最大100トン/㎡の圧力を発揮することができる。どのような船もこんな高圧には耐えられるように設計されてはいない。
ある特徴的な巨大な波は”three sisters”と呼ばれる。たとえば一連の3つの巨大な波がこの状態では非常に危険である。たとえ船が最初の2波に対応するに十分な時間があったとしても、最後の3波に立ち向かう正しい立ち位置にいられる方法はない。
LEAP/E2020に従えば、世界が今夏出くわすのは似たような現象である。
そして、GEAB本編№36で説明するように、たとえ自国より潜在的危険性が高い状況の国があろうと、どんな国(船)もこれに立ち向かう都合のいい位置にいることはない。
(3)LEAP/E2020は世界中の様々な地域の社会・経済的なトレンドを予測し、推定している。発表済みのGEAB№28(2008年10月16日)が関連している。
(4)更に正確に言えば、どの地域においても、メディアや株式市場はもはやその荒廃を隠し通すことはできないだろう。
(5)リーダーは同じ人々、メディア、機関が言ってきたことに気がつきもしなかった。3年前には考えられるすべては世界にとって最上の中の最上であるといった。2年前には深刻な危機に陥るリスクは存在しないといった。
1年前には危機はコントロール可能で制御下にあるといった。彼らの意見はなんと信頼性の高いことか!
(6)アメリカの経済統計については面白いことに2009年7月31日に行われる経済分析局(Bureau of Economic Analysis)による指数化方程式の修正の流れに沿っている。通常このタイプの修正結果は歴史的比較を複雑化させ、重要な図やグラフを都合のいいように調整してしまう。たとえば、前回の修正で使用可能なものは計測されたインフレの平均レベルが3つに分割されたものである(Source: MWHodges, 04/2008)。
(7)局地的なレベルを除いて、各政治体はそれが望む方向で構成される。たとえばEUはイギリスが金融・経済・政治的危機にはまり込みその威信が薄れていくのを利用している。そしてシティの管理監督権を受け継いだ(source: Telegraph, 06/11/2009)。
2009年夏はブリティッシュパワーの中心にある300年にわたるシティの支配権に引導を渡すようだ。この話題についてはGeorge Monbiotの有益な記事を読むと良い(The Guardian dated 06/08/2009)。そして時間がかかるが2009年5月28日のLondon Review of Books に発表されたJohn Lanchesterの傑作エッセイも良い。タイトルは”終わった( It's finished)”である。
(8)G8の最終通達やそれに次ぐ6月13日のG8金融サミットも含め各プレイヤーが自分自身のルールでプレイするというときにどうでもよい。(source: Forbes, 06/13/2009)。アメリカは一方の側に、カナダとヨーロッパは別側、イギリスと日本はその中間、そしてロシアは完全に別のゲームをしている。
(9)米国務長官、ティモシー・ガイトナーは最近北京大学の学生を前にした短いスピーチの最中、気まずい経験をした。中国政府が米国債とドルに投資をしたことは賢明な選択だと安心させたとき、聴衆はいっせいに笑い出した(source:Examiner/Reuters, 6/02/2009)。
覇権を確立しているときに、冷笑をかったり、冷やかされることほど悪いことはない。(敵・味方双方にとって必要不可欠な)敬意が払われない覇権など存在しないからだ。
特に過去においてあざ笑られた者が現在あざ笑っている者を”罠にはめる”ようなときには。LEAP/E2020によるとこの笑いは幾千もの事実を説明してくれる。中国はドルに”はめられること”をなんとも思っていない事実であり、中国政府がドル紙幣や米国債が今後どうなるのか正確に理解しているという事実である。
この種の状況は直近12ヶ月では考えられないことであり、6ヶ月前であっても考えられない。まず中国は認識があまい状態だったからであり、次に中国は認識があまいと信じ込ませればドルは彼らの利益になったからである。明らかに2009年夏の前夜に、この状況は消し去る。
中国の著名エコノミスト23名の調査が強調するところによれば、それを取り繕う必要がない。この調査報告はガイトナーの訪中初日に出版され、彼らの多くはアメリカ資産を”リスクがある”と判断している(source: Xinhuanet, 05/31/2009)。学生の爆笑は来るべき数ヶ月間、高らかにこだまし続けるだろう…
(10)アメリカだけでなく、政府が共通の利害にかこつけることで株主は偏見を持つようになる。たとえばクライスラーやGMと関連した年金損失や公債損失のケース、あるいは米国政府や連邦準備金制度がバンクオブアメリカに圧力をかけ、後の経営権移譲の際、メリルリンチの悲惨な状況を株主から隠すケースである(Sources: OpenSalon, 06/10/2009 / WallStreetJournal, 04/23/2009)。
イギリス、ヨーロッパ、アジアでは、同じケースが同じ効果を発揮する。”国家理由(raison d'?tat)”と呼ばれるこの効果は通常、大規模な略奪を正当化する口実である。そして深刻な危機は”国家理由”を呼び込むための絶好のタイミングである。
(11)ドイツは次の9月にある国政選挙のために似たような問題を抱えている。
選挙の後、国家金融問題は大々的に報道され、多くの銀行のバランスシート上に数千億ドル単位でリスクの高い資産が現れる。大部分は局地的なものだが、処理に取り組む必要が出てくる。
アメリカやイギリスの銀行問題とは範囲がかなり違うが、それにもかかわらず、ベルリンはおそらく起こりえる多くの銀行破綻に直面することになるだろう(Source: AFP/Google, 04/25/2009)。
アメリカにおいては連邦から救済を受けた銀行は補助金による融資総額を削減したが同時にそれとは反対のことをするはずであるSource: CNNMoney, 06/15/2009 。
(12) Sources: Financial Times, 06/01/2009; YahooFinance, 06/04/2009
; StreetInsider+Holdings/4656921.html, 05/15/2009; Financial Times, 06/01/2009
2ch経済板の有志が日本語に翻訳してくれたものをコピペ。翻訳は大意は間違っていないかと思いますが、細かな誤訳がある可能性があります。
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
英語原文 Global systemic crisis: June 2009 - When the world steps out of a sixty-year old referential framework
http://www.europe2020.org/spip.php?article602&lang=en
その1
GEAB№35は入手可能!
グローバルシステム危機
:2009年6月-世界が60年にわたる準拠枠組みから抜け出す時
ここ2ヶ月株式市場のトレンド、金融指標、政治の評論解説の中心にある
金融現実主義は実際には1945年以来世界が生き続けてきた準拠枠組み内
で最後の活躍となる。
2007年1月にGEAB№11でLEAP/E2020は2006・2007年の転換点は景気後退突入
に特有な”統計的混乱”であると同時に、まるでタイタニックがまさに沈む際、
乗客の間に疑念を引き起こすように作られると述べた。(1)
我々チームはこの2009年春の終わりがグローバル経済・金融・政治プレイヤー
が60年間にわたり意思決定してきた準拠枠組み、特に1989年に共産圏が崩壊し
て以来頻繁に利用してきた”単純化された”準拠枠組みから抜け出ることに
特徴付けられると確信している。(準拠枠組みが極度にアメリカ中心である時
)。実際問題として、これは皆が投資決定、収益性、配置、パートナーを
見つけるなどする際に慣れ親しんだ指標がすでに時代遅れで、悲劇的な決定
を避けるには関連する新しい指標を他に捜す必要がある。
この陳腐化のプロセスは2つのトレンドのプレッシャーの元で過去数ヶ月間
を通し劇的に進行した。
まずグローバル金融システム、特にアメリカとイギリスのシステムを必死に
助けようとする試みである。これは金融機関と政府、中央銀行が権力を使って
操作をした結果、事実上”壊れた羅針盤”を持つシステムを助ける試みである。
これらパニックに打ちひしがれた指標の中で、株式市場はGEAB本編で詳しく
みるように完全に典型例である。下の2つのグラフはこれら死に物狂いの努力
でも大激変から世界中の銀行の序列を守れないことを鮮やかに示している
(米英のランキング優勢の終焉に引き金が引かれたのはほとんど2007年内
である)。
21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:01:22 ID:px2I3Y82
その2
第2点として、天文学的な量の流動資金が1年間でグローバルシステムに、
特にアメリカの金融システムに投入され、金融・政治プレイヤーは現実
に触れることで全損に見舞われるに至った。
確かにこの段階で、彼らは水鳥の窒素酔いに見舞われるようだ。
つまり弱った影響で、水面に出ることなくどっぷりと沈み込むことになる。
金融の窒素酔いには水中での窒素酔いそれより効果がある。
壊れたセンサーあるいはゆがんだセンサーで、金融・政治のリーダーの中で
方向感覚が失われる。これらは過去数十年間の準拠枠組みから国際システム
の脱却を加速させる2つのキーファクターである。
図1 1999年時点でのトップ20金融機関の時価総額(単位:10億ドル)
図2 2009年時点でのトップ20金融機関の時価総額(単位:10億ドル)
もちろんこれはシステム危機の特徴である。
国際システムにおいて、増大したイベントやトレンドはこの旧世紀のフレーム
ワークから脱却し始める。この危機が近代史においてどれだけ独自なもので
あるか説明することは簡単だ。
進行中の変化規模を計る唯一の方法は数世紀前に戻ることである。
数十年程度の統計データを集め調べるだけではグローバルシステム危機の
詳細は見えても限りがあり、全体を見通すことはできない。
ここにある3ケースは2世紀あるいは3世紀に一度おきる時間上の変化に我々
がいることを示している。
1.2009年イギリス中央銀行の金利はこの由緒ある機関がつくられた1694年
以来(315年間)最低レベル(0.5%)に達した。
図3 発足当初の1694年以降におけるイギリス中央銀行の金利推移
2.2008年フランスの金融部門である銀行預託金庫は1816年以来フランス
の全政治形態(王国・帝国・共和国)にわたって初めて年間損失を計上した
(193年間)。(2)
3.2009年4月中国はブラジルの最大の貿易相手国となった。
このイベントは通常グローバルリーダーシップの変更に伴い宣言される。
200年前にイギリスが3世紀にわたるポルトガルの優位を終焉させて以来、
これがおきるのは2度目である。アメリカは1930年代初頭にイギリスから地位
を取って代わり、ブラジルの最大の貿易パートナーとなった。(3)
22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:03:51 ID:c+DIz+oW
その3
多くのアメリカトレンドが過去と比べ、全世界的な準拠枠から飛び出すことは
検討に値しない。(アメリカにあるものより古い関係した準拠枠は存在しない
)準拠枠組みから逸脱したものとしてドルの価値喪失、財政赤字、
公的負債の増加、貿易赤字の増加、不動産市場の崩壊、金融機関の損失など。(4)
しかしもちろん、国内のグローバルシステム危機の中心おいて、2006年の
GEAB以来何度も、この種の例は非常に多くかつ広範に議論されている。
実際、関連する多くの国、エリアでは世界中で現在の準拠枠から飛び出す兆候
を示している。仮にただ1国あるいは1セクターが影響をうけるなら、
1国あるいは1セクターは単純に通常ではない時間をすごしていることが
示される。だが国際システムの中心にいる国々、激震の渦中にある経済・金融
セクターは”旧世紀の道”から離れたところでの動きに同時に影響されている。
図4 株式市場のトレンド-過去の四大経済危機中における
(インフレ調整済み)
灰:1929 赤:1973 緑:2000 青:現在
歴史的な結論に達すると、1世紀古い準拠枠組みから飛びしているということ
は単純にグラフカーブがこの過去のグラフカーブつまりフレームから飛び出し
て目にみえることである。
フレームは数世紀にわたるトレンドの進行と価値を表しているからである。
この伝統的な準拠枠からの突出は速さを増し、増加する多くの部門、国に影響
を与え、株式市場や政府あるいは公的統計により日々のあるいは月々に用いら
れる指標の意味喪失を強化する。様々なところで”通常の指標”はもはや何の
見通しもあたえず、また今の世界状況でさえも示していない。世界が2009年夏
になる頃には信頼にたる指標は存在しない。
23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:07:31 ID:px2I3Y82
最後
もちろん個人が自由に少ないながら経済・金融指標の月別変化の増減を考える
ことはできる。だがそれ自体が当局や銀行の介入を何度も受け多大な影響を
受けている。これらは旧世紀の基準枠組みから飛び出していくことより
現在の危機の進展において更に数値データを伝えている。危機であるのか
それとも単に強烈であるのかを予測する人々を自由に信じることはまた
これが終わるときはいつなのか正確な日時を知るためのポジションにいる。
我々チームはこういった方々に映画”マトリックス”(5)を見に行くこと
をお勧めし、与えられた環境でセンサーや指標を操作された場合の結果を考え
ることを勧めている。2009年の特別な夏(GEAB36)で詳述するように、
来るべき数ヶ月は”クライシスリローテッド”と呼ぶにふさわしい。(6)
このGEAB35では指標についてアドバイスする。すなわち2つ準拠枠移行期間
において、この指標が危機や経済・金融環境の進展についての独立した情報
を提供できるといえる。
2009年5月のGEABにはほかに2つのテーマを展開する。まず、2つの経済
刺激策がプログラム障害にあること、はっきりいえば中国とアメリカの計画で
ある。そしてもうひとつは2009年夏の終わりまでにイギリスがIMFへ金融支援を
懇願することの2つである。
アドバイスの中で、我々チームはGEAB35の中で世界最大の不動産市場の進展
および短期米国債市場の進展を予測する。
referential frameworkは準拠枠組みとしておきましたお
行動の結果、グラフに現れる形でも意味は通じると思いますお
本編の米中の経済刺激策失敗の原因となる
absorption capacity barrier(吸収能力の壁)がなんなのか知りたいところですお
また、Europe2020では英語で有料版も配信しています。お金がある方はそちらをご利用ください。
英語原文 Global systemic crisis: June 2009 - When the world steps out of a sixty-year old referential framework
http://www.europe2020.org/spip.php?article602&lang=en
その1
GEAB№35は入手可能!
グローバルシステム危機
:2009年6月-世界が60年にわたる準拠枠組みから抜け出す時
ここ2ヶ月株式市場のトレンド、金融指標、政治の評論解説の中心にある
金融現実主義は実際には1945年以来世界が生き続けてきた準拠枠組み内
で最後の活躍となる。
2007年1月にGEAB№11でLEAP/E2020は2006・2007年の転換点は景気後退突入
に特有な”統計的混乱”であると同時に、まるでタイタニックがまさに沈む際、
乗客の間に疑念を引き起こすように作られると述べた。(1)
我々チームはこの2009年春の終わりがグローバル経済・金融・政治プレイヤー
が60年間にわたり意思決定してきた準拠枠組み、特に1989年に共産圏が崩壊し
て以来頻繁に利用してきた”単純化された”準拠枠組みから抜け出ることに
特徴付けられると確信している。(準拠枠組みが極度にアメリカ中心である時
)。実際問題として、これは皆が投資決定、収益性、配置、パートナーを
見つけるなどする際に慣れ親しんだ指標がすでに時代遅れで、悲劇的な決定
を避けるには関連する新しい指標を他に捜す必要がある。
この陳腐化のプロセスは2つのトレンドのプレッシャーの元で過去数ヶ月間
を通し劇的に進行した。
まずグローバル金融システム、特にアメリカとイギリスのシステムを必死に
助けようとする試みである。これは金融機関と政府、中央銀行が権力を使って
操作をした結果、事実上”壊れた羅針盤”を持つシステムを助ける試みである。
これらパニックに打ちひしがれた指標の中で、株式市場はGEAB本編で詳しく
みるように完全に典型例である。下の2つのグラフはこれら死に物狂いの努力
でも大激変から世界中の銀行の序列を守れないことを鮮やかに示している
(米英のランキング優勢の終焉に引き金が引かれたのはほとんど2007年内
である)。
21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:01:22 ID:px2I3Y82
その2
第2点として、天文学的な量の流動資金が1年間でグローバルシステムに、
特にアメリカの金融システムに投入され、金融・政治プレイヤーは現実
に触れることで全損に見舞われるに至った。
確かにこの段階で、彼らは水鳥の窒素酔いに見舞われるようだ。
つまり弱った影響で、水面に出ることなくどっぷりと沈み込むことになる。
金融の窒素酔いには水中での窒素酔いそれより効果がある。
壊れたセンサーあるいはゆがんだセンサーで、金融・政治のリーダーの中で
方向感覚が失われる。これらは過去数十年間の準拠枠組みから国際システム
の脱却を加速させる2つのキーファクターである。
図1 1999年時点でのトップ20金融機関の時価総額(単位:10億ドル)
図2 2009年時点でのトップ20金融機関の時価総額(単位:10億ドル)
もちろんこれはシステム危機の特徴である。
国際システムにおいて、増大したイベントやトレンドはこの旧世紀のフレーム
ワークから脱却し始める。この危機が近代史においてどれだけ独自なもので
あるか説明することは簡単だ。
進行中の変化規模を計る唯一の方法は数世紀前に戻ることである。
数十年程度の統計データを集め調べるだけではグローバルシステム危機の
詳細は見えても限りがあり、全体を見通すことはできない。
ここにある3ケースは2世紀あるいは3世紀に一度おきる時間上の変化に我々
がいることを示している。
1.2009年イギリス中央銀行の金利はこの由緒ある機関がつくられた1694年
以来(315年間)最低レベル(0.5%)に達した。
図3 発足当初の1694年以降におけるイギリス中央銀行の金利推移
2.2008年フランスの金融部門である銀行預託金庫は1816年以来フランス
の全政治形態(王国・帝国・共和国)にわたって初めて年間損失を計上した
(193年間)。(2)
3.2009年4月中国はブラジルの最大の貿易相手国となった。
このイベントは通常グローバルリーダーシップの変更に伴い宣言される。
200年前にイギリスが3世紀にわたるポルトガルの優位を終焉させて以来、
これがおきるのは2度目である。アメリカは1930年代初頭にイギリスから地位
を取って代わり、ブラジルの最大の貿易パートナーとなった。(3)
22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:03:51 ID:c+DIz+oW
その3
多くのアメリカトレンドが過去と比べ、全世界的な準拠枠から飛び出すことは
検討に値しない。(アメリカにあるものより古い関係した準拠枠は存在しない
)準拠枠組みから逸脱したものとしてドルの価値喪失、財政赤字、
公的負債の増加、貿易赤字の増加、不動産市場の崩壊、金融機関の損失など。(4)
しかしもちろん、国内のグローバルシステム危機の中心おいて、2006年の
GEAB以来何度も、この種の例は非常に多くかつ広範に議論されている。
実際、関連する多くの国、エリアでは世界中で現在の準拠枠から飛び出す兆候
を示している。仮にただ1国あるいは1セクターが影響をうけるなら、
1国あるいは1セクターは単純に通常ではない時間をすごしていることが
示される。だが国際システムの中心にいる国々、激震の渦中にある経済・金融
セクターは”旧世紀の道”から離れたところでの動きに同時に影響されている。
図4 株式市場のトレンド-過去の四大経済危機中における
(インフレ調整済み)
灰:1929 赤:1973 緑:2000 青:現在
歴史的な結論に達すると、1世紀古い準拠枠組みから飛びしているということ
は単純にグラフカーブがこの過去のグラフカーブつまりフレームから飛び出し
て目にみえることである。
フレームは数世紀にわたるトレンドの進行と価値を表しているからである。
この伝統的な準拠枠からの突出は速さを増し、増加する多くの部門、国に影響
を与え、株式市場や政府あるいは公的統計により日々のあるいは月々に用いら
れる指標の意味喪失を強化する。様々なところで”通常の指標”はもはや何の
見通しもあたえず、また今の世界状況でさえも示していない。世界が2009年夏
になる頃には信頼にたる指標は存在しない。
23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 00:07:31 ID:px2I3Y82
最後
もちろん個人が自由に少ないながら経済・金融指標の月別変化の増減を考える
ことはできる。だがそれ自体が当局や銀行の介入を何度も受け多大な影響を
受けている。これらは旧世紀の基準枠組みから飛び出していくことより
現在の危機の進展において更に数値データを伝えている。危機であるのか
それとも単に強烈であるのかを予測する人々を自由に信じることはまた
これが終わるときはいつなのか正確な日時を知るためのポジションにいる。
我々チームはこういった方々に映画”マトリックス”(5)を見に行くこと
をお勧めし、与えられた環境でセンサーや指標を操作された場合の結果を考え
ることを勧めている。2009年の特別な夏(GEAB36)で詳述するように、
来るべき数ヶ月は”クライシスリローテッド”と呼ぶにふさわしい。(6)
このGEAB35では指標についてアドバイスする。すなわち2つ準拠枠移行期間
において、この指標が危機や経済・金融環境の進展についての独立した情報
を提供できるといえる。
2009年5月のGEABにはほかに2つのテーマを展開する。まず、2つの経済
刺激策がプログラム障害にあること、はっきりいえば中国とアメリカの計画で
ある。そしてもうひとつは2009年夏の終わりまでにイギリスがIMFへ金融支援を
懇願することの2つである。
アドバイスの中で、我々チームはGEAB35の中で世界最大の不動産市場の進展
および短期米国債市場の進展を予測する。
referential frameworkは準拠枠組みとしておきましたお
行動の結果、グラフに現れる形でも意味は通じると思いますお
本編の米中の経済刺激策失敗の原因となる
absorption capacity barrier(吸収能力の壁)がなんなのか知りたいところですお