何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

伊美別宮社-(2) (国東)

2016年07月03日 | 寺社巡り-大分

【大分・国東市】伊美別宮社は子授け・安産・縁結び・諸病平癒の神社として知られている。 境内には明治17年(1884)銘がある守護神の陰陽神(陰陽石)が祀られ、広く崇敬されている。 また、鎌倉時代の正応三年(1290)に造立された国東半島最大で2番目に古い別宮社国東塔(石造宝塔)が建つ。

随身門をでて左側の廻廊(楽の間?)の端の朱塗りの神楽殿に進み、その先の境内に鎮座する陰陽神社殿に向かう。 途中の左手に稲荷社の鳥居群が立ち、その傍に烏帽子を被り左脇に魚を抱える半跏趺坐の恵比寿像と苔むした幾つかの石祠が並んでいる。 その先に陰陽神を祀る社殿が建つ。 小さな3基の鳥居に導かれて社殿内に....朱色の覆屋に陰陽神であるリアルで立派な男根像が台座(女陰)に鎮座している。 この堂々たる男根像は「日本三大珍宝」の一つらしいが、他の2つの陰陽神がどこに鎮座されているのか少々気になった。 
随身門に戻り、さらに塀に沿って先へ進むと、塀の外の木立の中に大きな国東塔がひっそりと佇む。 別宮社国東塔と呼ばれる石造宝塔は、国東半島最大の大きさで2番目に古いものだそうだが、明治政府の神道国教化政策で巻き起こった廃仏毀釈の嵐で取り壊されたものが復元されたという歴史を持つ。 それにしても、約720年もの歴史をもつ宝塔が塀の外に佇んでいるとは、何か寂しいものを感じさせる。
 
塀際に立つ石碑と境内社の金毘羅宮・瑜珈宮..台座上に立つ小さな石造り台輪鳥居と流造屋根の社

神楽殿の右奥に稲荷社と陰陽神を祭る社殿がある

「正一位稲荷大明神」の額が掛かる石造り台輪鳥居と朱塗りの鳥居が並ぶ..右奥の鳥居前の赤い布が巻かれた石祠が稲荷社らしい
 
多くの鳥居が並ぶ先に稲荷社の社殿が見えないのは何か不思議だ

鳥居群に向かって居並ぶ苔むした石祠群

苔むした石祠群と並んで半跏趺坐姿の石像が鎮座
 
石像は右手に釣り竿を持たないが、烏帽子を被り左脇に魚を抱えているので恵比寿像と思う/風化が激しい五輪塔..傾斜が小さい火輪、樽形に近い水輪、縦長の地輪

陰陽神(陰陽石)を祀る切妻造桟瓦葺の社殿..他に今熊社・石殿・宝塔を安置している
 
陰陽神を祭る社殿前に明神鳥居の小さな男鳥居、女鳥居、子鳥居が陰陽神に向かって一列に並ぶ
 
陰陽神は台座(女陰)に鎮座する献納最大の男根像..総高1.45mで明治十七年(1884)銘があり、縁結び・安産・諸病平癒の神として広く崇敬されている/リアルで見事?な陰陽神..「日本三大珍宝」の一つらしい

今熊社..祭神の桐畑左京大輔盛重を祀る
 
社殿内に安置されている石殿群と2基の石造物/不思議な石塔..五輪塔の地輪・水輪の上に宝塔の笠から上を乗せたものだと思う

塀の外の木立の中に立つ国東半島最大で2番目に古い別宮社国東塔(石造宝塔)..明治初期の廃仏毀釈で壊されていたが昭和初期に復元
 
国東塔は鎌倉時代正応三年(1290)造立..総高4.76m、塔身に銘文が石刻されている

塀の外の境内の西参道に立つ台輪鳥居

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