キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

Wo Zai Beihaidao!!

2004年12月26日 00時03分37秒 | Weblog

ただ今私Beihaidaoに来ております。
BeiHaiDao即ち北海道は旭川です。ラーメンとかで有名な例の場所ね。
中国一年目の今年も例年通り、年末はきっちりと長い休暇を取得して日本に帰ってきました。今週帰ってくるのはかなり前前からの規定路線だったから、先週の日本出張はもうちょっと早めにするか、来月以降にしかったんだけど、なかなかそんな都合良くは行きませんね。仕事だからしょうがないか。日本では年末っていうと、30日から正月の3日間は当然お休みでしょ?でもね、中国では31日まで仕事なの。そんでもって、お休みなのは1日だけ。信じられないでしょ?でも今年はまだラッキーな方で、1日が土曜日だってことで、3日が振替休日になって、4日から会社なんですよ。そしてそのルールが発表されたのがつい先週・・・有り得ないよね?いつが休日になるか直前まで全然分からないの。だから中国のカレンダーには休日って載ってないのよ。日本のカレンダーを見せると、赤い祝日が事前にプリントされているでしょ?それを見て中国人はびっくりするもんね。不思議。そんなんでどうやって予定組むんだろうね?ほんと変わってるよこの国。

中国では大きな休日ってのは3回あるのよ。大体1週間くらいの休みね。2月の頭あたりにある「春節」、5月の「国慶節」、10月の「労働節」。それぞれ1週間あるにはあるんだけど、平日休む替わりに前後の土日のどっちかは出勤なの。馬鹿げてるよ。しかもね、最近の中国の国民総会では、5月の連休を無くそうって話も持ち上がっているの。もともとの設定の理由としては、大型連休をセットすることで、観光とか旅行とかの需要を増やして国内消費を増やそうって案だったんだよね。それがさ、最近観光する人が多すぎちゃって、環境破壊なんかが進み過ぎちゃってるから、これを中止した方がいいってことらしい・・・。凄い国だよね。

話は変わるけど、実は俺学生時代から競技スキーをやっている。当初はあんまり(っていうか全く)競技ってものに興味は無かったんだけど、一度嵌まったら病み付きになっちゃったんだよね。そんでもって、今年で足掛け12年くらい競技スキーをやりつづけている。スキーをやっていたお陰で、ほんとに多くのものを得てきたなあ。感慨深い。そんでもって、北海道。そう、今旭川にいるのは「馬場ホル」を食いに来た訳でも、旭川ラーメン「天金」、「蜂屋」、「ありこま」、「山頭火」を食いに来たわけではないのだ。もちろん食うけどね。現役の学生に混ぜてもらってポール(競技)スキーをやりに来たの。今年は日本も暖冬ということで、本土の方は大分雪不足のようだったけど、こっちはあまり心配無いみたい。でも今日の旭川の天気はなんと1℃。これはかなり驚きの温度。通常旭川では冬になると気温がプラスになることなんてまず無くて、時には-20℃なんて事もある。これで吹雪いた日には、なんでスキーやっているんだろう?って後悔することもしばしば。でも今日は最高だった。晴れ渡った青空と寒くない気温。そして最高の雪に空いたゲレンデ。どれもこれも最高の条件でした。毎日こんな日が続けば最高なんだけど、そうはいかないかな。去年は旭川は全く雪無かったみたいだし、今年もこれだけ暖かい日が続くと、本当に50年後にはスキーっていうスポーツは無くなってしまうかもね・・・なんか寂しくなってきた。

久しぶりに滑ったスキーは最高だったなあ。今年はあんまりトレーニング出来なかったんで、腰の爆弾が非常に不安だけど、やっぱりポールは最高。去年の3月からほぼ一年ぶりだけど、最初の日はいつも緊張する。斜面なんかもちょっと怖く感じるし、板にもちゃんと乗れないしね。でも、あの雪の上を滑走する快楽ってのは他の何物にも変えがたい魅力があると思う。まだ誰も滑っていない朝一番のピステを、最高速で滑り貫く気分は一種のエクスタシーに近いね。飽きっぽい俺が12年もやっているんだもんなあ。驚きだよ。

今年はコロラドに行こうか、旭川にするかかなり迷った挙句、旭川にした。コロラドメンバーは今ごろまだ飛行機に乗っているのかな?無事ついたら状況教えてね。

キム

大変な一日でした

2004年12月24日 01時50分24秒 | Weblog

中国では驚く事がほんとに沢山起こる。
今日いろいろと思い返しながら昔の日記を読んでみたら、なんと今回は記念すべき第30回らしい。凄いな俺、30日も日記付けたんだね。偉い。中国に渡ったのが10月の11日だったから約3ヶ月で30回、ってことは3日に一度は日記付けてたことになるね。毎週のように友達が遊びにやってきて、その度に彼らの新鮮な驚きを見ていると、俺も大分こっちに順応してきたな感が強くなるけど、今回は久しぶりにびっくりしたよ。

実は昨日は出張で広州に行ってきました。年末でバタバタしていたので時間が無くて無理やり日帰り出張。上海からは大体飛行機で2時間くらいかな。大体東京と鹿児島くらいのイメージかなあ。まあ、がんばっ朝早くて虹橋の空港に行ったわけよ。もちろん南に向うって事で、いつものカシミアのコートではなくてちょっと薄手のコートにマフラーという出で立ちで向ったの。今ってね、シベリアから寒気団が降りてきてるとかで上海むちゃくちゃ寒いのよ。手袋無しでカバン持ちたくないくらい。しかも先週の来日時に髪切ったから、首筋が寒くてまた風邪引きそうなの。ところがね、やっぱり中国って広くて、空港着いたら超熱いわけよ。なんかエアコン効きすぎてるな、って思ったらエアコンは冷房で、気温が25度もあったわけ。そりゃ、この冬スーツ+マフラー+コートじゃ暑すぎるよね。ちょっと暑すぎて気持悪くなりそうだった。

広州の空港はつい最近リニューアルされたとの事で、素晴らしく新しく、そして果てしなく広いの。無駄にね。お陰で、到着から空港出るまで1kmくらい歩いた気がするよ。街まではタクシーで45分くらいかな。街までは一面のバナナ畑が広がっているんだけど、中心部はさすがに結構開けておりました。会社のオフィスは広州で一番高いビルの57階に入っていて、かなり眺めが良かったよ。昼食は同僚のたっての希望で、近くの日本食のレストランで食った。もし先週の日本が無かったらそこそこ食えたんだろうけど、ちょっと日本帰りの俺にはあの程度の「日式餐店」では満足できない体に戻っちゃったよ。罪な国だよ、日本。

ともかく、夕方上海で友人と夕食を食う約束があったので、13時からのUserとのMtgをとっとと終わらせて16時半の飛行機で上海に帰る予定だったのよ。予定では14時半には会社出る予定だったんけど、思った以上に話が盛り上がって商談が決まりそうになっちゃってね、15時になっちゃったの。ヤバイってことで、客より先にエレベーター乗って、タクシー捕まえて一路空港へ。運ちゃんに飛行機の時間を伝えて、時間が無いから空いてる道を選んで、急いで行けって言った訳よ。ところがさ、この運ちゃん道しらねーのか、朝よりもやたら道が混んでて大渋滞。なかなか高速に載れないのよ。だからタクシーの運ちゃんにお前、他の道知らないのか?って追い込んでやったのよ。この飛行機逃すと約束に遅れる事確実だしね。

ってことで、裏道走らせまくって、ようやく高速へ。高速はさすがに空いていたんで、運ちゃんも奮起して全力疾走・・・・したらさ、車がガタガタ言いだして分解しそうな気配がするのよ。しかも運転席からピーっていう怪しい音も鳴り出したし。なんじゃー!やばいぞーってメーター確認したら160km出てるのよ。超オンボロのSANTANA2000なのに。マジで分解するーっておもっていたら運ちゃんがメーターを指さしてなんか騒いでるの。広州は南なんでかなり広東話の訛りが強くて聞き取るのが難しかったんだけど、メーター見て分かちゃったの。普通さ、タクシーのメーターって、時間もしくは距離によって加算されるでしょ?こっちでもメータには時間と距離が載っていて、どんどんカウントアップされていくのよ。普通はね。それがさ、こっちの車ね、130kmを堺にしてカウントアップが出来なくなるのよ・・・信じられなくない?だから運ちゃんは、急ぐけどそしたら料金が上がらないから別途金をくれーって騒いでいたの。まあ領収書くれるなら金はやるから急げって急がしたの。信じられなくない?有り得ないよ。

車の分解に怯えながらも無事に到着。それでも空港に着いたのは16時10分。離陸20分前。やばいー!!ってことでダッシュでカウンターに行って、並んで奴らを全て突き飛ばしてカウンターのにーちゃんにチケット見せて半狂乱になって飛行機乗せローって騒いだのよ。したら、俺のチケットをちらっと覗き込んで、プイって向こう向いて行っちゃうのよ。ふざけんなーっ、なんとかしろーって引き続き騒いでいたら、仕様が無いと思ったのか、俺を連れて飛行機出発便案内のボードの前に連れて行くわけ。そんで指差されたその先に書かれた文字。「中国東方航空 広州→上海 →Canceled」 えっ?キャンセル?しかも過去形?とかって頭パニックよ。マヂかよ、どうすりゃいいんだよ、俺?と思っていると、なんとにーちゃんが去りかけている。慌てて首ねっこ掴んでどうりゃ上海に帰れるんだ、何としろ!!「我要回上海!!」って怒鳴り散らしたら、また今度はどっか別のフロアに連れていかれて、東方航空の次の便に手続きしてくれたのよ。だったら初めからやれよな・・・。でも出発時間は1時間遅れたし。

実は中国では飛行機って直ぐにキャンセルになったらdeleyしたりする。俺の同僚も良く悲惨な目にあっている。特に北京便ってのが危うくて、二つの理由で突然キャンセルやディレイになる可能性があるので気を付けた方がいい。まず一つは天候。北京では良く霧が発生して空港が閉鎖になる。雨の日の翌日とかは要注意だ。次に全く予想出来ないのが、軍事演習。空港の近くでこの演習が始まると、予告無しに全ての便が欠航するのだ。恐ろしい。俺もちょっと冷静になって出発便のボードを見てみると、俺の便の前後1時間くらいの便はすべてキャンセルかディレイになっていた。こりゃ軍事演習だね。信じられんよね、ほんと。みんなも気をつけてね、俺が知っている最長では朝8時の便が夜8時になった人も居たから・・

結局、1時間遅れでようやく空港に到着。したら、また寒いのよ上海。さっきまで半袖でよかったのに。こんだけ寒暖の差の中で生活しているとほんとうに体に悪いね。しかも雨降ってるし。飛行機下りて速攻でタクシー乗り場に向う俺。ルールは心得ている。そして失望。いつもより100mは長い長蛇の列。タクシーに乗るのに1時間は掛かりそう。完全に遅刻だ。日本から遊びに来た友人で、当然中国語は全く話せず、しかも携帯も借りてね-の。連絡の取り様無し。やばい・・・。見渡すと怪しい人影。勇気を出して話し掛けてみる。俺の予想は大当たり、はやり白タクの手配師だ。早速交渉開始。通常なら50元くらいでいける所をどんなに言っても200元よりまけない。それをなんとか150元まで安くさせて、領収書も出させるように交渉。車はやはりぼろいSANTANAで、ガラスにはスモークシールが貼ってある怪しい感じ。乗り込む前に誘拐とか強盗という文字が頭を横切ったけど、背に腹は換えられないってことで、乗り込みました。ちゃんとドアの窓が開くか?鍵のロックは解除できるか?くらいはチェックしたけどね。ガスにやられないように直ぐに窓を全開にして、荷物もトランクは使わず全部座席に。結局車は何事も無く無事に待ち合わせ場所に到着しました。良かった~。

この日は本当に一日で色んな事が起きた一日だったなあ。疲れました。
みんな遊びに来る時は携帯くらい借りようね。

メリークリスマス!!

上海に帰ってきました

2004年12月18日 05時08分46秒 | Weblog


本日上海に帰ってきました。
やっぱり、家があるってのはいいものだね。たかが2か月しか住んでいない上海だけど、やっぱり家に帰ると落ち着くなあ。住めば都ってのは正しいよなあ。あんなに美味しくない空気だけど、それがまた懐かしく感じる。空港からのタクシーはやっぱり怖かったよ。初めてこっちに来た頃を思い出しちゃった。たった一週間しか日本に居なかったのに、体と常識が直ぐに順応しちゃうんだね。気をつけないと。逆に日本に帰った時には日本のタクシーのとろさにイライラしっぱなしだったけどね。なんだよ、止まるよな、行けるだろ?って感じで。

今回はこっちにきてから初めての帰国ってことで、ほんとに沢山のものを買ってきました。ついさっきようやく荷物が片付いたんだけど、一つ一つ荷物出すのが楽しくて楽しくて。一人でにやにやしてたよ。実は今回の帰国(中国への帰国ね)は俺の高校時代の友達と一緒なの。随分前からこの週に遊びに来るって話だったんだけど、たまたま俺が先週出張になったんで、どうせならってことで同じ便で帰ってきたの。友人もあまりの言葉の通じなさにちょっと引いてたね。曰く「この国はちょっと旅行者向きじゃないよなあ?」だってさ。確かにそうかもしれないけど、その分文化がしっかりあって面白いのね。

今回の日本では東京以外に名古屋大阪にも行ったの。ほんと食いたいもの食いまくったよ。東京では二日酔いで死にそうになりながらも築地の場内ですし食ったし。実家ではママの家庭料理も食ったし。納豆も食ったし。鶏肉も焼酎も呑んだ。名古屋では「いば昇」の櫃まぶし、「山本屋本店」の味噌煮込みうどん、「ポポロ」のモツ鍋。どれもこれも絶品でした。大阪では蓬莱の豚マンと、夜はおでんを食べました。日本の何処にいっても友達に昼食やら夕食やら付き合ってもらちゃって幸せでした。ありがとう。ただ、残念だったのが昨日の晩飯。実は今の会社で新卒以来ずっとお世話になっている執行役員が今度転職しちゃうのよ。その送別会があって参加してきたんだけどね、なんと中華なのよ。中華。最も食いたくないでしょ・・・・。セットしたのは俺の金融時代の後輩なんだけどね、全く気が利かないよね。軽く焼きだよ。

そうそう、買い物を整理していて感じたのは、その品物の傾向。買ったものの約半分くらいが食料。お酒、お米、あとはご飯のおかずになりそうなちりめん山椒とか、柚子胡椒や高級ごま油みたいなこっちでは絶対に手に入らない調味料。それと、福砂屋のカステラとか、京都の八橋とかのちょっとした甘味。こういうのが家にあると来客が喜ぶんだよね。そんでもって残りが台所洗濯関連と本だね。とくに掃除道具は沢山買ってきたよ。こっちのスポンジとか洗剤ってほんとうに駄目なんだよ。まったく泡立たないし、汚れも落ちないし、異常に手は荒れるし、ふかふかの(あの一般的なやつね)スポンジもお風呂を磨くスポンジも売ってないの。みんなどうやって掃除してるんだろうね?不思議。あと重要なのはキッチンタイマー。これもこっちでは売ってないんだよ。料理も適当なんだろうね、時間は。

特筆すべきは簡易型浄水器。これが欲しかったんだよ~!!ようやく手に入れました。こっちの蛇口に遭うかどうか不安だったんだけど、これが素晴らしくもぴったり合うの!アタッチメントが何種類かあるんだけど、そのうちの幾つかの組み合わせで設置完了。これでようやく部屋の横で歯を磨くこともできるし、蕎麦や素麺を食うことが出きるよ。なんで蕎麦が食えないか?それは簡単よ。まず蕎麦を食うには蕎麦を茹でなきゃいけないでしょ。これはまあ、浄水を使って茹でれば問題ないんだけどね。問題は次の行程。そう、ザル揚げして、腰を出す為に水で洗うでしょ?これがこっちの水道水だと出来ないんだよ。なんてったって、浴槽に溜めると温泉と間違えそうになるような茶色の水でじゃぶじゃぶ洗った掛けそばとか食いたく無いでしょ?腹壊すって絶対。そんでもってね、この優れもの浄水器「松下ミズトピアTK611」を取り付けて実験したの。ほんとにどれくらい綺麗になっているか。透明なプラスチックコップに原水と浄化水を汲み取って並べるでしょ?するとね、比べるまでもなく全く色が違うんだよ・・・・見事に効果がはっきされて嬉しいけど、逆にちょっと恐ろしいね。あんだけ水が汚いとフィルターも直ぐに駄目に成っちゃうんだろうなあ。こっちに来て水の偉大さってのはほんとに実感しますね。

明日は友達と市内観光かな?

キム

初めての一時帰国

2004年12月15日 23時21分37秒 | Weblog

みなさん、大変お久しぶり。
俺は今日本に居ます。まず一言言わせて欲しい。日本ばんざーい!!
いや、素晴らしいよNIPPON。まずね、成田についてね、感動したよ。その空気の旨さに。おもわずターミナル出てから深呼吸しちゃったよ。美味いねー空気。上海って余程空気悪かったんだね。驚いたよ。実は先週の木曜日の夜から日本に来ているの。かれこれ5日くらいこっちにいるけど、毎日新鮮な日本を味わっていました。結論的には、日本はやっぱり先進国だったんだねー。例えば、税関とかにしても日本人ってみんなちゃんと並ぶのよー。当たり前なんだけど、中国じゃちゃんと並んでたんじゃ、一生通関できない訳よ。信号はみんなきちんと守るし、タクシーの運転も心地よければ、クラクションも鳴っていない!どうりで日本が静かに感じるわけだよ。たった2か月の海外生活だけど、どうやら大分中国にやられちゃってたらしいなあ。まあ、それでこそ行った甲斐もあるんだけどね。こっちに帰ってきて驚いた幾つかについて日記書いて置かないとね、忘れちゃうから。

空気に続いて驚いたのが、その値段。成田からバスに乗って調布まで行ったんだけどさ、なんとお値段3200円もするの。びっくりだよ。そんな金あったら中国ならタクシー一台チャーター出来ちゃうもんね。2月ぶりに飲む伊右衛門茶も美味かったなあ。やっぱり日本の緑茶もなかなか素敵ですね。中国の緑茶(=龍井茶)とはまたちょっと違うからね。こんな些細なことでもよろこんじゃうんだよね。そしてビックリしたのがお札。何あれ?なんでそんなに急に世の中変わちゃってるのよ?驚いたよ。あの野口さんの髪はちょっと伸びすぎなような気がするんだけど、どうなの?

金曜日は普通に出社しました。お昼ご飯は蕎麦。やっぱり日本の蕎麦美味いね。仕事をしていてもやっぱり日本人はほんと良く働くの。こりゃ、中国にどっぷり浸かったら帰って来れないね。当然日本に帰ってきても正式な席はないんだけど、昔の席がたまたま空いていたんで、金融営業部の席にすわってたら、みんな挨拶に来てくれて嬉しかったなあ。ちゃんとお土産買ってきて良かったよ。今回は天津の甘栗を買ってきました。みんな喜んでましたね。栗って俺はあんまり好きじゃないんだけど、なんか大人になったらモンブランは食えるようになったなあ。不思議ね。

金曜の夜は飲み会。俺が帰るって言うんで、友達に声かけて無理に集まってもらったの。沢山来てくれて本とありがとう。お店は俺が上海から予約した焼酎と鳥のお店。外苑にある鳥味座ってお店だったんだけど、何をくってもなかなか美味かったよ。やっぱり日本はよろし。焼酎も結構種類あるし、一杯の量は多いしね。お陰で体調悪かったせいもあるんだろうけど、記憶がちょっと曖昧なくらい酔っ払っちゃった。びっくりしたー。酔ったついでに翌日築地の場内のすし屋に行く話をしていたらしく、翌日温泉に行く予定じゃなかったメンバーも一緒に寿司屋に行きました。実はこの日渋谷にホテルを取っていたんだけど、朝起きたらベットの隣に声のデカイのが取り得の友人が一人と、床にはスーツを着たままの友人が一人転がっていました。俺はあまりにも気持悪くて若干履いちゃった。珍しい。ほんと体調悪いのかも・・・しばらくあんまり飲まないように気をつけます。

んで、結局何人かの別の友人にたたき起こされて、8時頃築地につきました。土曜のこの時期だけあって、すし屋は異常な混み様。とくに最近いろんな雑誌に特集されているようで、ほんとに味分かるのか?ってのも含めてどの店も並んでいるの。俺の大好きだったアンコウ高橋まで行列が出来ている。残念。この日は寿司ってことで、みんなは寿司大に並びました。俺は気持悪くて車の中でダウン。9時半頃起こされてのこのこ参列。んでもって、ようやく寿司にありつけたのは10時過ぎてたね。2時間以上並んじゃいました。美味かったなあ~、ブリちゃん。最高だよね。この時季の鰤ちゃん。幸せだよ幸せ。場内だとこの寿司大の近くにある大和寿司が有名だけど、実は俺はこっちの寿司の方が好きなの。もうこのレベルだとネタの優劣は付け難くて、好みしかないけど、なんにせよあの値段であの内容ってのは素晴らしいね。一度あれを経験しちゃうと、他のすし屋にはちょっと行けなくなるよ。ある意味不幸。もし並ばずに食いたいんだったら、土日を避けて、5時半の開店に行くようにすれば良いよ。ネタも全部揃っているしね。でも前日のみ過ぎちゃ駄目だね。

土曜日は久しぶりに、ほんと久しぶりに温泉に行ってきたよ。出た時間が遅かったので、近場ってことで那須と塩原の温泉に行ってきました。かつて最高の野湯の一つであった高尾温泉が第一湯。今ではすっかりホテルが完成して、すでに宿泊客も居ました。驚き。どんな風呂になっているか楽しみで露天に行ったら、源泉は例のあのまま、木で囲いがある感じ。そこから引き湯して昔空き地であったところに男女別の露天風呂が出来てました。びっくりだなあ。湯船が大きすぎて、湯温と湯量からして凄く温い露天になっていた。素人が露天を作るとこういうことに成り勝ちだよ。でも泉質は昔のまま。最高に香りのよい硫黄泉。感激して涙出そうになった。やっぱり温泉最高だよ。ちょうど雪が舞って来たりしてね。久しぶりの運転も満喫しました。

夜はアフロの友達にお願いして、俺のPCにテレビ電話のシステムを導入したの。ふふふ。上海での実験が楽しみだよ。これが美味くいけば、日中で呑み会開催可能だよー。みんな一緒に飲もうねー。

日曜日は一日お買い物。上海じゃ絶対買えないようなものを作成した購入リストに沿って買い揃えました。あとで確認してみたら、どうやらやっぱり食材が多いみたい。吉野葛とか、ちりめん山椒とか、岩海苔、ゴマ油、米、お餅・・・そんなものが多かったなあ。後は、服と本かな。本とか雑誌とかが非常に多くて、結構重いんだよね。でも向こうじゃ買えないから仕方ないけど。俺本読むの好きだからなー。上海に本屋があればいいのにね。夕方は映画観たよ。ハウル。これ出発前に観たかったけど、ぎりぎり無理だったんだよね。どうなんだろ、あれ?どうなの?みんなどう思った?俺結構期待が大きかったからなあ~。まあ面白かったんだけど、あの声は無いでしょ?特にあのおばさんの声で若い女の子は無理があるよ。全く可愛くないもん。ありゃ、完全にミスキャストだよ。それが非常に残念だ。夜は友達とピザ食いに。ちょっとこのレストラン味が落ちたような気がするけど、それでも上海帰りだと嬉しいお味。美味いピザってのは月に一度は必要だと思う。

そんなこんなで、日本滞在を楽しんじゃっている僕。食い物も美味いし、空気も水も綺麗な日本。だけど、やっぱり家のある上海がちょっと恋しいね。ちょっと離れてみて分かったけど、あの街にはなんとも言えない魅力があるんだろうなあ、言葉にしづらいけど、それを体で感じている俺が居るのよ。不思議。今度の上海帰国がちょっと楽しみ。また違った一面が見えるかな?

キム

我喜歓故菜! (故には人偏が必要です)

2004年12月06日 00時49分05秒 | Weblog

ここのところ上海は暖かい。
一時季もの凄く冷え込んで、まるでゲレンデ並みの気候になったが、その後また10月くらいの気温が続いているらしい。天気も良い日が多く、なかなか快適だ。今日は何もやることの無い日曜日だったのに、午前中の早い時間からばっちり目がさめてしまった。相変わらず続いている工事の音。ほんとこっちでは24時間365日工事し続けている。夜も煌々と明かりを付けて工事している。雨でもやっている。たぶん雪が降っても真夏でもやるんだろうなあ。

折角の早起きだったので、午前中は部屋中を掃除した。さすがに一人で掃除するには広すぎるんだよね。終わる頃には腰が痛くなってきました。お昼は近くに住む会社の同僚と一緒に近くの中華を探検に。前から気になっていた店だったけど、なかなかいけてるお店でした。料理としては、南昌料理ってことで、結構四川料理に近いかな。かなり内地の方で、何でも食うの。スープと石焼料理みたいのが有名らしいんだけどね、ここで出会っちゃったのよね、あの料理と。そう、狗肉・・・・・例の子犬を思い出すよ。最近見ないとおもったら、この店で狗肉料理に成ってたみたい。悲しすぎる結末。ジークを飼ってた俺としては、さすがに犬を食うわけには行かずに、石鍋は蛙、スープは烏骨鶏のスープにしました。

烏骨鶏ってしってます?これが相当に美味い鳥なんだけど、日本だと超高級食材でなかなか使えない。っていうか、たしか天然記念物に指定されてたと思う。特徴としては、絹糸状のきれいな毛の鳥で、地肌は膚が紫黒色していて、骨や肉も同様に紫っていうか、黒い色をしているの。一月に卵を5個くらいしか生まないらしくて、卵一つ数百円するらしい。そんな鳥がこっちでは食い放題。ほとんど鶏と値段変わらないの。しかも、確かに美味い。味がギュッと染み出てくる感じで、クコの身や、ナツメグなんかと一緒に漢方のスープ作っても非常に美味いんですよ。中国の食材もこういうのは非常にいいね。日本だったら一杯数千円とかしちゃいそうなスープも簡単に食うことが出来るし、自分で作ることもできる。しかも中国の鳥って一般的に非常に美味い。日本のそれよりも肉と脂に味があると思う。駐在者なんかも日本に帰るとケンタッキー食えないって良く言ってる。鳥が違うんだってさ。確かに南米行った時はケンタッキー美味かった気がする。

蛙。これまたでかい蛙だった。もちろん炒め物なんでその姿は分からないんだけどね、なんでデカイのが分かるのか?っていうとね、その身が厚いのよ。元の体が相当大きくないとあんなに食うところが沢山着いたお肉にならないと思うの。料理は日本の石焼ビビンパの器に、蛙さんと、唐辛子と、野菜と、味噌で炒めたようなものを想像してくれればいいです。結構辛くて熱くて、食ってると直ぐに汗が噴出してくるような感じです。んで、肝心の味はというと、これが結構いけるんだよね。たまにはこういう中華も良いかもしれない。

午後は買い物に出かけた。久光(SOGO)と家楽福(カルフール)に出かけて買出し。今夜は急遽俺の家で晩飯を食うことになった。同僚を呼んでの初の大掛かりな夕食。いつも作っているとはいえ、やっぱり初めての人が来る時は緊張する。しかも、初めて使う食材が多く、火加減や塩加減が日本と微妙に違うんだよね。こういう細かいところが結構味の違いに出たりする。今日は、ナスを食いたかったので、ナスの揚げ出汁漬やら、若鶏の生姜焼きやら、つまみを6品くらい用意した。どれもこれも調味料は日本からのもので、このペースで行くと直ぐになくなっちゃいそうで心配だ。どの料理もなかなか好評だったけど、一番人気は鰤大根と、炊き立ての土鍋のご飯でした。やっぱり新米は美味しいですね。

そうそう、木曜、金曜とスキー部の後輩がやってきました。いつも連れて行く所だと飽きてしまうだろうと思って、今回は別のお店に。まあそれなりに満足いただけたかな?フリーの時間が平日だったので、なかなか時間取れずに申し分けなかったなあ。やっぱり日本の洗剤サイコ-です。洗い物が楽しい。ありがとう。

今週末から一週間程日本に帰ることになりそうです。もし時間があれば飯でも食いましょうね。ただ今鋭意、買い物リストと食うべきものリストを作成中です。

キム

我喜歓故菜! (故には人偏が必要です):私は料理が好きですの意。喜歓で~が好きってこと。

我終干雇女用人!

2004年12月01日 02時28分22秒 | Weblog
いやあ、おれついに雇っちゃいましたよ阿姨さん。
今日ね、家帰ってきたら何か違和感があったの。ドアの鍵を回す回数が一回少なかったような気がしたし、なにやら家の雰囲気がちょっと違うような気がすると。でもこれといって何かが決定的に違うって分けじゃなくて、電気をつけてマスターベットルームに行ってびっくり。なんと俺のベットが綺麗にベットメイクされちゃってる訳よ!!びびったよマジで。ホテルじゃないんだから。自宅でこんなこと無かったもんなあ、今まで。

阿姨さんってのはアイさんとかアーイーさんとかって呼びます。つまりはお手伝いさんだね。俺もついに海外でお手伝いさんを雇っちゃったわけよ。凄くない?ちょっと俺1人興奮気味なの。阿姨さんに関してはいろんな噂を聞いていて、ちゃんと仕事してくれないとか、物とられたとかって話も聞いていたんで、当初は雇うつもりは無かったんだけど、例の李さんから阿姨を雇わなかったら折角中国来た意味が無いよ、勿体無いよ。俺の家で雇っている阿姨さんを紹介するよって言ってくれたんで、先日ついに決断して李さんに家の鍵を渡したのでした。さすがに鍵渡すときにはちょっと指震えたよ。

んでもって、いつから来るのかも教えてもらって居なかったんだけど、今日突然来たのね・・・・さすが中国。なんでも適当だよ。阿姨さんってのはこっちではかなり一般的な職種で、多くは近くのおばちゃんが自転車で家までやってきていろいろなお手伝いをしてくれるよ。当然家の掃除から始まって、洗濯、買い物、場合によっては食事の支度までしてくれる人も居るらしい。子供がいる家庭では小守やら幼稚園への送り迎えを頼むこともあるみたい。人によっては弁当まで作らせているね。当然阿姨さんにも得意不得意があって、料理が出来る人や掃除の得意な人とが居るらしいよ。

俺の友人は普通の男らしく、部屋が非常に汚くて散らかっている。彼の場合一週間に一度阿姨さんが来て、掃除をしてくれると部屋が見違えるように綺麗になるため、直ぐに来たことが分かるらしい。一人暮らしだと毎日来てもらってもそんなに汚れる訳ではないので、俺もその友人も一週間に一度お願することにしたのだ。んで、俺の場合部屋が綺麗でしょ?だから今日直ぐには気付かなかったのよね。いや、びっくりしたよ。無いとは思うけど、なんか部屋の物がなくなってないかかなりチェックしたよ。一応今の所無くなっているものは無いらしい。まあ、貴重品に関しては客間に置いて部屋に鍵を掛けているし、パスポートなんかは中でも例の金庫に保存しているので、そうそうひどい事にはならないだろうけどね。でもちょっと心配。だって、まだ顔も見たこと無いんだよ?恐くない?

俺が阿姨さんにお願いしているのは基本的に掃除だけ。したら、今日は掃除と部屋のごみ捨てと、ベットメイクをしていってくれたみたい。彼女は恐らく上海語しか話せないので、俺とは全く会話出来ないだろうあな。なんかリクエストしたい時はどうしたらいいんだろうかね?掃除だけであれば綺麗好きの俺としては自分だけでやりそうなもんだけど、ちょっと部屋が広すぎる(だって、トイレもバスも二つあるしね)ってのもあるんだけど、上海ってホコリっぽくて一日窓とか開けているとホントに部屋の中が酷いことになるのよ。だからベランダとかうかつに出れないの。手すりにも触れないし。そんな環境なんで、当然洗濯物も外に干しっぱなしにしていると白いものはなんか薄汚れてくるのよ。クリーム色っぽく・・・困ったもんでしょ?布団もなかなか干せないよなあ。

んで、気になるお値段なんだけどさ、みんな知りたいでしょ?知ったら驚くよ、ほんとに。値段も俺がアイさんを雇う決意をした理由の一つだな。何と言っても安いのよ。俺の場合、大体週に一日4時間くらいびっちり掃除をしてくれて、月になんと150RMB!!日本円にして、2000円しないくらい。しかも、この値段かなり高いほうなの。大体阿姨さんの相場って、安いと1時間7元位から、高くて15元ほどなんよ。つまり高くても日本円にして、約200円ほど。俺の雇っている外語大院生の家庭教師が1時間80元、タクシーの初乗り3kmまでが10元。だんだん中国の物価が分かってきたかな?いやあ、これはもうホントに帰れなくなる人がいるの分かるよ。日本じゃありえねーもんな。特に駐在員の奥様方は掃除も選択も買い物もみーんな阿姨に任せて、自分達は日中テニスしたり、ショッピングしたり、お茶を習いに行ったりしているらしいよ。ちょっと心配になるね。

今日は接待で、新しいカラオケに行ってきた。Endlessってとこ。かなり落ち着いたいい感じの見せだったなあ。小姐も可愛かったし。今後はこういう落ち着く系がいいかもしれないなあ。

今日からついに師走ですね。いやあ、今年も早かったなあ。どこかでこの三十路の一年間を振り返らないとね。キム