Keisuke Kimura 『勇気凛輪』

SHIMANO Racing  木村圭佑のブログ

全日本選手権ロードレース

2017-06-28 20:38:31 | 日記
6月25日日曜日に行われました全日本選手権エリートロードレースに出場しました。

昨年度の全日本選手権ロードレースを3位という結果で終え、「全日本ロードレースチャンピオン」を現実的に狙える位置にきたと感じた昨年度の全日本選手権。
それと同時に「全日本チャンピオン」獲得の為にはもっと強く全てにおいて進化しなければならないと感じ、その為に必要なことを考え昨年度の全日本選手権から一年間できることを実行し、今年の全日本選手権ロードレースに挑みました。

もちろん僕だけではなく全日本選手権には各チーム各選手が強い思いで準備してきていると思います。
その中での「全日本チャンピオン」を目指した戦いは難しくそして厳しいレースであるので全日本選手権は価値が高く、多くの犠牲を払い準備するに値するのが全日本選手権だと思います。

そして例になくシマノレーシングチーム選手、スタッフを含め全員が全日本選手権に向けて現状で出来るだけのすべての準備をしてきました。


そして迎えた全日本選手権ロードレース。
今年の全日本選手権ロードレースでは入部キャプテンと僕を中心に勝負し優勝を狙う作戦でした。
勝負を任された「エース」の立場はプレッシャーもあります。
僕自身「全日本チャンピオン」を目指し強い思いで準備してきていたので何があろうとチームの「エース」を任された立場として戦い抜くという気持ちでした。
昨年度の全日本選手権よりも強くなった状態であると自分自身感じている。
しかし、フィジカルやメンタルを含め最高の準備をしてもレーストラブルなど予期せぬことが起きるのがロードレースなので不安と緊張は隠し切れませんでした。


今年の全日本選手権エリートロードレースは青森県階上岳登山口周辺コースを使用した一周14キロを15周回の210キロに及ぶ全日本選手権に相応しい厳しい二つの登りを含めたコースでした。
レース開始直後に落車があり有力チームの選手もリタイアする波乱な幕開けでした。
僕もギリギリで落車を避けレースを進めることができました。
序盤からシマノレーシングチームでは秋丸選手、秋田選手、湊選手が良い動きをしていました。
中盤以降は先程の選手に続き西村選手もレース展開に加わり、中盤から後半にかけては入部キャプテンと僕も勝負をかけ攻撃を開始しました。
他チームにも負けずシマノレーシングチームとしレースを進めていました。
レースの展開は長く細かくは書ききれないのでラスト一周からゴールまでを書きたいと思います。

レースも残り一周。
先頭はチーム右京の畑中選手がタイム差をつけて単独で飛び出し逃げている状況。
シマノレーシングでは入部キャプテン、湊選手、西村選手、僕が厳しいレース展開で10名少しにまで減少したメイン集団に残っていました。
一つ目の登り前の下り区間に入るまでの平坦区間で強い力でレースを展開してきた入部キャプテンがアタックしそこにトレックセガフレードの別府選手とシマノ西村選手がブリッジし3名の強力な追走を作ります。
その後の下り区間でトラブルがありシマノ2名の追走になり一つ目の登りに入っていきました。
追走の後ろでは各選手が飛び出そうと考えているのでその動きを潰すべく一つ目の登りでのメイン集団からのアタックには全て反応しました。
一つ目の登りを終え下り区間を過ぎ、激坂の二つ目の登りへメイン集団が入りました。
一つ目の登りでもメイン集団ではキツそうな選手が多くいるように感じ、その状況の中では僕自身は比較的足に余裕がありました。
メイン集団には僕よりもスプリント能力がある選手がいたのでこのままゴールまで一緒に行くのはダメだと思い、メイン集団からアタックをかけ前のシマノ2名に向けてブリッジする作戦をとりました。
メイン集団を振り返り見るとやはり他選手も厳しいようで、NIPPOの小林選手だけが追走している状況でした。
メイン集団から僕1人だけで前のシマノ2名に追いつきより良い展開に持ち込みたかったのですが小林選手が迫ってきたので登り後半で小林選手と合流しました。
二つ目の登りを終えもう一度メイン集団を見ると距離が離れていました。
前にはシマノ2名が逃げているので、小林選手の後ろで最後の勝負に備えました。
畑中選手の逃げ切りは濃厚状況でしたが、シマノレーシングチームとしては一つでも上の順位でゴールしUCIポイントを獲得することはとても重要なことでした。
シマノ2名と合流し、シマノ入部キャプテン、西村選手、僕そしてNIPPO小林選手という追走グループ。
その後ろにメイン集団となりました。
優勝は逃したが理想は2位〜4位をシマノで独占すること。
NIPPO小林選手は強い選手なのでチームとして攻撃しなければ負けると考えました。
追走グループに3名シマノという状況を作れていたのでまずは僕がアタックし小林選手が追いつき、その後は西村選手が、アタックしまた捕まる、そして入部キャプテンがアタックしました。
入部キャプテンは力強い走りでゴール前まで追走グループから飛び出している状況。
入部キャプテンを追走し小林選手が先頭→西村選手→僕の順。
後ろからはメイン集団が追い上げてきている。
そしてゴール前へ、小林選手が入部キャプテンを吸収しそのままスプリントへ、西村が小林選手の後ろからスプリントをかけて先行、ゴール前150メートルから西村選手のリードアウトで僕がスプリント開始、絶対に2位は取りたいと思いスプリントしましたが、別府選手に交わされ3位でゴール。
2年連続の3位表彰台という結果でした。
しかし今ある力を出し切っての結果でした。
2位にはプロツアー選手として強い走りの別府選手。
そして優勝のチーム右京の畑中選手の走りも「全日本チャンピオン」に相応しい素晴らしい走りでした。

今回の3位表彰台はシマノレーシングとして獲得したという気持ちが大きいです。

目標にしていた「全日本チャンピオン」には届きませんでしたが、今年の全日本選手権を終え昨年よりも強くなっていると感じることができました。
シマノレーシングチーム全体としても強くなっていると感じました。
しかし、「全日本チャンピオン」になる為には僕自身さらなる成長が絶対条件です。
その為に今シーズン後半でも強くなっていきたいです。

最後にシマノレーシングスタッフを含め、応援していただいた皆様に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
本当にありがとうございました。


Photo hideaki TAKAGI


Photo hideaki TAKAGI


Photo tatsuya Mitsuisi
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