先日リハビリ室での日向ぼっこをしている一瞬を写した写真をはがき使用にして「八十年前のお嬢様写真が出来ました。」
背景が思ったより綺麗に取れたので「これを見て。 観光地のおしゃれなお店で撮ったようでしょう。」
二人で写真を見て嬉しそう。
「のんびりと日向ぼっこをしていたので撮りました。私の腕でもなかなか綺麗に取れました。モデルさんが良いからね。」
これは葉書にでも使ってくださいと渡した。
こんなに綺麗に撮れたので壁に貼っておきますと大事そうにポケットに納めた。
いままで話をしたことの無かった男性から声を掛けられました。 同病でリハビリに通っている。 「貴女の麻痺はどんな症状があるの？」
右側全身に痺れがありますがもう気にしないことにしています。 痺れは今の医学では治らないと専門医がいっていますから。気にしすぎるとノイローゼになってしまう。 楽な気持ちでいたほうがいいみたい。
「私の悩みは熱さが感じないこと。 熱いものを掴んで失敗することもしばしば。 冷たさは異常に感じすぎるくらい。 冷蔵庫が怖い。 冷蔵庫を開けたときに冷気があたるときの恐怖があります。」
「感覚の中でも痛さはどうなの。」
痛さははっきり判ります。 貴方は？
「感覚がほとんど利かなくなっています。 だから家中であちこちぶつけている。困るんだよね。」
右手は使えなくなっていますが聴力と視力が幾分良くなっているように感じます。 そう思いたいのかも！
「私も視力が良くなって運転免許の更新に言ったら、今まで眼鏡使用だったのが眼鏡無しになりました。」
お互いにまだ老眼にはなっていないようです。
同病でも後遺症は千差万別、同じかなと思って話をするとあまりの違いに気づかされます。
