心にあおぞら ~be happy and smile~

日々過ごす中でのいろんな気持ちや大好きなものについて綴ります。
ときどきドリブログへのトラックバックをすることも♪

戦わずして勝つ方法

2010-02-03 22:39:26 | おしごと日記

昨日、「腹をくくった」なんて宣言したはずでしたが、
その決意は今朝、通勤途中に早くも崩れ去りました。


一度泣いてしまったら泣きグセがついてしまったようで、
仕事中でも、通勤途中でも、
一人で車を走らせていると頭の中がそのことで一杯になって、
自然と涙が出てきます。

しかも、事務所に向かって走っているときが一番ひどい。

昨日の夕方、
訪問を終えて車を走らせていたときに涙が出たのとちょうど同じ所で、
今日の朝も泣いてしまいました。

本当は、今日から初めて伺う利用者さんのことを考えたいのに、
どうしても同じ所へ戻ってしまって、
「あぁ、私、余裕がないんだな」と気付いてしまったから。


駐車場から事務所までの5分弱の道のりを、
大声で泣き出したいのをこらえながら、
凍った道路を速足で歩いて行きました。

そして、ロッカーで「やっぱりダメだ」と言って泣き、
朝礼も出ないで非常勤の先輩ナースに、
話を聞いてもらいました。

「そんなの戦わなくていいよ。
戦わなくても勝つ方法はあるよ。」と
その人は言ってくれました。

その間、常勤のみなさんで担当変更を検討してくれていて、
来週からもう行かないことになりました。


お陰様で、午後からようやく元気に笑える力が戻ってきましたが、
まだまだ担当が続くスタッフや、
交代してくれたスタッフのことを思うと、
正直胸が痛みます。

でも、たぶん、このままだったら、
他の利用者さんに迷惑をかけるようなことになりかねない気もするので、
今回はみんなに甘えさせてもらうことにしました。


昨年の秋のドラマ「仁ーJIN-」によく出てきた
「神は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉、
私もこれは信じる方だったので、
どうにか頑張れると思っていたのです。

でも本当はそうじゃなかった。
それを認めるのが悔しかった。

自分の力量を認めることは、決して負けじゃないよね?


ある人からは、
「人によって感じ方が違うんだから、
あなたが弱いわけじゃないよ」と言われました。

こんな考え方もあるのだということを知るために、
今回のことは起きたのかもしれない。


YUKIちゃんの詞の世界によく出てくる
「人生に無駄なことはない」とか、
「意味のないことはない」という考え方を支持する私は、
それでもまだ、どこかに意味を見出そうとしています。

やっぱり負けず嫌いなんだね。


私の今年のテーマは、
「心と体をやわらかく」なのですが…。

ま、ちょっとずつ変えていきましょう


とりあえず

2010-02-02 23:59:09 | おしごと日記
最近のブログはPCに向かって書けなくて、
携帯から思ったことだけUPしてました。

でも、昨日のことは、いろんな人に心配をかけてしまいました。
今日はどうにか向き合える気持ちになれたので、
ちゃんと書こうと思います。


で、何があったのかというと…

担当する利用者さんの家族に、
自分は何もしないくせに、要求ばかり突き付けてくる人がいて、
その人に振り回されて心が悲鳴を上げてしまった…
と、
簡単に言うとそんな感じです。


その人は前にこのブログにも書いた頸椎損傷の少年の父親で、
自分の子供なのに介護は人任せで
病院からの退院指導は一切受けず、
お金も「加害者に全部払わせる」とか言う
愛も心もないような人です。

感情もあるんだかないんだか、
いつも淡々と自分の言い分だけ訴えてきて、
こちらの言うことは聞こうとしない。
ていうか、覚えていない。

だから、ホント、
その人と話すと生気を吸い取られる感じで、
どっと疲れるし、虚しくなる。


幸い、その少年は私も含めて3人で担当しているので、
一人で抱え込まなくて良いのですが、
たまたまいろんなこと話さなくちゃいけないのが
私のときに当たってしまい、
それが3週続けてあったので、
そのストレスがじわじわ溜まって、爆発しました。

でも今日は、あとの2人が動いてくれて、
今までの経緯を上司に訴えてきました。


ただし、これは決してその父親だけが悪いのではない
ということを、
付け加えておきます。

話が難しくなるのですが、
このような障害を抱えて生活する人に対する支援の体制が整っていない
日本の医療・福祉の問題でもあるのです。

私が普段、お世話している人たちは、介護保険の制度があるので、
ケアマネージャーという窓口になる人がいて、
必要な介護の体制を整えてくれます。

でも、彼のように若く、介護保険の対象外の人は、
そのような窓口になってくれる人がいません。
市役所などの福祉担当の人が窓口になってはくれますが、
それは介護に関してのみ。
訪問看護のような医療保険に関することは、
一切関わってくれません。

訪問看護の指示書を書いてくれる病院の
ソーシャルワーカーが窓口になってくれるらしいのですが、
最終的には本人や家族が自分たちで動かなければ、
誰も何も手伝ってくれないのです。

ということで、言い方は悪いのですが、
『引き受けた訪問看護ステーションが情で何とかしてあげてるだけ』
というのが現状だそうです。

私もまだ勉強途中なので、
間違ってることもあるかもしれませんが…
これが、この1ヶ月程で学んだ医療・福祉の実態です。


そんな訳で、
結局、引き受けた以上は逃げられない
ってことがわかったので、
腹をくくって頑張るしかないと覚悟を決めました。

そんな人のために負けるのも悔しいし、
これは試練だと思って突き進みます。
ただし、無理はしないつもりです。


でも、今回のことをきっかけに、
私はいろんな人に支えてもらってることがわかりました。

このブログを読んで、
朝イチでメールをくれたドリフレちゃん、
夜、「どうしたの?」って電話をくれた学生時代からの親友。

昨日、一緒に帰ってバカ話で盛り上げてくれた後輩と、
「自分の気持ちに真っ直ぐなところが好きだよ」
とメールをくれた事務のお姉さんは、
出社してすぐ「元気になった?」と声をかけてくれました。

こんな風に、心配して、支えてくれる人たちがいるって、
とても幸せなことです。
みんなホントに、どうもありがとう

もう限界!?

2010-02-01 23:27:57 | おしごと日記
今日は、仕事を放っぽり出して帰ってきてしまった。

週を追うごとに心へのダメージは大きくなり、
ついに今日は泣いてしまった。

大人なのに泣くほどイヤって
どんだけ??
と思いながら…。


過去にもいろいろあって、それなりに乗り越えて来たけれど、
何だか今までで最強の相手。

大好きな音楽に元気をもらっても、
嬉しいニュースに心躍らせても、
あっさり吹き飛ばされてしまう。


今、思うことは、
経験を積めば積むほど、
立ちはだかる壁は大きくなる
ということ。

私はここで戦うべきなのか、
やめるべきなのか、
どっちなんだろう?

負けず嫌いな私だけど、
もうこれ以上無理しない方が良いのか?

それとも、この考え方がダメなんだろうか?


明日からも仕事は行きます。
雪が積もって、車が動かなくならない限り。

たった一人のために、
他の人に迷惑をかける訳にはいかないから。

『笑える話』と『笑えない話』

2010-01-07 23:24:19 | おしごと日記

今朝、同僚ナースが、
「すんごい面白いから見て」と言って持ってきた
ケアマネさんからの利用者さんの情報のFAXに、

『尿にフォアグラが入った血尿が出て…』

とあり、
今年の初笑いってくらいに大爆笑しました

医療従事者じゃないと「?」ですよね。

これ、正しくは『コアグラ』で、
血液の塊のことを言います。

この利用者さんは尿を出すための管(通称:バルンカテーテル)
を入れていて、
『その管に血の塊が混じった血尿が出た』
という意味です。

言葉の音が似ているから、そのように勘違いされているのかもしれません。
そっと耳打ちしてあげたいですね


医療用語と言えば、
先日のKB24のスペシャルも、
専門用語がバンバン飛び交ってましたね。

臨場感はあるけど、観てる人の大半は「?」だったでしょうね。
私は「とりあえず、まだ覚えてる」って、
確認しながら観てました

でも、ありえないくらいいろんな事が起こりすぎて
笑っちゃいましたけどネ。

「ラプチャー」「ラプチャー」って繰り返してたけど、
そうは同時に起こらないだろうし、
停電したら患者の安全を確認するのは、
当該病棟のナースの当然の義務でしょう
救命を『何でも屋』にするなーーーーーって、
一人テレビに向かって怒ってました

この話を今日の夕方していたら、
「そうしないとドラマにならないじゃん」だって

あ、ちなみに『ラプチャー』とは『破裂』のことです。
「腹部大動脈瘤破裂」とか起きてました。


話が大幅にそれました


ひとしきり笑ったあとは、今日の訪問へ

1件目は、31日に低血糖発作を起こし、
年明けを病院で過ごした60代男性の利用者さん。

長年、糖尿病を患っているくせに、
「血糖が高いって言われたことはあるけど、
糖尿病って言われたことはない」
って言ってました

「これを機会に、今年はちゃんと自分の病気を理解して下さいね」
と話して帰ってきました。
来週から、私が糖尿病教室をします。


2件目は、最も心配な一人暮らしで病院ギライの80代のおじいちゃん。
「何か変わったことはありましたか?」と聞いたら、
「お餅を喉に詰まらせた」ですって

自分で掃除機で何とかしようと思ったけど、
右半身麻痺の身体ではどうにもならず、
必死の思いで吐き出したとのこと。

「みんなに怒られた」って言ってましたが、
私は起こる気などなく「また会えて良かったよ」と
言ってしまいました。

「この正月に、お餅を詰まらせて運ばれた人が15人くらいいて、
そのうち2人がまだ重症だって」なんて話をしてくれましたが、
ホントにそのうちの1人にならなくて良かったです


この他にも、
年末に39℃の熱を出して、その2日後に定期受診へ行ったら
「脱水です」と言われて点滴を受けてきた利用者さんや、
(これは熱が出た翌日に訪問に行っていたのに、
そこまで配慮がまわらなかった私のミスでもあります
正月早々、嘔吐を繰り返して救急車で運ばれた利用者さんもいました。

この方も、尿の管が詰まっていた他は、
特に問題はなかったので良かったのですが…。

やっぱり、この時期の寒さだったり、
お正月休みで関わる人が少なくなったりが原因のひとつでもあり、
ホントに「皆さんが無事で過ごせるようにしていかなければ…」
という決意を新たにした年初めでした。


仕事始めの珍事件!!!

2010-01-05 00:27:22 | おしごと日記

私も今日から仕事始め。
とは言っても、
まだまだお休みのところも多いようで、
今日は道路がすごく空いていて快適な仕事始めでした


それなのに、
午後イチの訪問で道を間違え5分のロス

そこのお宅はまだ訪問を始めてから
1ヶ月しか経っていないのと、
年末は休日の振り替えの関係で変則的に訪問していたので、
正しい順路が頭に入っていなかったんですね。

いつも通る道を途中で曲がらなければいけなかったのに、
まっすぐ進んでしまい、
ふと「私、どこに行くんだっけ」と気付いてから、
しばし悩んでしまいました。

幸いにも、ちょっと遠回りしただけで済みましたが…


そのお宅の利用者さんは、
18歳の頚椎損傷の男の子。

バイクの事故が原因で受傷したのですが、
免許持ってないどころか、
違反点数100点で30歳過ぎなきゃ免許取れないとか、
警察に追われたことがあるとか、
ちょっと怖い方々とお知り合いだったりとか、
まぁ、とってもやんちゃな経験をお持ちの少年です。

根はとっても良い子で、
今日も黙々と処置の準備をしていたら、突然、
「明けましておめでとうございます
ちゃんと挨拶してなかったッスよね。」
と言ってくるような子です。

その少年Aも音楽大好きとのことで、
ラップとかヒップホップとか、
私が聴くジャンルじゃないのをこよなく愛しています。

でも、吉幾三も大好きという変わった子で、
今日も携帯に取り込んだ曲をいろいろかけてました。


で、今日は私に
「どんな音楽聴くんですか?」と聞いてきたので、
「一番はドリカム」と答えたら、
「何かわかる気がする。」だって

(どーゆー意味だよ)と心の中で突っ込んでいたら、
「会社の先輩(あ、彼は既に社会人でした)に、
すげ~ドリカム好きって人がいて、
曲聴いて泣くとか言ってたんスよ。」と少年A。

「あぁ、私も泣くよ。」と普通に答えてしまいました。

「カーステ付けるの手伝ったんスけど、
その後ずっとドリカム聴いてました。」とか、

「カラオケで『またね』とか歌ってました。」とか、

「ライブも何回か行ってて、泣くらしいッス。」とか…

もうすでに私と仲良くなれる要素が満載で、
ものすごく会ってみたくなりました。

年齢を聞いたら、「32か6。」ですって。
(何故にそんなアバウト)と思いつつも、
「じゃあ、私と同世代だからデビューの頃から好きな人だよ。
去年、20周年だったからね。」と私。


今まで、「ドリカム好きだよ」って言う人はいても、
自分と同じくらいドリマニアな人はそうそういないので、
とっても珍しい出来事でした。

(※ここで繋がってるドリフレちゃんたちは、
ドリが好きを前提で集まってきた人たちなので、
偶然の出会いではないのです。)

少年Aが言うには、
180cmを超えるガタイの良い人ってことで、
彼の先輩だしちょっとコワかったらヤダなとは思うのですが、
もしも機会があるなら是非会ってみたいと思ったのでした


メリークリスマス!!!

2009-12-24 23:56:07 | おしごと日記

クリスマス・イヴの今日のドリブログ

「1日1回は空を見上げよう」って言ってたので、
先週見たラベンダー色の空をUPします。

年末だし、何だかんだと忙しい中で、
最後の訪問を終えて出てきたら、
こんな色の空と出会えました。


昨日、聴いていたラジオのニュースで
「独居老人のうち3人に1人は、
2~3日に1回しか誰かと会話をしていない」
と言っていました。

データが定かじゃないけど、
大体このくらいの数だったはず。


私の受け持ちの中にも何人か独居の方がいますが、
例えば介護保険のサービスを受けているとしたら、
週に1回デイサービス行って、
また別の日にヘルパーさんに来てもらって、
私たちナースが状態観察に行って…
なんて考えると、
結構この話はうなずける。

ていうか、介護を受けている人たちの方が、
もうちょっと毎日誰かと会えているから幸せかも!?と
考えてしまいました。


年末年始は訪問も休みなので、
独居の人たちは一人で新しい年を迎えます。
だから、今日会う人たちは今年最後の訪問でした。

一人ひとりが、少しでも安心して過ごせるようにと、
今日は自分がサンタになった気分で
訪問に回りました。


でも、今日もホント疲れた…。
明日頑張ればドリに会える。
だから、あともうひと踏ん張り!!!


感染予防対策

2009-10-10 22:14:17 | おしごと日記

突然ですが、みなさんこの場所がどこかわかりますか?



ここは、表参道ヒルズの向かい側にある
日本看護協会のビルです。
お隣はバーバリーで、
三角すいの方が看護協会の入口です。

このビルに立て直すのに、
後輩たちはむっちゃ高い入会費を払わされ…
私自身も、年会費は払うものの、
協会主催のイベントや研修に参加したのは、
今の仕事になってから。

そんな訳で、ナースになって14年目にして初めて
日本看護協会のビルの中に行ってきました。


本日の研修
「訪問看護師のための在宅ケア感染予防セミナー」


病院のように不特定多数の患者さまと関わるのと違い、
在宅の場合は私たちナースの側も、
看護や介護を受ける利用者さんの側も、
決まった場所で、決まった人としか関わりません。

また、病状も病院では急性期や重症など、
厳重な管理のもとでの治療が必要なのに対し、
在宅では、病状が安定している人ばかりで、
複雑な治療や処置は行いません。

使用する物品も、
病院ではディスポーザブル(使い捨て)が当たり前なのが、
在宅ではコストや環境(保管場所など)の面から、
再利用が多いのが特徴です。

だから、訪問になってものすごく驚いたことも
たくさんありました。


今日の研修では、そのことを前提に踏まえつつ、
「うつらない・うつさないようにするためのポイント」
学んできました。

最近は新型インフルエンザのこともあるので、
参加した皆さんも本当に真剣です


基本はやっぱり「手洗いということで、
テレビでもよく話題になっている
手の洗い方も教わりました。
指の間、指先、最後は手首まで洗うというアレです。

このやり方が最も正しいのですが、
手を組んだときに上になる親指が
きちんと洗われないことがあるので、
気を付けて下さいということでした


そして、巷では売り切れ続出のマスクも、
やっぱり大切な感染予防アイテムです。
鼻から顎までしっかり覆って、
隙間のないように装着することがポイントです。

インフルエンザウイルスは飛沫感染なので、
咳やくしゃみなどで飛び散ったしぶきに乗って感染します。
だから、それを吸い込まないように、
口や鼻を覆っておけば大丈夫なのです。

もちろん、咳やくしゃみをする人も、
手で覆ってしぶきが飛ばないように気を付けることが、
エチケットであり感染予防につながるので、
ご注意下さいね


それにしても、たまに表参道を歩くと、
背筋がピシッとなるので良いですね。
普段、近所の駅ビルを歩くときなんて、
下手するとヨガ帰りではスッピンですカラ


さっ、今夜の「夜は庭イヂリ」が始まっちゃったので、
そろそろ終わりにします。

風邪をひき、それをきっかけに、
「遅めのお盆休み+GW+SW」を取っている正ちゃんも、
今日のブログ、参考にしてくれると良いな


ナースが看ているもの

2009-09-20 23:00:47 | おしごと日記

シルバーウィーク初日の昨日は、
研修に行って参りました

テーマは
「訪問看護におけるフィジカルアセスメント」

フィジカルアセスメントとは、
まず、「フィジカル」「身体的な」で、
一般的にも通用する言葉だと思います。

「アセスメント」とは、看護用語のひとつで
「患者さんを観察して、今の状態を判断したり、
必要な看護ケアは何かを考えること」
ってところでしょうか?

講師はこの方面では有名な山内豊明先生でした。
わたくし恥ずかしながら、
フィジカルアセスメントに触れるのも初めてだったので、
先生のお名前は存じ上げませんでしたが…

でも、いろんなことを
楽しく、そしてわかりやすく教えて下さる先生で、
とても貴重な時間を過ごさせていただきました。


フィジカルアセスメント初心者の私は、
何か特別な技術が学べるのでは?
という思いで臨みましたが、
実際には普段やっていることと変わりませんでした。

ただ一つ違うのは、その心構え。
「何のために観察をするのか?」を明確にしておかないと、
ただ見ているだけで終わりになってしまいます。

そして、その観察したことを、
他の人にきちんと伝える(記録に残す)までを、
フィジカルアセスメントというのだそうです。

先生は「観察のないケアはあり得ない」ともおっしゃっていて、
お陰で最近ずっと気になっていたことが、
スッと消えていくような気がしました。


実は先月、ある利用者さんのご家族から
「今の状態なら、自分たちで充分対応できるから」
と言われ、終了になったケースがありました。

それでも、何とか自分たちの必要性を説明しようと頑張りましたが、
「ただ見ているだけじゃ、仕事したって気にならないでしょ?」
と言われてしまい、
それ以上のことは言えなかったのです。

私たちがやっていることは、
「見る」じゃなくて「看る」なんだけどなぁと思いました。

でも、一般の人たちには、
ただ見に来てるだけにしか映っていなくて、
「変わりない」という状態を保てていることを看ていることは
伝わっていないのが、悔しかったし、情けなかったです。

それからずっとその言葉が、
心のどこかに引っかかっていたのですが、
やっぱり観察することが何より大切なことなんだと
感じました。


訪問って、
特に介護をしていくのに慣れている人のお宅に入っていくのは、
先入観やその家なりのやり方があって、
とても難しいことです。

だけど、プロとしてきちんと状態を観察して、
今はこういう状態だと伝えていくことができるように、
もっともっと経験を積まなくては…と感じた一日でした


月の花

2009-06-12 23:02:58 | おしごと日記

一昨日、訪問したお宅で、月下美人を見せていただきました。

その方は、お花を育てるのが大好きで、
今週94歳のお誕生日を迎えられたおばあちゃんです

なんと、お庭に温室まで作ってあって、
御主人がまだご健在だった頃は、
(かれこれ20年くらい前の話のようですが…)
蘭やサツキなどたくさん育てていたそうです。

その温室の中に、月下美人も植えられていたのですが、
「昨日から咲き始めて、今日は21個()も蕾がついているの。
こんなにたくさんいらないから、一個持って行って。
コップにでも挿しておいたら咲くだろうから。」

と言って、無造作にブチっと蕾を取って、
私にくれたのでした。

家に帰った頃は、すでに開き始めていたので、
慌てて写真を撮ろうとしたらバッテリーが切れていたため、
なんだかバタバタしてしまいましたが、
少しずつ花が開いてゆく様子を堪能させていただきました。

開花した花からは、
ジャスミンやイランイランの精油のような
甘くてエキゾチックな濃厚な香りが漂い、
本当にその名の通り、美しい花でした。

残りの20個の蕾が一斉に開く様も、是非見てみたいものです。