未来予知

2011-06-06 23:55:32 | 鳥(Birds)


ハチジョウツグミ×ツグミ(Turdus naumanni naumanni×T.n. eunomus ) Naumann's×Dusky?


ここは、草刈が済んだばかりの草むら。見れば、この草むらで採餌する鳥を狙う1匹のイエネコが、姿勢を低くしてジリジリと少しづつ鳥との距離を縮めていた。
そこで私は不敵な笑みを浮かべた後、忍び足でこの猫に近づき、全集中力を鳥に向けている猫に背後から「わっ!」と声をかけた。するとここで猫の接近と私の声に気付いたツグミたちは、一斉に警戒し始める。猫はビクッとしてからゆっくりこちらを向き、“よくも狩りの邪魔をしてくれたニャ”と言わんばかりにこちらをギロリと睨んだ。そこで私はテヘペロ、とおどけて見せると、猫はつんと不機嫌そうにして去っていった。
こうして、猫が去って警戒を解除したツグミ達はまた採餌を始めた。

まだフィルム写真しかなかった頃の昔の鳥の本を読んでいたら、「将来、カメラのピントを自動で合わせる機能が開発されるであろう」というような未来予知みたいな一文があった。本当にそうなったのだから、これは凄い。
ならば将来、ハチジョウツグミとツグミの中間個体の落とした羽一枚を供するだけで自宅でも簡単にDNAの塩基配列を読み取ることが出来て、「コレハ、〇〇%なうまんずデ、〇〇%だすきぃデス」だなんて解析してくれる機械がお手頃価格で出回ることになれば良いのに、なんて思ったりする。

多分2012年になれば日本でもおそらくこのような鳥がそれぞれ別の種になるわけで、そうしたらその時に、このサイトに書いた学名を変えなければならなくなる。ならば初めから別種として書いてしまおうか、と思う今日この頃。







【2011/05/02/石川 Hegura Island,Japan/May.2011】


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