キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

久しぶりに鱗・・・

2006年02月27日 01時07分40秒 | Weblog

いやあ、見事に予想が当たってしまいましたね。
相変わらず映像見れてなくて悲しい限りですが、見事にライヒが二つ目の金メダルを手にしましたね。SL(回転)はオーストリア独占って事で、最後に見事スキー王国の実力を見せ付けてくれた感じですね。それにしても驚いたのが、皆川の活躍。Netチェックしてたら、一本目3位!それも0.07くらいの差だっていうんだから驚きました。やるな~。佐々木も丁度1秒差の8位だって事なんで、後半のアタックによっては全然可能性あるな、ってことで盛り上がってたんですが、ちょっと残念です。もう一歩だったのにねー。応援したかったけど、その時間はかなり酔っ払ってたから無理だったかも。今週末はちょうど、スキー部の関連の連中が遊びに来ていたので、夕食時なんかもSLのResultの話で盛り上がったりしておりました。一度金メダルを取っているライヒがリラックスして滑るだろうから、金メダル最有力だと思っていたら他の2人も同じ感想だったので、オッズ的にはRocca1人、Raich3人ってことで、見事に3人が的中した感じです。さすがスキー部員ですね。それにしても今のJapanaTeamはかなりいい感じですね。やっぱりトップ選手が2人揃うと周りにもいい影響を与える事は間違いないですね。トップ2人も切磋琢磨できるし、下も育っていくしね。今回の湯浅7位入賞も、佐々木・皆川効果の賜物だと思います。最近はスキー人気もか~なり陰ってきていることは否めませんので、こんなことで微妙に盛り上がりながらスキー人気がまた復活するといいですね。その為には、当時の原田知世くらい可愛い女の子を探して来て、「私をスキーに連れて行って」より面白い映画を創るしかないかと思いますが、如何でしょうか?

さて、今週は前述の通り、久しぶりに学生時代のメンバーをお迎えしての週末でした。っていってもあんまり観光せず、ひたすら食って飲んでだったので、あんまり観光っていう感じでは有りませんでしたが。それでも、日本からの来客ってことで久しぶりに中華料理を食いましたが、たまに食うと中華も旨いね。昨夜はお気に入りのSouthBeautyっていう四川料理に行ってきました。ここは外国資本も入ったチェーン店で北京や上海をはじめ多くの地域に支店があるけど、だいたいどのお店も内装も良く、料理もいけます。結構洗練された四川料理って感じで、四川では食うことが出来ないような四川料理です。個人的には日本の四川料理が一番旨いと思いますが(四川、上海、北京、東京と食べ比べた結果)、あの油っこさというか、旨いクドサっていうのは中国でなくては味わえないかもね。青島ビールと黄酒を飲みながら大いに乾杯しました。

日曜日。後輩達は夕方の便で日本に戻ります。昼食を茂明南路で食って、偽物市場をぶらついてきました。いよいよ本当に無くなってしまうってことで、今日も変わらず大繁盛の模様。来週日本で行われるスキー部内の大会用になんかお土産でも手に入れるかと、いろいろと交渉しましたが、上手くいかず交渉不成立。残念ながらお土産は手に入りませんでした。あの偽者のウェアー(スパイダー)を安く手に入れられたら面白かったのにねえ。1回着ただけで水漏れてきそうだけど。後輩達を送り出した後、久しぶりのマッサージへ。今朝思いついて予約を取った為に、いつもの2時間コースを予約できずに70分だけのマッサージでした。相変わらず異常な人気を誇っているGreenMassageです。同じく日本でも有名なDragonFlyは上海中に既に5、6店舗もOpenしているようなのに、こちらは頑なに一店舗を守っております。DragonFlyもあれだけ出店しまくっていると、絶対にサービスレベルが落ちているはずなんだけど、大丈夫なんでしょうかね?日本からの旅行者でマッサージに行こうと思っている人はちゃんと気をつけたほうがいいだろうね。

夕方、買い物を済ませて一度家に戻り、荷物を置いた後今度は本屋さんへ。何度日記に綴ったかもしれないが、俺は大の本好き。だから本屋も大好き。日本に出張や帰国しているときには必ず2時間半は本屋で過している。気に入った本を買ったり、温泉や旅行の本をチェックする為だ。雑誌系はほとんど見ないけどね。本屋は大好きなんだけど、実は中国の本屋って殆ど行ったことが無い。だって、俺が読める本ってな~んにも無いからね。全部中国語だしね。当たり前だけど。日本の本がおいてる本屋も数軒有るんだけど、スーパーに併設されているような、広くても4畳くらいのしょぼ~い本屋(とも呼べないような)書籍コーナーチックなのしかないの。当然品揃えも悪いし、値段も高い(大体日本の定価の1.5倍~2倍以上)ので、赴任初期の頃にいったきり行ったことが無い。今回も親父に頼まれた本(っていうか篆刻の辞書みたいの)を探す為に行ってきた訳よ。そこで、久しぶりに目から鱗体験してきちゃった。

まずね、こっちの本屋は異常にデカく広い。内装的には日本の本屋と似てるけど、何か違う・・・と考えてみると、客が違うのだ。彼らは売り物の本をどっさり抱え、辺り構わず座り込み、本を読みふけっているのだ。警備員や、服務員も横を通るがな~んにも注意しない。中国ではこれが当たり前らしい。カップルで仲良く絨毯の上に座り込み、横に積まれた本を肘掛にしながらデートしているのもいるし、階段に座り込んで本を読みふける人は数知れない。うーん、これは本屋というよりも図書館に近いかもな・・・って気付いた瞬間、目の前に異様な風景が。目に入っていながら、最初は何をしているのか認識できなかったが、よく見てみると、若いにーちゃん(親?)が小さな子供をビニールみたいなずた袋の上に載せて、オムツを替えている・・・・。なんじゃこりゃ?そこは普通の通路だよ?本屋の?思わず、家にカメラを取りに帰りたくなる衝撃を抑えていると、更に衝撃的な人間が。なんと本棚と本棚の間から足が生えている。なんじゃこりゃ?誰か倒れてるよ・・と覗き込んでみると、汚い格好のおばちゃんが仰向けで鼾全開で爆睡している。もうここまで来ると、本屋の体を成していない気がするよ。周りはぜんぜん知らん振りで、売り物の本を読みふける。中には1階のケンタッキーで買ったハンバーガーを齧りながら読んでる奴も居るしね。久しぶりに鱗が剥がれた気がするよ。なんとも衝撃的な景色にやられながらも頼まれた本を探しつつ、店内を歩く。ふと目に付いた外国書籍コーナーを覗いて見ると、日本の小説も中国語訳されて出版されていましたね。基本的には明治以前の古いもの(所謂文学系ね)が多いようでしたが、現代物としては何故か村上春樹や渡辺淳一の小説が圧倒的に多かったです。何でだろう?俺が読みたいようなものがあれば一冊買おうかと思って探してみましたが、残念ながら何一つ興味をそそるものは有りませんでした。さんざん時間かかったものの、結局探しものの本は見つかりませんでしたが、楽しい経験が出来ました。あれは中国の観光名所になり得るね。今度はなんとか写真を撮りたいけど、難しいだろうなあ・・・

キム


「にっぽん釣りの旅」

2006年02月25日 03時10分10秒 | Weblog

いやあ、良かったね~荒川選手。
残念ながら相変わらず映像見れてないけど、見たかったな~。
明日はいよいよアルペンのSL(回転)があるんだよね。あー見たいな~。日本のみんなが羨ましいよ。スキー部の後輩、だれかこの日記見てたらビデオに録っておいてね。ライブで見れないのは残念だけど、見れないのはもっと悲しいからね。佐々木や皆川にも是非頑張って欲しいけど、本命はRAICH BenjaminかROCCA Giorgioだと思うけど、ひょっとすると、PALANDER Kalleあたりが来るかもな~。あー楽しみ。

今日は後輩とちょっと飲みに行ってきたんだけど、帰ってきてオリンピックやってないかな~ってNHKを確認してみたら、な~んと「にっぽん釣りの旅」な~んて俺に直球の番組やってるのを大発見!こんな番組あったんだねえ。「ふだん着の温泉」はよく見かけるし、何度かこの日記にも記述した事があったけど、こんな番組があったなんて知らなかったなぁ~。今まで損した。こんな番組ばっかりだったら、年に1回くらいは受信料払ってやってもいいかもってちょっと思っちゃった。番組の構成的には、毎回異なるゲストが日本のどっかの地方に釣りに出かけて、地元の釣り師と一緒に釣りを楽しんじゃうって企画。俺も参加したいくらい(師匠でもゲストでもいいけど)なんだけど、何の偶然か今日のゲストは「さかなクン」でした。いつの間にやら彼ってお魚イラストレーターって肩書きになってたのにびっくり。みんな「さかなクン」って知ってる?偶にテレビとか出てるよね?実はこの「さかなクン」、俺がまだ学生だった頃(ひょっとすると高校生だったかも)に12チャンネルかなんかでやっていたTVチャンピオンのお魚王に出ていたのを強烈に覚えているんだよね。当然ながらその頃はまだ一般人として参加していただんだけど、高校生だった彼の強烈なキャラクターによって非常に強い印象を受けたのを覚えています。結局彼はその回のTVチャンピオンにはなれなかったんだよね。決勝まで進んだような気がするけど、魚を食べてその魚の名前を当てる問題で彼は間違えちゃったんだよね。しかもその理由が「こういう高級魚食べた事無くって・・・」っていういかにも彼らしい(しかも泣ける)理由だったのが印象的でした。んでもって、あのキャラだったので、次回の魚王にも特別ゲストで招かれて、ついに優勝していた気がします。なんの偶然か知りませんが、その両方の放映を見ちゃったんだよな~。そんな一般人だった彼がキャラを換えずに、ちゃんとイラストレーターで食って行っているのを見ると何やら嬉しいやら驚くやらって感じです。俺もあんな才能あったらなあー、毎日釣りして暮らすのに。

http://www.nhk.or.jp/tsuri/plist.html

雨が降らなければ、明日は早朝テニスの予定。
ちゃんと起きれるかな~とおもいつつ、眠いので雨が降ってくれてもいいな~って43%くらい考えちゃってる俺。もうそろそろ寝なきゃね。

晩安!

我買新的手機!

2006年02月24日 03時33分04秒 | Weblog

キムです。

いやあ、久しぶりに上海に帰ってくると毎日飲み歩きに出てしまって、なかなか日記の更新が出来ずに困りますわ。まあ、ここ数日はこれと言って特記事項は無いんですが、一つ大きな買い物しました。前から欲しかった手機(携帯電話)です。当然こっちに来て直ぐ買った奴(NEC820)は持っているんだけど、最近バッテリーの持ちが非常に悪くなってきたのと、SIMカードの接触が異常におかしくなってきた為に新しいのが欲しくなってきたのです。以前書いたかも知れませんが、中国では携帯電話は超高級品。機種によっては一般サラリーマンの数か月分の給料がふっとぶくらい高いです。日本の場合には機種は安く販売して通話料で設けるようなビジネスモデルが成り立っておりますが、中国(っていうか日本以外では)端末自体が結構な値段します。日本のモデルがそのまま中国でも使えたら言うこと無いんですが、中国ではGSM形式が一般的なのでそういう訳にもいかず、高い携帯を買わなければいけないのです。ただ、最近は3G形式の携帯も出てきており、日本の3Gも中国で使えるって噂は聞いております。中古の3G機種が中国で出回っているとか無いとか・・・。ただ、通話は出来るだろうけど、ショートメッセージを打つとき(中国語で)に問題が出るだろうなあという気がします。

ちなみに、どれくらいこっちの携帯が高いか?って言うと、前回買ったNEC820のモデルは3500RMB(52,000円)程したし、今回手に入れたPanasonicの携帯も3000RMB(45,000円)くらいしました。上海近郊の工場なんかで働いているブルーワーカーの給料が一ヶ月800~1000RMB前後って事を考えると、この携帯の値段がとてつもなく高いって事が分かるかと思います。まあ、当然機種にもピンキリがあり、安い機種もありますけど。それでも最低500~1000RMBくらいはします。これだけ高い携帯ですが、不思議な事にだいたい殆どの人が持っております。俺のアイさんも持ってたしね。一体どうやって手に入れてるのか不思議でなりませんが、とにかく携帯所持率は高いですね。逆に固定電話なんて普通の家庭にはあんまり無いみたいだけど。やっぱり中国は超高成長曲線の為に、数世代っていうか数時代すっとばして現代にきちゃった感じがしますね。

今回携帯を変えた目的のもう一つはBluetoothです。俺が上海に来たころは丁度このBluetooth携帯の出始めで、SONYEricsonくらいしかその機能が付いてなかったんだよね。日本ではまだあんまり流行っていないみたいだけど、中国や香港を初めとする中国圏ではこのBluetoothが大流行り。なんといっても、携帯を手に持たなくていいのはは非常に便利。出張や移動が多い仕事上、ハンドフリーで話し続けられるのはメリットがでかい。これまでは耳に装着する形(イヤホン+マイクの一体型)が多かったけど、最近ではイヤホン+クリップ型のマイクって形の出てきているので、今回はこちらを購入。値段も結構して、定価で1200RMBくらいしました。結局Blutoothと新携帯+周辺機器を合わせて4000RMBで購入しました。説明書が中文なんでいまいちまだ使い方に慣れてませんが、それでも結構便利そうで満足です。

こっちに来てからつくづく思うけど、GSMの携帯って本当に便利。俺は当然ながら上海で購入したのでChinaMobileと契約しているんだけど、この携帯が世界の何処に行っても大抵使えてしまう。香港、台湾、シンガポール、サウスアジア、アメリカ、ヨーロッパの何処にいっても同じ番号で掛けることが出来るのだ。契約地域外の場合のローミングの価格や何処に行っても捕まってしまうというマイナス点はあるものの、世界のどこに行っても携帯一つで済んでしまうってはなんて素晴らしいことだろう。この便利さを実感してしまうと、いかに日本が孤立しており不便であるかを実感してしまう。次世代携帯になればきっと同じように使える日が来るんだろうけどね、まだちょっと先かな。ただ、DocomoのFomaやVodafoneの一部はこっちでもそのまま使えるものもあるのかな?最近来る友達は良く日本の携帯を持ってきてます。実感としては、Docomoは殆ど電波入らないみたいだけど、Vodafoneは結構いけてるようです。シルクロードでも使えてたしね。ただ、今後は今まで使っていた昔のNECの携帯があるので、こちらを貸し出すことも可能だね。使い捨てのSIMだけ買ってもらえば直ぐに使えて便利な気がします。

あー、そろそろフィギュアのフリーが始まる頃だろうなぁ~。
オリンピック見たいな~。

キム

今天我回来上海

2006年02月22日 01時05分22秒 | Weblog


いろんな事があった一週間でしたが、ようやく上海にもどりました。
上海は驚くほど暖かく、春も近いのではないかとの錯覚を覚えたくらい。でも聞いてみると、先週末は異常に寒かったらしく雪もちらついていたみたい。やっぱり大陸の天気は気まぐれかつ極端ですね。暖かくなったり、寒かったりと日本も変な天気が続いておりますが、しっかりと手洗いウガイして健康体を維持しましょう。先週はひっさしぶりに40度近い熱でしたが、平熱からたった4度体温が上がっただけで、かなりのダメージを受けておりました。サウナみたいに外部が100度だったり、中国東北みたいに零下30度ってのは耐えられるのに、わずか数度の体温の範囲内の対応できないなんて、ちょっと不思議。人間って結構脆いもんですね。医者に行って、消炎剤や解熱剤それと抗生物質も貰ってきましたが、飲み残しがあったので、抗生物質はぢ味に上海に持って帰ってきました。やっぱり、何をするにも重宝しそうだもんね。抗生物質って。中国の薬はやっぱり充てにならないな~。本当は万一に備えてタミフルも持ってきたかったんだけど、掛かってもいないのに処方出来ませんって言われちゃったよ。掛かってからじゃ遅いんだけど・・・・。

今日は朝一番のJALで上海に戻ってきたんだけど、眠い眠い。JALの一番早い便は10:05出発なんだけど、府中の実家から成田に行くことを考えると実家を6時半位に出なければ行けないのだ。昨夜はアルペンとカーリングを見ていたせいで殆ど寝ていないのに。夢現状態でバスに乗り込みました。発車したのも覚えてないくらい熟睡してたらあっというまに成田到着。平日だっていうのに航空は大混雑でした。ちょっと早めについたので、見慣れた空港を一回り。カード会員用のラウンジがあることを発見。これはいい発見したな。ついでに銀行を回って各外貨のレートを確認。俺が上海に出発した頃(04年10月)には日本で人民元への両替って出来なかったのに、いつの間にやら成田でもJPY→RMBへの両替が可能になってるから驚き。んでレートを確認したら出国前の銀行では1RMB=16.5円程で両替されてました。逆算すれば一万円で606RMBって事だから、これは高い!!入国後のレートは若干良くなって、15円後半で取引されているみたいでした。ちなみに、上海の空港では14.8程でしたので、1万円で70RMB(1000円以上)レートが良くなってます。友達が上海に来るときには良く言っているのですが、中国に来るときには必ず入国してから換金することをお薦めします。中国の場合、空港であろうが、市内の銀行であろうが、殆どレートに差はありません。5つ星のホテルなんかで両替する場合には若干レートが悪くなりますが、それでも成田で換えるよりは断然有利です。ただし、ちょっと気をつけなければいけないのが、一度換えたRMBを日本円に戻すのが結構大変だった事です。中国の場合、最初の両替時の証明書があれば半分までは日本円に戻すことができます。つまり、全部は戻せないってこと。来るもの(外貨)拒まず、国外には出さずって政策ですね。あざとい。

今回の訪日で、この上海日記も大分後先短いような予感がしてきました。まあまだ分かりませんが。こっちに居る間は出来るだけいろんな体験して、旅行して、いろんな経験をし続けていきたいと思います。

キム

追加

2006年02月16日 18時08分10秒 | Weblog

紅バラだけでも360万本=バレンタインデーの上海
 15日付の上海紙・解放日報(9面)によると、上海市では14日のバレンタインデーに500万本のバラが消費された。市内の9割の花卉(き)をさばく上海曹家渡鮮花城が14日に取り扱ったバラは、紅バラだけで360万本。ピンク、緑、青などのバラも合わせると500万本に達したという。 最も人気のある「七彩皇后」の卸価格は1本で100元強。「藍色妖姫」「珠光◆(枚の木にかえて王)◆(王へんに鬼)」でも1本数十元だという。 花き業界関係者によると、2006年のバレンタインデー期間の売り上げは前年比3割増。価格も2、3割上がった。かなりの部分が企業に買われているのが06年の特徴で、小売店の販売促進用の景品や飲食店の顧客へのプレゼント用が多い。中には、外資系企業が従業員のために買うケースもあったという。(時事)

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一本ひゃくげん!!!???
そんなもので花束造ったりしたら、目の玉飛び出るくらいの値段になるな・・
一体どんな花だ?とおもって調べてみたけど、見つかりませんでした。残念。
知っている人がいたら写真見せてください。




鳥流感ではありませんでした

2006年02月14日 22時09分57秒 | Weblog

いやあ、日本の医療は素晴らしいね。
昨晩は40度近かった熱も大分下がって今日は37度ほどで落ち着いてます。
やっぱり市販の薬よりも調合してもらった薬の方が効くだろうってことで今日医者に行ってきました。20年前はさぞかし美しかったであろう女医さんでした。聴診器や喉の腫れなどを見ながら検査を受けている途中で、「実は僕上海に住んでいて、昨日帰ってきたんです・・・」って伝えたら、軽く尻込みしたようなトーンの声で「それじゃあインフルエンザ検査しましょう」って言われたんで覚悟して検査を受けたんだけど、ラッキーな事にインフルエンザじゃない事判明。今どきインフルエンザかどうかは10分程度で判明しちゃうんだね~。凄い。医者も俺も大安心ってことで抗生物質と解熱剤と消炎剤を大量に貰って帰ってきました。早く良くならないと飲みにもいけないよ・・・・。中国に居る限り、保険の為にタミフルは持っておきたいんだけど、どこに行ったら手に入るんだろうか?知っている人教えてください。

今日やたら街中でチョコレート売ってるな~と思ったらヴァレンタインでしたね。なんだか寂しい週に日本に帰ってきちゃったな・・・。まあ、中国のヴァレンタインってのは日本とはちょっと違うんだけどね。ご存知の通り、日本では女の子が好きな男の子にチョコをあげるって事になっているけど、中国では男の子が好きな女の子にバラ(に限らずだったかも)の巨大な花束をプレゼントする事になっているんだよね。だから、もし今日あたり上海にいたならば街中を花束を持った男達がウロウロしているのに出会えたんだよね。写真撮っておきたかったなぁとちょっと後悔。お国変われば習慣も変わるって事で、面白いですね。

奥林匹克運動会 始まり~

2006年02月13日 02時11分35秒 | Weblog

キムです。

なんだか週末はしゃぎ過ぎたようでまた風邪をぶり返しそう。昨日の朝一番でテニスやった時は絶好調だったのに・・・。お陰で全身筋肉痛とちょっとした寒気に苦しんでおります。今週末は久しぶりの上海の週末を楽しめました。やっぱりなんだかんだ言っても地元で遊ぶのもいいもんですね~。マッサージにも行けるし。マッサージの帰り際にちょっと美味しいパン屋を発見。日式とはちょっと異なるけど、フランス式のしっかりとしたパンです。以前日記にも書いたことがあるけど、中国のパンレベルは本当に酷い。その上、菓子パンみたいのが多く、中華風にアレンジされちゃってるのよね。一番多いのが、何かの肉を鰹節状にしたものをコッペパンにまぶしてるようなパンね。あれは本当に不味そう。何度もチャンレジしようと思うんだけど、あれを造っているところを見たりするとその得体の知れなさにどうしてもしり込みしてしまう。今度誰か来たら騙くらかして食わせてみるかな。

ところでいよいよ始まりましたね、奥林匹克運動会(オリンピック)。夏のオリンピックも楽しいけど、スキーヤーの俺としてはやっぱり冬季のアルペンは楽しみ。一概にスキーって言っても、フリー、ジャンプ、複合、バイアスロン、アルペン等々やたらと多くの種目があるけど、ただ雪の上やるってだけで、全く違う競技なんだよね。だから、幾らスキーヤーっていっても、申し訳ないがジャンプなんか見てても全く面白くないんだよね・・・。ジャンプは昔から日本選手が活躍しているので、日本でも有名なんだけど、よくあの競技をみながら感情移入できるな~って不思議に思ったり。なんでかって言うと、一般の人は人生でジャンプなんかしたこと無いだろうから(俺ももちろん無い)自分の感覚として何が凄いとか凄くないとかって分かりづらいんではないだろうか?と思ってしまうわけ。この助走ヤベ~よ、とか、流石に彼の踏み切りは違うな~なんてコメントは当然出て来ない訳で、跳んだ後の結果しかないように思えるんだよな。どう?もし仮に数年前から出回っているあのCGのようなジャンプがあったとしたら、観ているだけで面白いだろうから、いいだろうけど。その点、アルペンとか、フリーってのは一般の人でもスキーの板を履いたことがあればちょっとは共有できる感覚だと思う。共有できるってことは、いかにオリンピック選手が凄いか?って事が分かるってことだ。例えば今日行われてたアルペンの滑走(ダウンヒル)って競技はすっごく簡単。何が簡単って上から下まで滑り降りてその速さを競うだけなの。当然滑走するコース自体はポールによって規定されているんだけど、まあ迷うような事はまず無い。だから定められたコースを以下にロス無く滑り降りるかが勝負ってこと。つまりやる事自体はそんなに難しいことがじゃ無いってことよ。ただし、そのコースが半端ではない。普通の人間から見れば崖としか思えないような「コース」を直滑降で滑り降りるのだ。長野のコースを滑ったことがあるが、とても板を揃えて谷に向けることが出来ないような角度の斜面だ。当然ながら、山用のブーツにアイゼンつけてても立ってられないような斜面を想像できるだろうか?そんな斜面を全速力(時に130KMものスピード!!)で滑り降りる彼らの頭の神経は少なくとも3本は切れてないと滑る事など出来ないのだ。つまりほんもののオンブレ!って訳よ。何の動力も利用せずに体だけを使う競技としては最速の競技の一つだろうと思う。当然ながら失敗すれば最悪死んでしまうこともあるしね。長野の滑降では優勝候補だったヘルマンマイヤーって選手がコースアウトして何十メートルもふっとび何針も縫った映像はまだ記憶に残っているだろうか?まあ、彼はそのあとSGとGS競技で金メダル取っちゃうんだけどね。山の上から下まで利用する長いコースってのはそうそうすべる機会は無いんだけど、俺も国内の大会に数回滑ったことがある。腰が1mくらい後ろに引けてオシッコちびりそうだったのを覚えているな~。

アルペン初心者向けの説明にちょうど良いHPを見つけたので載せておきます。
http://www2.asahi.com/torino2006/howto/TKY200512260196.html


今日はちとばかり熱い俺のスキーヤー魂を述べてしまいましたが、大きな問題が一つ・・・それは中国でオリンピックを観れない!ってことだ。俺の家にはローカル+衛星併せて100チャンネルくらいの番組を見れるんだけど、そのどれでもオリンピックやってないのよ!!そんな事有りうるか?なんだこの関心の薄さは?これで本当に北京でオリンピックやるつもりか!と悪態をつきつつ、頼みのNHKに廻すも、海外の放送権とやらで映像を流す時間が限られているらしく、俺は開会式さえも見ることができずにいる。朝、昼、晩と全部のチャンネルを廻すも全くやっている気配なし・・・。諦めかけて寝る前に(今だけど)最後のチャンスと衛星を廻していたらなんと韓国テレビでやっていた!しかも観たかったアルペンダウンヒルだ!と喜んだのもつかの間、当然ながら全ての解説は韓国語。まあ、それは仕方無いとしても、出てくる選手の名前がぜ~んぶハングル。おーい、これじゃ誰が誰だか分かんねーよ!たまに映る英語の名前を見逃さないようにするのが精一杯で、競技に集中できない。なにやらストレスが溜まりつつも、観れないよりはいいかってことで消化不良ながらも納得。しっかし、この国のオリンピックへの関心の薄さは凄いなあ。中国の選手も活躍しているはずなのにね・・・不思議だ。


北京の和食は素晴らしい

2006年02月10日 03時12分53秒 | Weblog

キムです。

実は昨日から北京に来ております。
まあ、東北に比べれば大した事ありませんが、それでもスーツで過すには十分寒い感じです。旅行の反動か、帰ってきてからはまだ一回も中華を食ってません。ここ北京は上海よりも和食の美味い店が多いので、毎回の出張の楽しみの一つになってます。今回訪れた焼肉「松坂」は中国の牛らしいのですが、目をツブッテ食ったならば日本のものと見(味)分けつかないくらいのレベルです。これを吸引式のコンロ本物のに備長炭をセットして、小姐が焼いてくれるのです。焼き方が下手くそだったり、好みの焼き具合じゃなくて気になったりしますが、お客さんと焼肉を食いに行くにはもってこいの場所です。日本では焼肉とか行けないもんね。重要な話しながら肉焼くのは難しいし・・・。んで、今日行ったラーメン屋がまた秀逸。昨年の九月にオープンした「瓦屋」ってお店です。中国で大人気の日本「風」ラーメン味千ラーメンとかとは一線を画しており、中国人の味覚には一切媚びず、日本のラーメンをそのまま持ってきたという素晴らしいお店だ。製麺機、お水、素材全てにこだわり、ちゃんと日本の昆布なんかで出汁を取ったラーメンはかなりのレベル。おまけに札幌系って事で、俺の一番好きな味噌+塩がメイン。これからは北京に来れば夜食に不自由することは無さそうです。

ところで、旅行から帰ってきて直ぐではあるけれど、早くも次の旅に向けての準備を開始しました。ターゲットは4月。それまでにも一泊クラスの旅は幾つか計画しているけど、4月には雲南を再訪する予定。ついでにGWはチベットへ行く予定なので、このあたりの旅程もそろそろ立てないと行けないなーと思う。先日ちょっとした時間を使って、「中国でまだこれから行かなければ行けない場所リスト」っていうものを作成してみた。まだ未完成なんだけど、これが偉い量になっちゃって、大変だ。シルクロードを再訪したいなあなんて思ってたけど、そんな時間的余裕は無さそうだな。プライオリティを付けた上で、その内こちらにも公開するかもしれません。一緒に行きたい人がいれば行きましょう。旅は道連れってことで。中国に来てから「行かなければ行けない温泉リスト(日本)」ってのが増えるばっかりで、全然消化出来ないのも悩んではいますが、当面は中国リストを優先しながら日々過す予定です。

そういや、今日DailyChainみたいな新聞を読んでいたら、一面にプリンセスご懐妊のニュースが載ってました。やはりこのあたりのニュースには敏感ですね。内容的には日本と同じよう(つまり普通)に見えましたが、控え目に言っても全く皇室関連に興味の無い俺には、何がそんなに大きなニュースになっているのかはあんまり分かりませんでしたけど。帰ってきてCNNを観ていたら、こちらもこのニュースで、難しい単語が多かったのでよく聞き取れませんでしたが、21世紀にもなり未だに男子直系を優先している日本の古いしきたりがうんちゃらかんちゃら言ってました。凄い注目度でびっくり。個人的には新聞の3面に出ていた、ディズニーランド上海への誘致状況に関する記事の方が気になりました。春節期間中、会社の同僚の1人が家族と香港に行ってきました。当然ながらディズニーランドを目指してきたらしいのですが、入口のはるか手前から大騒ぎして並ぶ人民と、白い柵を乗り越えて!?園内に侵入しようとする人民達を見て諦めて買い物ツアーに徹したそうです。彼の目撃証言では、ディズニーランドは春節中の観光客対策の為に、入場制限を行ったがそれに納得できない一部人民が柵を乗り越ええて勝手に園内に侵入していたとの事です。それも子供連れが多いので、まず子供を先に柵を乗り越えさせて、次に親が登っていったとの、非常に信憑性と躍動感に溢れる報告を頂きました。当然ながらその子供達が大きくなれば、またその子供に柵を乗り越えさせるに違いないでしょう。香港でさえ、こんな状況なのに、人民100%の上海にディズニーランドが出来たらどんな状況になるのか楽しみで仕方ありません。また一つ観光名所が出来そうです。

最近思うこと

2006年02月09日 04時10分58秒 | Weblog
キムです。
ようやく旅行日記のUpが終わりほっとしてます。文章自体は頑張って毎晩書いては居たんですが、写真の整理が間に合わなかった為にちょっとタイムラグ有りの更新でした。一般的にあまり知られていない場所の旅行だったからか、写真が多かったからかは分かりませんが、毎日アクセスしてくれている方が多かったみたいで、ありがたい話です。風邪大丈夫~?とか、いつ仕事してるの~?とか可愛い子には出会えた~?等等暖かい?お言葉を頂いたりもしました。改めてInternetの威力を感じた旅でもありました。時間も距離も超えて情報を発信・共有することが可能なこの技術は明らかに大きく世界を変えてしまってように思います。人類有史以来このような情報伝達可能な世界ってのはありえませんでしたからね。いかに情報を得、取捨選択しながら活用していくか?ってことが非常に大きなテーマに成り得るし、ビジネスにもつながるように思います。

最近良く思うんだけど、飛行機や電話(携帯)、Internetといった新しいテクノロジーが発生すると、それまでの絶対時間というものが大きく変わってくるように思う。上手く文章で現せなくてもどかしいけど。例えば、飛行機がまだ生まれていなかった時代であれば、日本から中国に来る為には船に乗る必要が有り、物理的になんらかの物体が両者の間を移動するためには数日間の時間が必要であった。これが飛行機が生まれたことによって、必要な時間は数時間に収まることになり、その差分である(数日-数時間)分は日本と中国の概念としての空間距離が縮まったと言えなくも無い。もうちょっと簡単に言えば、川の両岸に知り合いが住んでいたとする。直線距離にすれば200M程の川幅でわあるが、流れが速く橋も近くには存在せず、舟も持っていない。とすれば、川岸の人間にとってみると、川向こうの人間よりも同じ岸側だけど1km離れた所に住んでいる人間の方がより身近に感じるって事だ。つまりは、精神的距離と物理距離の差ってことで、簡単な言葉で現すならば「身近感」って言葉がぴったりかもしれない。尚且つ、携帯やInternetの発展によって、精神的な身近感は実際の物理距離に比べてより一層少なくなっているように思う。ましてや、今どき携帯電話は世界中どこでもつながるもんだから、どこで誰が何していようと相手のことを思った瞬間にその相手と連絡が取れるような世の中になっている。手紙を飛脚が届けていた時代とは数日から場合によっては数ヶ月、数年単位で精神的距離感覚は異なっているだろう。

最近昔の友人と連絡を取る機会があったんで、この日記の存在を告げたんだよね。そしてら律儀にも頻繁にこの日記を覗いているらしく、感想やらなにやらメールを貰ったりしていて、大いに精神的空間距離が縮まっているように思う。それまでは年に1回年賀状でやり取りするくらいだったのにね。不思議なもんです。

こうして世界中がどんどん身近になり、中国に居る俺が日本で何が起きているかを即座に知ったり、日本に居る友人達が、その日俺が中国で何をしているかを知っている世の中になると、逆に連携手段を持たない人の精神的空間距離はどんどん拡がって行ってしまうんだろうな~。たった一駅しか離れていない場所に住んでいても、メールも無い、携帯も無いってなると凄く遠い存在になってしまいかねないよね?それともう一つ。こんだけ便利な世の中になってくると、歴史上に起きたようなドラマがどんどん起こりづらくなっているんじゃないか?って不安がある。多くの歴史的ドラマっていうのは、発生した時点とその発生を知るタイミングが大きくずれているために、誤情報や推測に基づいて行動した結果発生しているものが多い。誰でもわかるような例が思いつかないけど・・思いついたら追加でアップします。いずれにせよ、究極的には何処でもドアくらい何処にもでも素早く移動が出来、世界中どんな場所でも携帯電話がバリⅢで電波が届くような世の中になったとしたら、これまた今とは大分ライフスタイルが変わりそうで楽しそうだけど大変そうだよね。何処でもドアとは言わないまでも、上海-東京間が15分くらいで移動できる列車ができたりしたら面白いだろうな~。昔は飛行機で3時間も移動に掛かってたんだぜ~みたいなね。ライト兄弟が最初に飛行機で飛んだのが1903年だし、日本で最初に携帯サービスが始まったのが1987年だからね。100年後くらいにはそんな世の中になっているかもしれないね。

ところで、年明けから楽しみにしていた友人達のブログがあいついで閉鎖しちゃってるのよね。上海に居ながら日本の友人達や海外の友人が何をしているのか把握するのに非常に貴重だったのに、かなり残念。不特定多数向けのPushu情報が無いって事は、相手の状況を確認する為にPull型で情報を取りに行くか、個別Push型の情報を待つしかないんだけど、これはそう頻繁ではないので、なんとなく身近感が損なわれてしまっている様な今日この頃です。再開されるのを楽しみにしております。

そうだ、一つ全然関係ないけど、今日テレビを見ていたら知っている人が記者会見していたのでびっくり。この方、昔の会社の先輩で、アフロの直属の上司でもあった人。なにやら例のライブドア関連の会社の社長に納まっていたらしく、今日の会見では資本提携の見直しについて発表してました。本当に久しぶりでしたが、変わらず元気そうな姿に安心しました。そんなこんなでライブドア事件もちょっと身近に感じちゃうってことで、お後よろしく、今日はまとまらない感じでここまで。

キム

瀋陽故宮

2006年02月08日 03時54分10秒 | Weblog

これが瀋陽の故宮で最初にできた建物郡です。
一番奥が後金国時代にヌルハチが政務を執った場所であると言われております。
左右の建物には清八旗のそれぞれの旗や武器などが飾られております。

いやー、終わったな・・・

老辺餃子

2006年02月08日 03時52分07秒 | Weblog

瀋陽の有名店「老辺餃子」店です。
奥が蒸餃子ですが、僕は水餃子の方が好きです。
一番手前は季節外れのジュンサイの湯(スープ)です。
鳥ベースですが、漢方が効いておりちょっと苦めです。

瀋陽 最終日

2006年02月08日 01時29分08秒 | Weblog


【瀋陽 最終日】

ついに今回の旅も終わりを迎えようとしております。
中国での課題であった東北6都市を冬季に九日間で巡るという非常に強行スケジュールではありましたが、風邪はひきつつもなんとか無事に終えられたことを感謝すると共に、大きな達成感と満足感を感じております。ハルピンあたりの記憶はすでにかなり遠いものとなりつつありますが、その内ゆっくりと「日記」でも読みながら振り返ってみたいと思います。まあ、残念ながら諸処の事情により「キムの上海日記」には記載出来なかった内容もありますので、そのあたりは一緒に飲みに行った際にでもOneTime口頭トークって事でご披露致しましょう。今後東北の旅を検討している方で情報を欲しい方はコメントにでも連絡先を書き込んで頂ければ返信させて頂きたいと思います。今回の旅を通して強く実感した事として、中国東北地方の情報が少なすぎるとう点ですね。当然中国語のWebなどにはそれなりの情報はあるとは思いますが、日本語のものとなると相当少ないように思われます。今回も東北旅行の準備段階にて新宿紀伊国屋等で参考となりそうな文献・ガイドを探しましたがほぼ皆無といっていい状況です。中では地球~がもっとも情報量が多いくらいですが、この日記にも記した通り間違った情報や記載されていない情報も多くあり、都市部をはずれた情報に関しては皆無と言っても良い状況でした。だからこそ観光客も少なく、手付かずの生中国を体験できるといった利点があるのも否めませんが、あまりにも情報が少なすぎるのも困りますね。

ちなみに、今日の午前中はこれまた世界遺産に指定されている故宮博物館へ行ってまいりました。こちらは市内のど真ん中である中街の直ぐ横にある(っていうか中街が故宮の直ぐ横に作られたんだけど)清初朝(当時は後金国)の宮殿のある場所です。始祖ヌルハチが女真族を統一し、1616年に即位した場所がこの瀋陽故宮になります。その後二代目太宗ホンタイジが1636年に清と改称し、三代目順治帝の時代に明の滅亡と共に北京へと遷都するのです。故宮自体は北京のそれに比べると数分の1のスケールではありますが、その造り(屋根に置かれている神獣の瓦や皇帝専用の通用路等)は北京のものと酷似しております。ただし、再現されている部屋の中はかなり田舎くさく、皇帝や皇后の部屋であっても入り口に厨房のようなものが造られており、皇帝としては質素な生活を送っていた様にも見受けれました。それにしても日中で太陽がガンガン射しているっていうのに、本当に寒い。数百年前であったならば今よりももっと全然寒かったのであろうと想像されるが、よくもこんな寒い地で暮らそうなんて思ったと本当に不思議。北京にしても同じような感想を持ったけど、なんでもっと南に向かわなかったんでしょうか?不思議でなりません。昔の服って暖かかったのかな?

瀋陽故宮には例の電子日本語ガイドも無く、2時間もかからずに観光が終わってしまった。時間も11時半になろうとしていたので、瀋陽でもっとも有名らしい「老辺餃子」に行って、昼食にしました。これで今回の旅3回目か4回目の餃子です。餃子嫌いには堪らないでしょうが、餃子好きの俺にとっては、全然へっちゃらです。しかも、中国の餃子は旨い!基本は水餃子ですが、このお店は蒸餃子が有名なようで、何十種類もの餡から4つほど選び、水・蒸の双方を食べました。蒸は蒸で皮の歯ごたえがあり旨いものではありますが、俺はやっぱり水餃子が好きみたい。かなりの量が出てきましたが、結構あっさり食えちゃいました。値段の高い餡が旨いかというとそうでもなく、基本の豚肉+白菜などの水餃子がおいちい~。まあ、当然人の好みですが。ここはスープもなかなかでした。風邪だったので、薬膳系の鳥スープを頼んだら珍しいことにジュンサイが入ってました。中華でジュンサイ食うのは初めてかも。季節感がおかしいけど。あれは初夏の風物詩なのに・・・。冷え切った体には素晴らしく暖かいスープでしたけど。

その後、清末期にこの瀋陽を拠点に東北地方全域に力を誇っていた張氏の邸宅を見学してきました。誰でも一度は名前を聞いたことがあろう、張作霖、学良父子の生家になります。家の中には大変な量の写真と資料によって、張家の活躍が記されておりました。学良に至っては、西安事変以降その実権を奪われ、数十年も軟禁しておいたくせに、救国の英雄的な扱いで描かれており、共産党のあざとさをまざまざと見せ付けられました。しかし、張学良が2001年まで生きていったのは驚きました。知らなかったな~。今度は彼の自伝でも読んでみたいと思いました。張父子もそうですが、この清末から中華民国成立を経て、中華人民共和国の設立や台湾の設立に至るまでの歴史は非常に込み入って居て分かりづらい・・・。俺だけかな?これ以外にもこの時代を知る上で必ず絡んでくる要素として関東軍や満州国があり、この時代の著名な人名だけでも数十人と挙がる。西太后あたりから、孫文、李登輝、袁世凱、蒋介石、毛沢東、周恩来、溥儀、張父子等々・・・俺の頭の中でもそれぞれの歴史的役割と人物関係が整理されていないことを改めて実感。やはりこのあたりの歴史がスッと筋が通って頭に入っていないと、現在の中国社会を理解するのも難しいように思う。数年前に「毛沢東秘録」っていう三部作の本を読んだけど、あれを読む前にもうちょっと前の時代から入るべきだったと改めて認識。その上で再度東北地方を再訪したならば、今回とはまた違った側面で物事を捉えることができるかもしれない。

今回、東北地方の旅を通じて、改めて自分の勉強不足を認識した。中国の中でも特に東北地方は日本軍の残した爪跡が大きく残されており、人々の心の中にも大きな傷として生き続けているように感じたしね。これをきっかけにして、もう一度日中感の大きな歴史の流れを掴み直し、深い知識に基づいて自分なりの解釈と意見をしっかりと持ちたいと改めて意を決しました。

さて、東北の旅日記はひとまずこれで最終回です。今回PC持参の旅ってことで、その日その日の出来事を日記としてまとめる形式を採ってみましたが、なかなか大変でした・・・。更に後で読み直してみると、ちょっと推敲したい内容もありそうな一方で、ダイレクトな日記として飾らない想いを綴れたかなという思いもあります。毎日読んでくれた方、励ましのメールや電話をくれた皆様ありがとうございます。

キム

* 写真は張父子の館です。かなり洋風威風堂々です。


虎山長城

2006年02月07日 03時34分41秒 | Weblog

万里の長城の東の果てである「虎山長城」です。
ようやくここに辿り着けた安堵と感動で一杯になりました。
そもそも一里は36町(=60間*36)=109,09M*36=3927M ってことで約4kmと考えられます。すると、万里ってことは4万キロにも及ぶ城って事になります。が、実際には総延長2700kmと言われておりますので、675里長城ってのが実情ではありますが、精神的には正に万里と言って差し支えないでしょう。戦国時代から明の時代にかけての一千数百年もの間建設・増改築され続けてきた人類史上最大の建造物をこの眼で見ることを出来たことを心より喜ばしく思います。