何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

走水神社 (横須賀)

2011年10月03日 | 寺社巡り-神奈川

【神奈川・横須賀市】神社の創建年代は享保年間に記録や社宝が焼失したため不詳だが、走水の地名は古事記(712年編纂)や日本書紀(720年編纂)の中に出てくるほど古い。 ご祭神は、日本武尊と弟橘媛命の二柱。
伝説によると、景行天皇の即位四十年(110)、東夷征伐の命を受けた日本武尊がこの走水から上総へ渡る際に村民に「冠」を与えたが、村民がその冠を石櫃に納めて埋め、その上に社殿を建てて日本武尊を祀ったことに始まると伝えられる。
また、渡海の際、海上が荒れて舟が沈みそうになったが、この時同行した弟橘媛命が海神の怒りと考え、日本武尊に代わって海に身を投じて波風を鎮めた。 弟橘媛命は、もと旗山崎に橘神社として祀られていたが、その地が軍用地に買収されたため、明治四十二年に走水神社に....明治43年6月、弟橘媛命の歌碑が東郷平八郎、乃木希典などにより社殿の裏手に建立された。

神社入口に立つ由緒を記した案内板を読む....古事記や日本書紀や日本武尊のことが書かれていてウ~ンと唸ってしまった。
10段ほどの石段を上って明神鳥居をくぐると、がら~んとした境内が広がり....境内には「舵の碑」、「錨のモニュメント」、「顕現の碑」などがある。 正面奥の長い石段を見上げると、濃い緑に包まれた社殿が建っているが、歴史のある神社にしては社殿は意外に小さく質素。
社殿からは、眼下に広がる青い海や少し霞んだ房総半島が望め....何故か心が落ち着く雰囲気だ。 社殿の裏手には、建立の発起人として東郷平八郎や乃木希典らの名前が刻まれた弟橘媛命の歌碑が....。

神社入口の全景

社務所や幾つかの碑が立つ下の境内

境内の隅に立つ碑
 
飾り結びの付いた舵の碑と錨のモニュメント 針の碑
  
長い石段の上の濃い緑の中に建つ社殿                   顕現の碑....上に社殿が

社殿

拝殿
 
拝殿近景                               拝殿脇にひっそりと佇む石燈籠

拝殿....左奥にチラッと本殿が見える
 
拝殿前に置かれた1910年奉納の日露戦争戦利品のロシア製機械水雷

拝殿の裏にある河童大明神(水神社)....走水に伝わる河童伝説に因んで祀られる
  
弟橘媛命の記念碑....明治天皇の第六皇女竹田宮昌子内親王が平仮名で書かれた石碑

記念碑の裏面....1910年に建立した発起人・東郷平八郎や乃木希典らの名前がある

本殿の裏山に鎮座する3つの境内社

左から諏訪神社・神明社・須賀神社
コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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はじめまして (fufu)
2011-10-23 18:18:59
匿名で失礼します。横浜のお寺巡りをしようと情報を集めていておじゃまさせていただきました。
走水神社はパワースポットと言われていますが、マスコミが騒いでいるだけだろうと半信半疑でしたが不思議な体験をしました。富士山から流れてくるという湧き水も手を清めるところから汲めるんですよ。おいしいです。
たまにおじゃまさせていただきます。いろいろ教えていただけて助かります。
ありごとうございました。

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